繊維産業とエコの関係性をふと考えてみた。
私はネクタイを作る職人なのでクールビズは直接的に影響してくる言葉です。
そもそもは、夏場はネクタイを外して快適に過ごして、オフィス内のエアコン温度を高めに設定してCO2排出量を削減しよう、みたいな政策だったのだろうと思うのだが、
最近はクールビズ=ネクタイをしない
という印象だけが独り歩きしているように思います。
そこは、今に始まったことではないので深くは掘り下げないことにします。
エコロジストでもないのだが、ふと思ったことを書くと、繊維アパレル産業に限ったことではないのですが、
大量生産大量消費を行う産業自体、エコなのか?と考えてしまいます。
大量に作って全部有効に消費出来ているのであればそれはそれで良いのだと思います。
それだけ必要に感じて頂けるモノをきちっと提供できているのだから。
現実は、利益を出し、称かしきれなかった商品は廃棄。
繊維産業はこれが顕著だと思います。
言い方を変えれば要らないものまで作って最後は捨てるんだから、エコでも何でもないと思うんです。
であれば、必要な人に必要なモノを必要なだけ供給できる仕組みが出来れば、それが一番のエコじゃないですか。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は皆様に支えられながら、たくさんの良い機会、キッカケを頂き、あらためて感謝申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年一発目のブログになりますが、抱負も含めて書きたいと思います。
2017年中は、結果的に「認知」の年になったように思います。
・地元岡山を中心とするローカル5局のテレビ番組への出演依頼。
・首都圏を主に行ったイベント。
・取扱店の増加。
・クラウドファンディングへの挑戦。
良い意味で、どれも年始には予想もしていなかった動きが出来ました。
多くの方の支えがあって実現できたコトと感謝しています。
2018年はまた節目の年になるのではないかと思っています。
今年の抱負としては、「仕組み作り」の年にしたいと考えています。
ずっと抱えていた違和感や、構造の不一致を取り除く方法を見つけたいと思っています。
最近よく言う、モノの消費からコトの消費、というフレーズ。
最初は、良い言葉だな、良い考え方だな。と思いました。が、それが本当はどこまで本気でどこまでやろうと思っているのかわからないような違和感を感じていましたし、販売側主体の言葉のようにも感じていました。
とはいえ、私も、
「駐車場の小石」に1円の価値をつけられて売られても絶対買いませんが、
その小石が、「宇宙を旅した小石」と言われ100円の価値を付けられると買ってしまうかもしれません。
でも私の感じる現実は、
商品が川上から川下で流れていく中で、本来伝えたかったことや、コンセプトなんかが、どんどん薄れてしまっているのではないか。
そんな感覚です。
伝わっていなければ言っていないのと同じ。売れなければ作ってないのと同じ。
結果が伴わなければ、それは何もしていないことに等しいのでしょうか。
作った物が売れる仕組みとして、「モノからコトへ」とか、「差別化」とか「特別感」などを打ち出しているコトが大半です。
それよりは売れるものだけ作る仕組みをを考えた方が良いのではないかと思うのです。
そんなことが出来たら苦労しないよ、なんて考えますよね。私もそう思います。
今、仕組みが複雑になりすぎていて、何がなんやらわからない状態になっている気がするんです。
思っていることを上手く表現できないのがもどかしいのですが、もっとシンプルに、やりたいことや、作りたいものを作ることってできると思うんです。
ファストファッションに押されて、国内生産商品の需要が減っている。
国産の危機!!
とよく聞きますが、私から見れば、同じ土俵で戦っているようにしか見えません。
現に、私も今はそうです。
だから、大して偉そうなことは言えませんが、同じ土俵で戦っている限り、現状は変わらないように思います。
「差別化」というフレーズは、今は、大衆の中で私だけ違いますよということを差しているのが今。
結局、大衆の中に居ることは変わらないのだから、そりゃ大変でしょう。
そもそもの「差別化」の捉え方を、違う土俵で戦ってるんだもんとしてしまえば、勝ち負けも何もありません。
戦ってないのですから。
今まで当たり前だった商習慣を見直して、
思い切った仕組みの変化をさせていくことが重要なのではないかと思う2018年の始まりです。
思い描いている方法を小さな形からでも具体化させていくことが今年のミッションです。
年末になり、通常業務も忙しいですが、常に頭は別のことを考えながら作業をしています。
普段から難しいことを書くことは苦手なので、簡単に書こうかと思います。
よく、在庫処分とか、セールとか目にするんですが、良いものを発見して定価より安かったら、それは嬉しいですよね。私も嬉しいです。
でも、よくよく考えたら、セールするなら、もはや定価の存在意味無くないか?と私なんかは思ってしまいます。
仕組みとしては、既に仕入れて売れた分で利益は出ているから、もしくは型遅れになる前に薄利でもいいから売っちゃえ。という感じなんだと思っています。
ん(・・?
