いつもネクタイブランドSHAKUNONE(しゃくのね)をご愛顧いただき、また当社㈱笏本縫製webサイトをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
この度、webサイトを大きくリニューアル改修しリリースさせていただきました。
細かなこだわりや、新商品、emon仕様、職人、コンセプトなど、以前のサイトより魅力的にバージョンアップした仕様となっております。
今後も、より結び手が魅力的になれる商品をお仕立てし届けられるように精進してまいります。
是非リニューアルしたwebサイトもご覧いただき、変わらずSHAKUNONEをお引き立ていただきますようよろしくお願い致します。

スーツを選ぶ際に、既製品の中で選ぶと、結構妥協する部分が出てくることは時々あります。
というか、ほとんどどこかを妥協してしまいます。
私自身はスーツはパターンオーダーで作ることが多いのですが、先日久々に既製のスーツを買いました。
私自身、昔から剣道をしていたことと、多少の体重増加により、一般的な同身長の男性に比べて肩回りとヒップががっちりしています。
ぽっちゃりではなく、がっちりです。
おかげさまで、既製品のスーツだと、サイズ感に違和感を感じてしまうことがあり、基本はオーダーで作ります。
そこまでしなくてもと思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、生地やデザインよりも、スーツに関してはサイズ感が最も重要だと私は思っています。
肩回りや、デカしり・・・ヒップに合わせると、どうしてもワンサイズ上がってしい、着用時の楽さはあるのですが、着せられている感がハンパ無くなります。
高いスーツやブランドもののスーツでなくとも、サイズ感さえ合わせていれば間違いないです。
その上で、デザインや生地を選ぶべきでしょう。
中学校1年生の男子生徒にそんな傾向はあります。
買ったばかりお新品の学ラン。
成長するし、ちょっと大きめの学生服を買おうかとかって着てみたけど、着せられてる感ハンパなし。
入学写真あるあるではないでしょうか?
成長期が終わった後に買うであろうスーツでサイズ感に妥協は無用です。
と言いながら、既製品を買った私。
目的がはっきりしていたこともあったのですが、着た時のフィット感が楽なものではなく、少々小さい感じでもピタっとしたものが欲しかったのです。
スタッフの方とお話しさせていただくのもとても勉強になるので、結構話し込みながら、スーツを見ていると、
AB5というサイズで、色もデザインもドンピシャのモノが見つかりました。
スタッフのお兄さんは、185㎝の長身で細身で足も長い。
スタイル採用かと思うほどカッコイイ。
親身に話してくれるし、結構ド直球で返してくれる、良いスタッフさんでした。
(以下、私→私、ス→スタッフのお兄さん)
私「このサイズだと若干プリケツが目立ちすぎませんかね?」
ス「若干そうですね。お客様の場合オーダーとかの方が理想のサイズ感は出せると思いますが。」
私「でも、このデザインが気に入ったんですよね。」
ス「でも、私も結構プリケツですよ、ピッタリ着るように作ってあるので。」
私「でもワンサイズ大きい方がいいですかね?」
ス「いや、スーツは絶対サイズ感です、着せられている感よりは、着てやってる感の方が大切です。
だから高いブランドとか、高級な生地とかじゃなくても、まずサイズ感ですよ絶対。」
私「わかった。じゃあこれにするわ!!」
と、AB6ではなく、AB5を選択。
試着して、若干体に吸い付くようなピタッと感は納得済で、そこそこの価格だったが購入。
久々に購入した既製のスーツでした。
スーツは体の大部分を占める大きなアイテムです、
サイズ感は大切にしたい。
たまたまかもしれませんが、既製スーツを販売して、とにかく高い単価の商品ばかり押し付けてくるスタッフが多いお店に比べてとても好感が持てた印象もしたし満足でした。
靴にもサイズがありますよね。
シャツにもサイズがある。
ネクタイのサイズを気にしたことのある方は比較的少ないのではないでしょうか?
まずはネクタイの幅。
細い5.5cm~6.5cmくらいの幅をナロータイと呼びます。
それより幅広で、7.0cm~10.0cmくらいまでありますが、9.0~10.0くらいまでいくと、かなり幅広です。
ネクタイ幅の選び方として、スーツの襟幅(ラペル幅)に合わせるのが良いと言われています。
とはいっても、見た目のバランスが良いものを選ぶのが良いです、
細身なのに幅広をするとか、大柄なのにナローを着用するとかのアンバランスが起きなければ大丈夫です。
次に長さです。
某サイトで、身長マイナス10センチと書いてあるものがありますが、それだと結構長くなる印象です。
結び方で大きく左右されることもあるので一概に言えないのが長さです。
大体ですが、140cm~145cmくらいが一般的ですが、あくまで参考値です。
SHAKUNONEでは、多くを8.0cmで作成しています。
シルエットも、セミボトルという緩やかなお仕立てをしています。
日本人の体形に沿いつつ、Vゾーンに印象を残せるようになっています。
基本、アンバランスなものより、寄り添ったサイズ感を意識することが大事なんです、
年末になり、通常業務も忙しいですが、常に頭は別のことを考えながら作業をしています。
普段から難しいことを書くことは苦手なので、簡単に書こうかと思います。
よく、在庫処分とか、セールとか目にするんですが、良いものを発見して定価より安かったら、それは嬉しいですよね。私も嬉しいです。
でも、よくよく考えたら、セールするなら、もはや定価の存在意味無くないか?と私なんかは思ってしまいます。
仕組みとしては、既に仕入れて売れた分で利益は出ているから、もしくは型遅れになる前に薄利でもいいから売っちゃえ。という感じなんだと思っています。
ん(・・?
