ネクタイブランドとして2015年に立ち上げたブランドSHAKUNONE。
昔も今も男性が身に着けるアイテムとして定番のネクタイだが、時が経つにつれ、その役割が忘れられつつあります。
2005年以降には、環境省主導のもと、夏季に摂氏28度以上の室温に対応できる軽装の服を着用するようにと呼びかけられたクールビズ、2012年以降のスーパークールビズなどで、ネクタイを結ぶ機会も減ったのは皆様も周知の事実でしょう。
毎日身に着けるものという昔の認識と変わりつつある現代において、あえて独自のブランドを立ち上げネクタイづくりをしているのが、SHAKUNONEです。
忘れられつつあるネクタイの魅力を最大限に引き出しつつ、
結び手をより魅力的にし、スタイルのバランスをネクタイで整えるネクタイを送り出すことを心掛けています。
ネクタイは苦しくて、めんどくさいものかもしれません。
しかし、SHAKUNONEはネクタイを、
《男が結ぶ小さな仕掛け》
として捉えています。
男性が身に纏うモノとして、
シャツ、ベルト、靴、財布、時計、名刺入れ、カードケース、ピンズetc・・・
多くのアイテムがある中、唯一体の正面、そして顔の真下に位置し、その人の印象を決める重要なアイテムがネクタイです。
当たり前にネクタイを結ぶ時代から、あえてする時代へと移り変わっていく中で、変わらないネクタイの役割を忘れず、職人が大切に仕立て送り出すネクタイブランド。
ネクタイを結ばなくても許される時だからこそ、より魅力的になれるネクタイを届けたい。
派手さでも個性でもなく、こだわりを結ぶ感覚を提供するネクタイブランドがSHAKUNONEです。
ネクタイ工場で日々ネクタイを作る日本一若いネクタイ職人、笏本です。
ネクタイの良し悪しやスペック差は一見するとわからないものです。
サイズの差さえあるものの、基本形状は変わりません。
それは作っている職人である我々が一番よくわかっています。
技術的には専門のノウハウが必要なのですが、構造自体はシンプルなものだと言えます。
ですが、シンプルな構造だからこそ、手を抜いてしまうと商品に直接影響するようなことにもなりかねないので、妥協は許されません。
そんな中で、ネクタイの作り方には何種類かあるのですが、
大きく2種類あります・
・オーソドックススタイル
・セッテピエゲ
まずオーソドックススタイルは、一般的に皆さんがよく目にするネクタイの仕様です。
説明不問級のTHEネクタイです。
↓↓
次にセッテピエゲです。
別名。セブンホールド、七つ折りとも呼ばれるネクタイです。
生地をたくさん使い、一枚の生地を折りたたみ作る、最もクラシックな作り方だと言われています。
↓↓↓
基本は裏側の見た目と内部構造の違いです。
高級でクラシックな作り方であるセッテピエゲは長年、通好み、高価格帯商品としてラインナップされてきました。ネクタイ発祥の原点に近い、柔らかな質感と風格は他のネクタイとは違う魅力があります。
魅力的な商品である一方、風合い重視の商品であるため、形状の安定性などが損なわれることと、通常の倍以上の生地を使用することでの販売価格が高くなってしまうというという点において、嗜好品としてのネクタイになっていたように思います。
そこで本題である、emon仕様とは何かというお話です。
私の立ち上げたネクタイブランドSHAKUNONE‘が世界で初めて作ったネクタイの製法です。
写真をご覧いただければお分かりになると思いますが、左がemon仕様のネクタイです。
emon仕様とは、裏側をまるで着物の襟合わせのように作ることから、衣紋という言葉から来ています。
洋文化から発症したネクタイに和のテイストを含んだネクタイです。
裏側をずらしただけではないのか?という声もあるでしょうが、その効果は大きなものがあります。
通常ネクタイは平面で捉えられがちです。機械的に作った商品はペタンコで、いかにも平面構造です。
ですので、ある程度の厚みがあるネクタイの方が品があるように見えるのです。