既に売れた分で利益が出ている(・・?
既に売れた分に相当の利益分を乗せて販売していたんだな。
定価で買った人は損じゃん。
と、考えてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
でも、慈善事業でやっているわけではない企業としてはm利益を出してなんぼです。
利益が残せていなければ、従業員も働けないし、新しいモノも供給できないし、意味ないですからね。
でも、企業は常に在庫リスクと闘っているわけです。
作った分全部売れたらこんな嬉しいことは無い。
先月終了した私たちのクラウドファンディング「日本一若いネクタイ職人の挑戦」を通して感じた。
このクラウドファンディングでの在庫って、基本残らない。
BtoCの完全受注生産。
これは、大量生産、大量消費のファストファッションや量販店の販売方法とは全く違う方法。
クラウドファンディングの「購入型」の場合、
通常の、企画→生産→宣伝→販売の流れが、
企画→宣伝→販売→生産になる。
企画段階で、売れないかもしれないとボツにする企画だって、これなら出せる。
最低金額や、ロット数を設定して出せばいいのだから。
今すぐ必要なモノはファストファッションに任せてしまえば良い。
同じ土俵で戦う必要なんてそもそも論でないと思うんです。
ただ、既存のクラウドファンディングを行えるプラットホームでは、多彩なプロジェクトが混在していているため、突出してファッション系のプロジェクトが前に出にくい状況ではないでしょうか。
クラウドファンディングのシステムを参考に、受注生産できるような物が作れれば、
若手のデザイナーや、自社ブランドを出したい工場。
大手ブランドのテストマーケティングにも利用できる。
そうなれば、若手の育成、成長。
自由なモノづくりの可能性を引き出せる。
さらに、川上から川下へと商品が流れていくうちに、元々あったはずのモノ、コトがどんどん薄れていくことがなく、
作り手や、デザイナー、起案者の思いや、コンセプトなどが直接的に反映されるため、
特別感を生み出す商品づくりに繋がり、ファン層の獲得にも役立つ。
もっと言うなら、ファッション関係に特化させることにより、BtoBの取引にも繋がる可能性があってもおかしくない。
売れるものを探しているバイヤーからすれば、掘り出し物を見つけるチャンスにもなるのではないだろうか。
消費者からしても、ロス分を価格に乗せてない、純粋な価格での商品購入ができる安心感はあり、新しいモノをいち早く注文できるメリットは大きい。
と、ポジショントークのような内容になってしまったが、きちんと特化してシステム化できれば可能性はある。
明日届く。今すぐ使う。
そういった類のものは、他に任せて、違う土俵で戦えば良い。
実現させるには、多大な資金と知識と協力が必要だ。
12/10(日)に今年最後のテレビ放送をしていただきました。
今までの総集編のような内容だったように思います。
内容をざっくり書くと、
・主力商品だった製造アイテムから2006年に大きな決断をし、ネクタイ製造に転じたこと。
・今まで培ってきた職人の技術や勘をを頼りに、0からのネクタイ製造に取り組んだこと。
・当たり前だと思っていたことに思わぬ良い評価を得て、感激したこと。
・自社ブランド立ち上げのこと。
・独自技術の開発。発信のこと。
・世界的にも表現力の高い縫製が出来ること。
・これからの夢。
などの内容です。
放送後はアクセスが急激に増え、オンラインショップの動きも活発になりました。
本当にありがたい話です。
映像を通してみると、当事者の私も、スタッフも、一視聴者のように客観的に観れたような気がしました。
昨年、一昨年、それ以降ずっと遡っても、テレビに出演したことは一度もない。
今年(2017年)に入ってからのテレビ出演の依頼は4本。
たまたま出張中の東京新橋で受けた、「モノクラーベ」というスカパーの番組で珈琲を飲み比べるという街頭インタビューを含めれば5本ですね。ワイプ抜きではあるが、「堀潤」さん、「猪瀬元東京都知事」さん、お笑い芸人の「なすなかにし」さんと共演を果たしたのはいい思い出です。