既に売れた分で利益が出ている(・・?
既に売れた分に相当の利益分を乗せて販売していたんだな。
定価で買った人は損じゃん。
と、考えてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
でも、慈善事業でやっているわけではない企業としてはm利益を出してなんぼです。
利益が残せていなければ、従業員も働けないし、新しいモノも供給できないし、意味ないですからね。
でも、企業は常に在庫リスクと闘っているわけです。
作った分全部売れたらこんな嬉しいことは無い。
先月終了した私たちのクラウドファンディング「日本一若いネクタイ職人の挑戦」を通して感じた。
このクラウドファンディングでの在庫って、基本残らない。
BtoCの完全受注生産。
これは、大量生産、大量消費のファストファッションや量販店の販売方法とは全く違う方法。
クラウドファンディングの「購入型」の場合、
通常の、企画→生産→宣伝→販売の流れが、
企画→宣伝→販売→生産になる。
企画段階で、売れないかもしれないとボツにする企画だって、これなら出せる。
最低金額や、ロット数を設定して出せばいいのだから。
今すぐ必要なモノはファストファッションに任せてしまえば良い。
同じ土俵で戦う必要なんてそもそも論でないと思うんです。
ただ、既存のクラウドファンディングを行えるプラットホームでは、多彩なプロジェクトが混在していているため、突出してファッション系のプロジェクトが前に出にくい状況ではないでしょうか。
クラウドファンディングのシステムを参考に、受注生産できるような物が作れれば、
若手のデザイナーや、自社ブランドを出したい工場。
大手ブランドのテストマーケティングにも利用できる。
そうなれば、若手の育成、成長。
自由なモノづくりの可能性を引き出せる。
さらに、川上から川下へと商品が流れていくうちに、元々あったはずのモノ、コトがどんどん薄れていくことがなく、
作り手や、デザイナー、起案者の思いや、コンセプトなどが直接的に反映されるため、
特別感を生み出す商品づくりに繋がり、ファン層の獲得にも役立つ。
もっと言うなら、ファッション関係に特化させることにより、BtoBの取引にも繋がる可能性があってもおかしくない。
売れるものを探しているバイヤーからすれば、掘り出し物を見つけるチャンスにもなるのではないだろうか。
消費者からしても、ロス分を価格に乗せてない、純粋な価格での商品購入ができる安心感はあり、新しいモノをいち早く注文できるメリットは大きい。
と、ポジショントークのような内容になってしまったが、きちんと特化してシステム化できれば可能性はある。
明日届く。今すぐ使う。
そういった類のものは、他に任せて、違う土俵で戦えば良い。
実現させるには、多大な資金と知識と協力が必要だ。
12/10(日)に今年最後のテレビ放送をしていただきました。
今までの総集編のような内容だったように思います。
内容をざっくり書くと、
・主力商品だった製造アイテムから2006年に大きな決断をし、ネクタイ製造に転じたこと。
・今まで培ってきた職人の技術や勘をを頼りに、0からのネクタイ製造に取り組んだこと。
・当たり前だと思っていたことに思わぬ良い評価を得て、感激したこと。
・自社ブランド立ち上げのこと。
・独自技術の開発。発信のこと。
・世界的にも表現力の高い縫製が出来ること。
・これからの夢。
などの内容です。
放送後はアクセスが急激に増え、オンラインショップの動きも活発になりました。
本当にありがたい話です。
映像を通してみると、当事者の私も、スタッフも、一視聴者のように客観的に観れたような気がしました。
昨年、一昨年、それ以降ずっと遡っても、テレビに出演したことは一度もない。
今年(2017年)に入ってからのテレビ出演の依頼は4本。
たまたま出張中の東京新橋で受けた、「モノクラーベ」というスカパーの番組で珈琲を飲み比べるという街頭インタビューを含めれば5本ですね。ワイプ抜きではあるが、「堀潤」さん、「猪瀬元東京都知事」さん、お笑い芸人の「なすなかにし」さんと共演を果たしたのはいい思い出です。
それはさておき、今まで考えることもできなかったテレビに出演する機会がが増えたのだが、
実際は、テレビに出たくて仕事をしているわけではありません。
ネクタイ製造をする工場の立場や一人のの職人として、
伝えたい「モノ」があって、守りたい「者」があって、届けられる「物」がある。
それをどう伝えようかと模索している途中段階で、結果的に取材のお話をいただいたのが正直な話なんです。
今も良い方向に変わりたいし変えたいと思っています。
それは、仕事の現状だったり、古い商習慣からの脱却だったり、いろいろ。
あくまで、ネクタイのOEM生産がメインの工場だという立場は変わらないです。
それがあるからこそ、自社ブランドでの動きも出来るのです。
その相互関係やバランスをとりながらやらないと両方ダメになる。
ビッグウエーブを期待しつつも、そんな都合の良い波は簡単に来ないのが現実です。
周りを取り巻く環境が変わるのを待つより、
まず自分が行動を起こして変わっていきながら、周りの方々を巻き込んでいく方が良いと思っています。
やはり、どれだけの人を巻き込んで、伝え、見せるか。
その大前提にある商品力を最大限に活かすのもまた人なのだと考えています。
偉そうに書いてはいるが、私の悩みもそこになるのですが、
私は結構単純な人間なので、直接ユーザーに伝えて、声を聞けば、一歩でも答えに近づくんじゃないか?