私が仕立てるネクタイはオーソドックスな商品でもソフトプレス製法で生地の柔らかさや質感を残すように作っていますが、emon仕様はさらに生地を使い、ネクタイの顔になる部分に一番生地の厚みがくるように作っています。
そのことにより、通常よりも立体感が生まれ、ネクタイとシャツの接しているエッジ部分に影ができます。
よりフワリとした質感に仕上がり、高級感と特別感と、品を演出します。
手作業での柔らかな質感を残しつつ、芯をきっちり使用することで形状の安定、セッテピエゲにとも少し違う風合いを醸し出す和テイストの製法になります。
今まで、当たり前で、これしかないと思われていたネクタイの製法に新しい価値を提供できるのではないかと思っています。
実際、クラウドファンディング、実際の店頭販売などでは、多くのお客様に感動していただき、共感をいただいています。
ネクタイを作る職人として、当然ネクタイを提供していますが、私が提供したいのは、そのネクタイを通して結び手である方がより魅力的になることです。
ただ、決まり事だからネクタイをする。
なんとなくネクタイをする。と言うことではなく、結び手をより魅力的に、華やかに演出するパートナーとして居続けたいと思っているのです。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
是非一度、商品もご覧になってみてください。
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日本一若いネクタイ職人、シャクモトです。
ネクタイの選ぶ上で、自身用でもプレゼント用でも悩むことは多くあるのではないでしょうか。
有名なブランド商品を選ぶことも多いかと思いますが、結局他との「差」というのは意外とわかりにくいものです。
結局、「このブランドの商品を狙って買いに来た!!」という方以外は、予算とデザインのバランスが取れたものを選ぶというのが最終的な着地点ではないでしょうか。
私の思うネクタイの選び方を簡単に書かせていただきたいと思います。
男性のネクタイを選ぶ上で理解しておきたいことは、「小物にこだわれる男はカッコよく見える」と言うことです。
例えば、ラフな格好をしている人でも、靴や時計がキリっと決まっているとカッコよく見えます。
無難なスタイルでも、ジャケットの襟元に小さなピンズなんかがあってもオシャレに見えます。
そんな中で、ネクタイは唯一着用者の正面、顔の真下に位置し、その人の印象を大きく左右する重要なアイテムなのだということをまず理解する必要があります。
自身の印象を決める重要なアイテムだからこそ、こだわりを持って選ぶべきだと私は考えています。
無口で暗めの印象の方がピンクのネクタイをしたら明るく見えるし、
活発で落ち着きのない印象の方が深いブラウンのネクタイをしたら落ち着いた印象になります。
似合わせや好みも当然あると思いますので押しつけをするつもりはありませんが、このように選ぶと喜ばれるネクタイ選びに一歩近づけるのではないでしょうか。
次に、・
上質に見えるネクタイの見極め方です。
まずパッと見の印象値が一番だということは絶対です。
「パッと見」で選択肢から除外されるものは、そういうものだということです。
そこから、派手さというものではなく、直感的にカッコイイと思えるものを探しましょう。
そんな中で、まずネクタイを再度から見てみてください。
ここで注目するのは「エッジの柔らかさ」です。
機械的に作られた商品の多くは、シンプルに言うとペタンコです。
厚い作りのモノが良いという意味ではないですが、柔らかな質感を残して、立体感のある商品の方が良いです。
スーツスタイルの正面に位置し、印象を決めると前述したように、そこに、柔らかで立体的な印象を与えることが出来れば、ワンランク上の商品に見せることができます。
柔らかい商品ではなく、柔らかな印象の商品を選ぶことをオススメします。
・色柄について
これまた前述しましたが、その方の印象に重点を置いて考えていただければと思います。
結び手がどういう印象の人か、又どう見えてほしいか。
それを考えてみると選びやすくなるのではなかと思います。
そんな中でオススメの選び方!!