それはさておき、今まで考えることもできなかったテレビに出演する機会がが増えたのだが、
実際は、テレビに出たくて仕事をしているわけではありません。
ネクタイ製造をする工場の立場や一人のの職人として、
伝えたい「モノ」があって、守りたい「者」があって、届けられる「物」がある。
それをどう伝えようかと模索している途中段階で、結果的に取材のお話をいただいたのが正直な話なんです。
今も良い方向に変わりたいし変えたいと思っています。
それは、仕事の現状だったり、古い商習慣からの脱却だったり、いろいろ。
あくまで、ネクタイのOEM生産がメインの工場だという立場は変わらないです。
それがあるからこそ、自社ブランドでの動きも出来るのです。
その相互関係やバランスをとりながらやらないと両方ダメになる。
ビッグウエーブを期待しつつも、そんな都合の良い波は簡単に来ないのが現実です。
周りを取り巻く環境が変わるのを待つより、
まず自分が行動を起こして変わっていきながら、周りの方々を巻き込んでいく方が良いと思っています。
やはり、どれだけの人を巻き込んで、伝え、見せるか。
その大前提にある商品力を最大限に活かすのもまた人なのだと考えています。
偉そうに書いてはいるが、私の悩みもそこになるのですが、
私は結構単純な人間なので、直接ユーザーに伝えて、声を聞けば、一歩でも答えに近づくんじゃないか?
なんて考えて動く。
結果、ローカルではあるが、テレビ出演などが増えました。
重ねてになるが、テレビに出たくてやったことではなく、やっていたら依頼が来たという流れです。
これも、やってなかったら当然「無」だったわけなので、一定の効果はあったのではないかと思います。
注目していただいているということは、同時に期待も背負ってしまったという一面もあります。
その期待に応えるということがミッションでです。
日々はFacebookなどで発信しています。よろしければご覧ください。
https://www.facebook.com/tatsuhiro.shakumoto?ref=bookmarks
内職に出す。
と言って、どんなイメージがあるだろうか?
多くのパターンがあるのだろうと思うのだが、縫製の内職というのは、商品が完成品になるまでの一部の工程を在宅の作業者に、一点、一作業でいくら。という風に作業加工費を決めて依頼をすることだ。
最近の言い方で言えば、在宅ワークともいうのだろうか。
過去の縫製の仕事において、この内職は生産を助ける大きな軸になっていたのではないかと思う。
実際に、小さなころは、近所の方から、山奥に住んでいる方のお宅にダンボールをたくさん積んだ車の助手席に座って回った記憶がある。
当時、山奥に住んでいる山奥さん、、川下の川上さん、カエルのシールが貼ってある通称カエルのおっちゃんのお宅に伺ったりと、内職回りみたいなことをしている姿を見てきたが、記憶はその程度だ。
拙い言葉で簡単に説明すると、
内職のメリットとしては、固定費を削減し、生産数をUPさせられる。
デメリットとしては、目が行き届かない部分もあり生産品質管理がおろそかになる場合がある。
やり方次第なのは承知の上で書いているのだが、近年、内職に頼る生産してい工場がどれくらいあるのだろうか?
また、技術内職ができる、やりたい人がどれだけいるのだろうか?
作るアイテムによりけりだろうが、少なくとも、頼り切るというのは、今後足かせになることは間違いないと感じる。
内職に出すということはプラスアルファなわけであって、内職に出すから作業工賃下げますよとか、
内職が居ないと生産できませんよ、という状況だと、生産が出来なくなってくる将来があるのではないだろうか。
ただでさえ、縫製加工従事者が少なくなり、今現役で働いている世代の年齢層が高くなっているのに、
内職作業者だけ豊富にいて若返っているということは無いだろう。
しつこいかもしれないが、作業にはよる。
子育て世代の在宅ワークとして有効に活用している場合もあるのかもしれないが、
自社内で生産して利益を残していける環境づくりをしておらず、
内職に出さなきゃ利益が出せないなんて、工場として、また、加工単価設定としていかがなものなのだろうか?