なんて考えて動く。
結果、ローカルではあるが、テレビ出演などが増えました。
重ねてになるが、テレビに出たくてやったことではなく、やっていたら依頼が来たという流れです。
これも、やってなかったら当然「無」だったわけなので、一定の効果はあったのではないかと思います。
注目していただいているということは、同時に期待も背負ってしまったという一面もあります。
その期待に応えるということがミッションでです。

日々はFacebookなどで発信しています。よろしければご覧ください。
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内職に出す。
と言って、どんなイメージがあるだろうか?
多くのパターンがあるのだろうと思うのだが、縫製の内職というのは、商品が完成品になるまでの一部の工程を在宅の作業者に、一点、一作業でいくら。という風に作業加工費を決めて依頼をすることだ。
最近の言い方で言えば、在宅ワークともいうのだろうか。
過去の縫製の仕事において、この内職は生産を助ける大きな軸になっていたのではないかと思う。
実際に、小さなころは、近所の方から、山奥に住んでいる方のお宅にダンボールをたくさん積んだ車の助手席に座って回った記憶がある。
当時、山奥に住んでいる山奥さん、、川下の川上さん、カエルのシールが貼ってある通称カエルのおっちゃんのお宅に伺ったりと、内職回りみたいなことをしている姿を見てきたが、記憶はその程度だ。
拙い言葉で簡単に説明すると、
内職のメリットとしては、固定費を削減し、生産数をUPさせられる。
デメリットとしては、目が行き届かない部分もあり生産品質管理がおろそかになる場合がある。
やり方次第なのは承知の上で書いているのだが、近年、内職に頼る生産してい工場がどれくらいあるのだろうか?
また、技術内職ができる、やりたい人がどれだけいるのだろうか?
作るアイテムによりけりだろうが、少なくとも、頼り切るというのは、今後足かせになることは間違いないと感じる。
内職に出すということはプラスアルファなわけであって、内職に出すから作業工賃下げますよとか、
内職が居ないと生産できませんよ、という状況だと、生産が出来なくなってくる将来があるのではないだろうか。
ただでさえ、縫製加工従事者が少なくなり、今現役で働いている世代の年齢層が高くなっているのに、
内職作業者だけ豊富にいて若返っているということは無いだろう。
しつこいかもしれないが、作業にはよる。
子育て世代の在宅ワークとして有効に活用している場合もあるのかもしれないが、
自社内で生産して利益を残していける環境づくりをしておらず、
内職に出さなきゃ利益が出せないなんて、工場として、また、加工単価設定としていかがなものなのだろうか?
実際に我々も内職作業や外注に出す作業を減らした。
本音を言えば、作業者や委託先がない、ということも大きな要因なのだが、現実がそうなのである。
特に、大なり小なり、製品製作において何らかの技術を要する縫製において、外に頼り切る生産方法をとり続けているようだと、継続して生産できない状況に陥る危険性はあると感じる。
ネクタイ生産においても、昔ながらの工場さんは、
裁断(工場)
ミシン掛け(外注)
機械掛け(工場)
プレス(工場)
カンドメ(外注)
ネーム付け(外注)
帯付(外注)
検品出荷(工場)
など、細分化と言えば聞こえは良いが、外注、内職に頼り切った生産方式と、それありきの価格設定にしてしまっている。
だから、自社内で技術力も育たない。
急遽の作業にも対応できないなど、多くのデメリットを抱えてきたのではないかと思う。
我々はネクタイ生産でいえば後発の工場だが、それを自社内で完結させられる人材育成とライン構築をしたことにより、ネクタイ生産工場らしからぬクイック対応を実現させたことが、大きな強みになった。
ネクタイ業界自体が外界との接触をなかなかせず、孤立している古い習慣を守っている業界に思えてならない。
そのあたり、常識知らずというか、あまり凝りのない私は、いろいろ動き回っているのである。
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