「3色以上の色使いの商品は選ばない」
派手なモノが好きだから!←という場合以外は、色使いをシンプルにまとめた方がおさまりが良くなります。
柄も重要な要素だと思っていますが、まずは色系統を絞り込むところが一番重要だと考えています。
あくまで、スーツスタイルにおける脇役ではあるネクタイは、奇抜でなくても良いというのが私の思いです。
もっと言うなら、身に着けているモノではなく、着用者自身が主役であるので、その人を引き立て、魅力的にするネクタイ選びを心掛けると良いのではないでしょうか。
・ブランド選び
ここまで書いて、ではどのブランドが良いの?となるって要る方もおられるのではないでしょうか。
ずばり、、、、、
「ちょっと語れるくらいのブランド」をオススメします。
明確なブランド名じゃないんかい!!!!と思われた方すみません。
しかし、これなんです。
男は少し語りたい生き物です。
また、それを身に纏っていることに価値を見出す生き物です。
私がそうだからです。
※あくまで個人的な意見を前面に出しつつ書いていますのでお許しを。
「これって限定品なんだよね」とか、
「このちょっとしたこだわりがイイ!!」とか、
そういった、コトの乗った商品には特別感があります。
だから大切にするし、貰っても嬉しいのです。
私も、ネクタイ職人として、自身のブランドを作っています。
日本一若いネクタイ職人が作った、日本一若いブランドです。
皆様に選ばれるネクタイを送り出すために、自分で書いたこと、思ったことをカタチにするようにお仕立てしています。
私たちのブランドのコンセプトによった内容だったかもしれませんが、基本の選び方はこれで間違いないです。
たくさんのネクタイがある中で、ビビッと来るものがあったなら、是非お選びいただけると嬉しく思います。
https://shakunone.thebase.in/
繊維産業とエコの関係性をふと考えてみた。
私はネクタイを作る職人なのでクールビズは直接的に影響してくる言葉です。
そもそもは、夏場はネクタイを外して快適に過ごして、オフィス内のエアコン温度を高めに設定してCO2排出量を削減しよう、みたいな政策だったのだろうと思うのだが、
最近はクールビズ=ネクタイをしない
という印象だけが独り歩きしているように思います。
そこは、今に始まったことではないので深くは掘り下げないことにします。
エコロジストでもないのだが、ふと思ったことを書くと、繊維アパレル産業に限ったことではないのですが、
大量生産大量消費を行う産業自体、エコなのか?と考えてしまいます。
大量に作って全部有効に消費出来ているのであればそれはそれで良いのだと思います。
それだけ必要に感じて頂けるモノをきちっと提供できているのだから。
現実は、利益を出し、称かしきれなかった商品は廃棄。
繊維産業はこれが顕著だと思います。
言い方を変えれば要らないものまで作って最後は捨てるんだから、エコでも何でもないと思うんです。
であれば、必要な人に必要なモノを必要なだけ供給できる仕組みが出来れば、それが一番のエコじゃないですか。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は皆様に支えられながら、たくさんの良い機会、キッカケを頂き、あらためて感謝申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年一発目のブログになりますが、抱負も含めて書きたいと思います。
2017年中は、結果的に「認知」の年になったように思います。
・地元岡山を中心とするローカル5局のテレビ番組への出演依頼。
・首都圏を主に行ったイベント。
・取扱店の増加。
・クラウドファンディングへの挑戦。
良い意味で、どれも年始には予想もしていなかった動きが出来ました。
多くの方の支えがあって実現できたコトと感謝しています。
2018年はまた節目の年になるのではないかと思っています。
今年の抱負としては、「仕組み作り」の年にしたいと考えています。
ずっと抱えていた違和感や、構造の不一致を取り除く方法を見つけたいと思っています。
最近よく言う、モノの消費からコトの消費、というフレーズ。
最初は、良い言葉だな、良い考え方だな。と思いました。が、それが本当はどこまで本気でどこまでやろうと思っているのかわからないような違和感を感じていましたし、販売側主体の言葉のようにも感じていました。
とはいえ、私も、
「駐車場の小石」に1円の価値をつけられて売られても絶対買いませんが、
その小石が、「宇宙を旅した小石」と言われ100円の価値を付けられると買ってしまうかもしれません。
でも私の感じる現実は、
商品が川上から川下で流れていく中で、本来伝えたかったことや、コンセプトなんかが、どんどん薄れてしまっているのではないか。
そんな感覚です。
伝わっていなければ言っていないのと同じ。売れなければ作ってないのと同じ。
結果が伴わなければ、それは何もしていないことに等しいのでしょうか。
作った物が売れる仕組みとして、「モノからコトへ」とか、「差別化」とか「特別感」などを打ち出しているコトが大半です。
それよりは売れるものだけ作る仕組みをを考えた方が良いのではないかと思うのです。
そんなことが出来たら苦労しないよ、なんて考えますよね。私もそう思います。
今、仕組みが複雑になりすぎていて、何がなんやらわからない状態になっている気がするんです。
思っていることを上手く表現できないのがもどかしいのですが、もっとシンプルに、やりたいことや、作りたいものを作ることってできると思うんです。
ファストファッションに押されて、国内生産商品の需要が減っている。
国産の危機!!