実際に我々も内職作業や外注に出す作業を減らした。
本音を言えば、作業者や委託先がない、ということも大きな要因なのだが、現実がそうなのである。
特に、大なり小なり、製品製作において何らかの技術を要する縫製において、外に頼り切る生産方法をとり続けているようだと、継続して生産できない状況に陥る危険性はあると感じる。
ネクタイ生産においても、昔ながらの工場さんは、
裁断(工場)
ミシン掛け(外注)
機械掛け(工場)
プレス(工場)
カンドメ(外注)
ネーム付け(外注)
帯付(外注)
検品出荷(工場)
など、細分化と言えば聞こえは良いが、外注、内職に頼り切った生産方式と、それありきの価格設定にしてしまっている。
だから、自社内で技術力も育たない。
急遽の作業にも対応できないなど、多くのデメリットを抱えてきたのではないかと思う。
我々はネクタイ生産でいえば後発の工場だが、それを自社内で完結させられる人材育成とライン構築をしたことにより、ネクタイ生産工場らしからぬクイック対応を実現させたことが、大きな強みになった。
ネクタイ業界自体が外界との接触をなかなかせず、孤立している古い習慣を守っている業界に思えてならない。
そのあたり、常識知らずというか、あまり凝りのない私は、いろいろ動き回っているのである。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
是非一度、商品もご覧になってみてください。
フォローいただけますと幸いです。
Instagram フォローいただけますと幸いです。
11/10にクラウドファンディングも達成し、リターン品の準備と日々の業務に明け暮れております。
しつこいかもしれませんが、クラウドファンディングで集まった172万円という金額は、大手アパレル企業からすると、微々たる額なのかもしれませんが、
我々からすると非常に嬉しく、数字だけにとらわれず、応援しれくれる方々が多くいらっしゃるという現実や、
目標値を100万円と設定し172%オーバーを達成できたということが、大きな自信になっています。
改めて、ご協力してくださった皆様、誠にありがとうございました!!
さて、我々のような街の小さな工場がブランドを作ることは正しいのか。
また成功するのか、希望はあるのか。
ということについて、私なりに書いてみようかと思います。
文才がないもので、まとまりのない文ですが、書き殴ります(笑)
(タイトル道理の内容じゃないやんけ!となったらすみません。)
そもそも、下請けだけじゃ食ってけないのか?という点です。
結論から言うと今も、これから先はさらに厳しいです。
毎月安定した売り上げがあり、利益確保が出来て、この先もそれが持続するのであれば良いでしょう。
(個人的にはそうだとしてもチャレンジはしたと思いますが)
やばいなと思っているのは、
今までは、年間通じて一定量の仕事があり、工場が止まることはありませんでした。
しかし、近年になり、ある期間に関しては発注が以上に薄い時期が生まれています。
仕事の確保自体が困難になっています。一般的に言われる閑散期ですね。
生産の現場が少なくなっているとはいえ、物量も少なくなっているので、
対策はしていても、やはり少ない時期を満タンに埋めることは非常に難しいです。
ここで、問題になるのが加工費の問題ですね。
下請け加工というのは、一つ作って〇〇円と加工単価が決まっています。
つまり、単純に仕事の量が少ないと売り上げも少ないということです。
さらに厳しいのが、その単価設定は、年間通じてMax仕事を回すだけの物量があっての単価設定なのです。
(製造コストも日に日に上がっていきますので、それも変えていかなければならないのですが)
Max仕事があればやっていくことができるが、Max仕事はない。
よし、製造コストは上がってるんだから、相手先に価格の交渉だ!
と、交渉が希望最低限のところに乗っかることはありません。
「加工単価はこんなもん」と先入観を含め、相手側にも譲れない部分もあるのでしょう。
以前は、「年間として仕事の確保はするから、他社の商品は作るな」と言われていた時期もあるみたいですが、
(それをうのみにしていた旧体質にも大いに問題があります)その確保が出来なくなったら、それはそれでしょうがないと言われるのですから。
はたまた、事業転換だ!!熱い業界に殴り込みだ!!といっても、品目が変われば設備もノウハウも変わります。
そんな簡単にコロコロ変えられるほど簡単ではありません。
これは、ネクタイを始めた時に経験しました。
それで、「10年以内に日本国内の製造工場はなくなるだろう」と予想をしてる方々がおられますが、
後継ぎが居なくて、事業承継が出来ないからという点が問題なのではなくて、
継がせるだけの希望がないからさせられないというふうに考えた方がリアルなんじゃないかなと思うんです。
少々カッコ悪い仕事でも、汚い仕事でも、儲かるなら持続するでしょう。
逆に少々給料が悪くても誇れるカッコイイ仕事なら続くでしょう。
これは私自身が美容師をやりたいと思ったきっかけにも当てはまります。
今後、工場が利益を出していこうと思ったときに、考えられる一つの方法としてBtoCのビジネス形態。
自社ブランドの開発と販売ということは比較的すぐに思いつくものです。
なぜかというと、市場販売価格で自社の商品が売れれば利益率は格段に上がるからです。
それには今までになかった仕入れ、在庫が、諸経費がかかるので当然リスクはあります。
が、最初はそんなこと考えずに自社で販売すれば利益率は高いぞーー!!