とよく聞きますが、私から見れば、同じ土俵で戦っているようにしか見えません。
現に、私も今はそうです。
だから、大して偉そうなことは言えませんが、同じ土俵で戦っている限り、現状は変わらないように思います。
「差別化」というフレーズは、今は、大衆の中で私だけ違いますよということを差しているのが今。
結局、大衆の中に居ることは変わらないのだから、そりゃ大変でしょう。
そもそもの「差別化」の捉え方を、違う土俵で戦ってるんだもんとしてしまえば、勝ち負けも何もありません。
戦ってないのですから。
今まで当たり前だった商習慣を見直して、
思い切った仕組みの変化をさせていくことが重要なのではないかと思う2018年の始まりです。
思い描いている方法を小さな形からでも具体化させていくことが今年のミッションです。
年末になり、通常業務も忙しいですが、常に頭は別のことを考えながら作業をしています。
普段から難しいことを書くことは苦手なので、簡単に書こうかと思います。
よく、在庫処分とか、セールとか目にするんですが、良いものを発見して定価より安かったら、それは嬉しいですよね。私も嬉しいです。
でも、よくよく考えたら、セールするなら、もはや定価の存在意味無くないか?と私なんかは思ってしまいます。
仕組みとしては、既に仕入れて売れた分で利益は出ているから、もしくは型遅れになる前に薄利でもいいから売っちゃえ。という感じなんだと思っています。
ん(・・?
既に売れた分で利益が出ている(・・?
既に売れた分に相当の利益分を乗せて販売していたんだな。
定価で買った人は損じゃん。
と、考えてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
でも、慈善事業でやっているわけではない企業としてはm利益を出してなんぼです。
利益が残せていなければ、従業員も働けないし、新しいモノも供給できないし、意味ないですからね。
でも、企業は常に在庫リスクと闘っているわけです。
作った分全部売れたらこんな嬉しいことは無い。
先月終了した私たちのクラウドファンディング「日本一若いネクタイ職人の挑戦」を通して感じた。
このクラウドファンディングでの在庫って、基本残らない。
BtoCの完全受注生産。
これは、大量生産、大量消費のファストファッションや量販店の販売方法とは全く違う方法。
クラウドファンディングの「購入型」の場合、
通常の、企画→生産→宣伝→販売の流れが、
企画→宣伝→販売→生産になる。
企画段階で、売れないかもしれないとボツにする企画だって、これなら出せる。
最低金額や、ロット数を設定して出せばいいのだから。
今すぐ必要なモノはファストファッションに任せてしまえば良い。
同じ土俵で戦う必要なんてそもそも論でないと思うんです。
ただ、既存のクラウドファンディングを行えるプラットホームでは、多彩なプロジェクトが混在していているため、突出してファッション系のプロジェクトが前に出にくい状況ではないでしょうか。
クラウドファンディングのシステムを参考に、受注生産できるような物が作れれば、
若手のデザイナーや、自社ブランドを出したい工場。
大手ブランドのテストマーケティングにも利用できる。
そうなれば、若手の育成、成長。
自由なモノづくりの可能性を引き出せる。
さらに、川上から川下へと商品が流れていくうちに、元々あったはずのモノ、コトがどんどん薄れていくことがなく、
作り手や、デザイナー、起案者の思いや、コンセプトなどが直接的に反映されるため、
特別感を生み出す商品づくりに繋がり、ファン層の獲得にも役立つ。
もっと言うなら、ファッション関係に特化させることにより、BtoBの取引にも繋がる可能性があってもおかしくない。
売れるものを探しているバイヤーからすれば、掘り出し物を見つけるチャンスにもなるのではないだろうか。
消費者からしても、ロス分を価格に乗せてない、純粋な価格での商品購入ができる安心感はあり、新しいモノをいち早く注文できるメリットは大きい。
と、ポジショントークのような内容になってしまったが、きちんと特化してシステム化できれば可能性はある。
明日届く。今すぐ使う。
そういった類のものは、他に任せて、違う土俵で戦えば良い。
実現させるには、多大な資金と知識と協力が必要だ。
12/10(日)に今年最後のテレビ放送をしていただきました。
今までの総集編のような内容だったように思います。
内容をざっくり書くと、
・主力商品だった製造アイテムから2006年に大きな決断をし、ネクタイ製造に転じたこと。
・今まで培ってきた職人の技術や勘をを頼りに、0からのネクタイ製造に取り組んだこと。
・当たり前だと思っていたことに思わぬ良い評価を得て、感激したこと。
・自社ブランド立ち上げのこと。
・独自技術の開発。発信のこと。
・世界的にも表現力の高い縫製が出来ること。
・これからの夢。
などの内容です。
放送後はアクセスが急激に増え、オンラインショップの動きも活発になりました。
本当にありがたい話です。
映像を通してみると、当事者の私も、スタッフも、一視聴者のように客観的に観れたような気がしました。
昨年、一昨年、それ以降ずっと遡っても、テレビに出演したことは一度もない。
今年(2017年)に入ってからのテレビ出演の依頼は4本。
たまたま出張中の東京新橋で受けた、「モノクラーベ」というスカパーの番組で珈琲を飲み比べるという街頭インタビューを含めれば5本ですね。ワイプ抜きではあるが、「堀潤」さん、「猪瀬元東京都知事」さん、お笑い芸人の「なすなかにし」さんと共演を果たしたのはいい思い出です。
それはさておき、今まで考えることもできなかったテレビに出演する機会がが増えたのだが、
実際は、テレビに出たくて仕事をしているわけではありません。
ネクタイ製造をする工場の立場や一人のの職人として、
伝えたい「モノ」があって、守りたい「者」があって、届けられる「物」がある。
それをどう伝えようかと模索している途中段階で、結果的に取材のお話をいただいたのが正直な話なんです。
今も良い方向に変わりたいし変えたいと思っています。
それは、仕事の現状だったり、古い商習慣からの脱却だったり、いろいろ。
あくまで、ネクタイのOEM生産がメインの工場だという立場は変わらないです。
それがあるからこそ、自社ブランドでの動きも出来るのです。
その相互関係やバランスをとりながらやらないと両方ダメになる。
ビッグウエーブを期待しつつも、そんな都合の良い波は簡単に来ないのが現実です。
周りを取り巻く環境が変わるのを待つより、
まず自分が行動を起こして変わっていきながら、周りの方々を巻き込んでいく方が良いと思っています。
やはり、どれだけの人を巻き込んで、伝え、見せるか。
その大前提にある商品力を最大限に活かすのもまた人なのだと考えています。
偉そうに書いてはいるが、私の悩みもそこになるのですが、
私は結構単純な人間なので、直接ユーザーに伝えて、声を聞けば、一歩でも答えに近づくんじゃないか?