と安易に考えるのが、今まで下請け仕事しかしてこなかった、してこられなかった工場の現実です。
利益を出す、稼ぐ、というワードは「金儲け」のイメージがあって、あえて書くと悪いイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、「それ」がないと、会社を継続することは出来ません。当たり前のことです。
そしてその自社ブランドを立ち上げて、最初に工場が言うのが、
「高品質ですよ」
「産地の名産品ですよ」ということ。
高品質なのはいいことです。
産地商売も過去の歴史なんかがあるのだから、武器にできればそれは良いことだと思います。
「粗悪品です」
「どこのモノやらわかりません」
と言われて買う方はまずいないでしょうからね。
結構、高品質、産地オンリー推しをしている商品って結構目にしますし、
もはや、MADE IN JAPANは高品質だ、と当たり前になっている気がしますので、それオンリー推しで成功するほど簡単ではないかと思います。
モノの消費からコトの消費と言われるように、商品の背景にある物語、ストーリー、開発秘話的なものや、
見え方、見せ方など、商品に関わる見えない部分や、売り方まで深く掘り下げる必要があると感じています。
と、いざ、ブランドを作ったぜ!!となって、さあ販売だ!!というところまで来たとしましょう。
がしかし、売り先はどこにあるんだ?ターゲットは?宣伝は?はてはて?
となるのがお決まりパターンです。
昔と違い、世の中にはモノがあふれている状態。
しかも、比較的安価な商品ですら、高価格帯商品との見分けがつきにくくなってきている市場。
店舗も持てないし、取り扱ってくれる販売店のあてもない。
よし、ネットだ!!
となっても、乱立するネットショップの中から、自分たちのショップを見つけてもらって、さらに購入までして頂こうと思えば、名もなきブランドでどこの馬の骨ともわからないブランドとなるとそれは「不可能」に近いことなんじゃないでしょうか。
立ち上げることは比較的簡単です。
何も考えなければ、作ったモノにオリジナルで名前つければいいのですから。
だけど、そんなわけにはいかんですから、成功させるのは難しいんですよね。
※成功事例として書いているのではなく、自分自身に対する課題としても書いていますのでご理解ください。
とはいえ、悲壮感を漂わせても仕方は無いのです。
悲観的、否定的になってみてもご飯は食べていけませんから。
下請けしてなかった工場から
ブランドを立ち上げて形にするまでの課題として、私が課題だと思うこと。
・販路
・デザイン
・宣伝
・発信
・マーケティング
・独自性
・ファン作り
と書けば書くほどにたくさん出てくるのですが、どれを取ってみても難しいんです。
世にあるブランドや、メーカーが当たり前にやっているようなことも、難しいんですよ。
本当にいろいろな壁がありますし、多くの有識者の方々や同業の方のブログやSNSでの投稿などを読むと、
気付かされたり、自信を失ったりすることもあります。
ただ、私が思うのは、結局このままではダメなんです。
いつか予想屋風に「10年後には国内製造工場は無くなる」なんて言ってる方々の言葉が現実になってしまいます。
そんこと、当事者としては絶対いやです。
お前のやってることは間違ってるとか、ちょこざいなことやってるとか、笑われたり、馬鹿にされたりすることもあるかもしれないですが、自分が出来ることを全力でやるしかないんです。
問題点やリスクだけを考えて何もしないより、やってる方が可能性はあると思うので。
だから、アドバイスやご指摘等、どんどんください!!
ご興味のあるかたはメッセージでもなんでもください!!