なんて考えて動く。
結果、ローカルではあるが、テレビ出演などが増えました。
重ねてになるが、テレビに出たくてやったことではなく、やっていたら依頼が来たという流れです。
これも、やってなかったら当然「無」だったわけなので、一定の効果はあったのではないかと思います。
注目していただいているということは、同時に期待も背負ってしまったという一面もあります。
その期待に応えるということがミッションでです。
日々はFacebookなどで発信しています。よろしければご覧ください。
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内職に出す。
と言って、どんなイメージがあるだろうか?
多くのパターンがあるのだろうと思うのだが、縫製の内職というのは、商品が完成品になるまでの一部の工程を在宅の作業者に、一点、一作業でいくら。という風に作業加工費を決めて依頼をすることだ。
最近の言い方で言えば、在宅ワークともいうのだろうか。
過去の縫製の仕事において、この内職は生産を助ける大きな軸になっていたのではないかと思う。
実際に、小さなころは、近所の方から、山奥に住んでいる方のお宅にダンボールをたくさん積んだ車の助手席に座って回った記憶がある。
当時、山奥に住んでいる山奥さん、、川下の川上さん、カエルのシールが貼ってある通称カエルのおっちゃんのお宅に伺ったりと、内職回りみたいなことをしている姿を見てきたが、記憶はその程度だ。
拙い言葉で簡単に説明すると、
内職のメリットとしては、固定費を削減し、生産数をUPさせられる。
デメリットとしては、目が行き届かない部分もあり生産品質管理がおろそかになる場合がある。
やり方次第なのは承知の上で書いているのだが、近年、内職に頼る生産してい工場がどれくらいあるのだろうか?
また、技術内職ができる、やりたい人がどれだけいるのだろうか?
作るアイテムによりけりだろうが、少なくとも、頼り切るというのは、今後足かせになることは間違いないと感じる。
内職に出すということはプラスアルファなわけであって、内職に出すから作業工賃下げますよとか、
内職が居ないと生産できませんよ、という状況だと、生産が出来なくなってくる将来があるのではないだろうか。
ただでさえ、縫製加工従事者が少なくなり、今現役で働いている世代の年齢層が高くなっているのに、
内職作業者だけ豊富にいて若返っているということは無いだろう。
しつこいかもしれないが、作業にはよる。
子育て世代の在宅ワークとして有効に活用している場合もあるのかもしれないが、
自社内で生産して利益を残していける環境づくりをしておらず、
内職に出さなきゃ利益が出せないなんて、工場として、また、加工単価設定としていかがなものなのだろうか?
実際に我々も内職作業や外注に出す作業を減らした。
本音を言えば、作業者や委託先がない、ということも大きな要因なのだが、現実がそうなのである。
特に、大なり小なり、製品製作において何らかの技術を要する縫製において、外に頼り切る生産方法をとり続けているようだと、継続して生産できない状況に陥る危険性はあると感じる。
ネクタイ生産においても、昔ながらの工場さんは、
裁断(工場)
ミシン掛け(外注)
機械掛け(工場)
プレス(工場)
カンドメ(外注)
ネーム付け(外注)
帯付(外注)
検品出荷(工場)
など、細分化と言えば聞こえは良いが、外注、内職に頼り切った生産方式と、それありきの価格設定にしてしまっている。
だから、自社内で技術力も育たない。
急遽の作業にも対応できないなど、多くのデメリットを抱えてきたのではないかと思う。
我々はネクタイ生産でいえば後発の工場だが、それを自社内で完結させられる人材育成とライン構築をしたことにより、ネクタイ生産工場らしからぬクイック対応を実現させたことが、大きな強みになった。
ネクタイ業界自体が外界との接触をなかなかせず、孤立している古い習慣を守っている業界に思えてならない。
そのあたり、常識知らずというか、あまり凝りのない私は、いろいろ動き回っているのである。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
是非一度、商品もご覧になってみてください。
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