未熟者ですし、出来ることは大手や、諸先輩方に比べると少ないですし、
そもそもが不器用です。
SHAKUNONE‘というネクタイブランドを立ち上げ、とにかくお客様の声を直接聞くのが、一番寄り添った商品を作るのに近道だと信じて地道にやっています。
SHAKUNONE`コンセプトは
ユーザーの声を聞き、寄り添ったネクタイを作る。
圧倒的個性ではなく、少しこだわったスタンダード。
立ち上げから3年経った成果をと思い、先月からクラウドファンディングで呼びかけをしました。
すでに終わっていますが、よければプロジェクト内容見てみてください。
→https://faavo.jp/okayama/project/2225
地道な活動が少しずつ人の目に触れ始め、今年に入りローカルですがテレビの取材や、新聞の取材などもいただくようになりました。
販売店も少しずつですが増えてきています。
が、成功と言えるほどの成果はまだ出せていません。
今までの活動も当然続けていきながら、少しでも活路を見出していくことが出来ればと思っています。
ネクタイで世の中を変えられるとは思っていませんが、ネクタイを通して行う自分の仕事が誰かの目に留まって、その誰かの意識を少しでも変えるキッカケくらいにはなると思っています。
私たちのような危機感を感じている人は少なくないはずなんです。
気付いていないのはそもそもありえませんが、
気付いているのに気づいてないふりしたり、
見えているのに見えてないふりをするのはやめませんか?
今の当たり前は、明日の当たり前じゃないかもしれませんよ。
と、結局何が言いたいのか伝わりにくいないようになってしまったかもしれませんが今回はこのくらいで。
Twitter、インスタグラムは苦手です。
Facebookはよくやってます。→https://www.facebook.com/tatsuhiro.shakumoto
2017年 10月4日~11月10日までの912時間で行っておりました、
クラウドファンディングプロジェクト
「日本一若いネクタイ職人の挑戦」目標金額100万円
最終結果172万6千円
達成率172.6%
支援者数121名
と、当初計画を大きく上回る結果で終えることが出来ました。
支援してくださった皆様、シェアしてくださった方々、支えてくださった関係者スタッフのおかげだと感謝しております。
もっとやるべきことはあるんじゃないか、もっと出来ることはあるんじゃないかと思いつつ、
初体験に不安を感じながら始めたプロジェクトでしたが、
初日に、グーーーーーーンと支援は伸び、早くも三分の一の30%に到達しました。
それによってその後の支援にも繋がり、ほぼ毎日動きのあるプロジェクトになり、期間の約半分を過ぎたところで当初目標の100%を突破しました。
ストレッチゴールを、130%と150%に設定し、さらに後半に向けてスタート。
結果終了2日前に150%も達成し、最終日に向けて加速。
最後グーーンと伸びを見せ、ゴールを迎えました。
説明としてはざっとしたところですが、日々の活動などに関しては、facebookでの発信をご覧いただければと思います。
↓↓↓↓↓(個人のfacebookです。友達申請歓迎しますが、一言メッセージを添えてください)
https://www.facebook.com/tatsuhiro.shakumoto
数字だけで見れば、現在進行中または過去のプロジェクトの中で、我々のプロジェクトと比べて金額や達成率がモンスター級にすごいモノはあります。
私も、口をあんぐり開けて、「すごいなぁ」と思うようなものはたくさんあります。
しかし、それはそれ。
開始初日で、ゴールにたどり着きました!!みたいな爆発力のあるプロジェクトではなく、
日々の積み重ねがゴールはの原動力になったプロジェクトです。
期間中、そのことに評価をいただき、各所で話題になっていたそうです。嬉しいですね。
このプロジェクトを成功させるために、たくさんの試みをしました。
しかし、このプロジェクトを通して、この先どう歩むかということの方が重要だと思っています。
おかげさまで、プロジェクトを通し、展開も広がる新たな可能性も見え始めました。
業界通の方々から見れば、小さな一歩なんだと思います。
でも、その一歩が次の一歩に繋がります。
その元気と勇気をいただきました。
私が発信し、皆さんが見ておられるのは、SHAKUNONE‘のサクセスストーリーです。
これからも応援をよろしくお願い致します。
【100%突破!!ストレッチゴールに挑戦します!!】
まず、10/4
に開始した
「日本一若いネクタイ職人の挑戦」
クラウドファンディングを応援してくださった皆様、誠にありがとうございます。
おかげさまで期間の半分を通過した時点で目標を達成することが出来ました。
私の声がどこまで届くのかと不安の中で始まったクラウドファンディングでしたが、
皆様の応援が積み重なり、目標を達成させることが出来ました。
その声を、
ブランド名の由来にもなった笏拍子の音のように響かせる為には、
ここで満足し立ち止まるわけにはいきません。
そこで、期間内ストレッチゴール(新たな目標)を改めて設定させていただくことにしました。
詳細はクラウドファンディングサイトをご覧ください。
引き続きの応援、よろしくお願い致します。