手が震えながら書いたような内容です。
ネクタイに限って言えば、一定数の生産を確保することで成り立ってきた通常の生産体制が、
「販売価格」 から「利益」「材料」「デザイン」 を引いていって、余ったのが 「縫製加工費」みたいな考え方がある。
利益を出せない体質や環境にある以上、スタッフへの給料、福利厚生を含めたあらゆる環境を整備していくことは出来ません。
経営者もスタッフも一定の収入を得て、運営また生活
如何にモノづくりに対する想いや、技術的実力があっても、あくまでビジネス。
この前提を持って考えた時に、若者の職業選択のテーブルに乗ることもできないのです。
若手が育たない環境で高齢化していく経営者やスタッフの事情を抱えたままで数年後の生産体制は残っていくのでしょうか。
なぜに利益を出せない受け身の体質になってしまっているのは前述したとおりです。
その上で、「こんなことだってあるんだ」ということを書かせてもらいます。
危機的状況になるまでに手が打てなかった人たちの責任は大きい。
もちろん自分も含めて。
誰かのせいにして逃げているしかしていない人たちもいれば諦めてしまっている人もいる。
とりわけネクタイに関しては、どこも苦しんでいるようです。
目まぐるしく変わってきた環境の中で、
・今まではこうだった
・何年もこんな感じでやってきたから
・昔から変わってないから
と、個々だけ時間が止まっているのだろうかと感じるほどに何も変わらない、変えようとしない。
現状を把握して、行動を起こさず、既存のやり方だけを続けていくと誰かを殺します。
変わっていく環境に対して、お互いに共存して行ける環境や関係性を構築して行けないと持続性を無くしてしまうんじゃないでしょうか。
でも現実的にはパワーバランスや染み付いてしまった呪縛のような感覚からは逃れられず、
いわゆる「下請け体質」のまま過ごしている、過ごさざるを得ない職人はたくさんいるんです。
大切にしていきたいものはそれぞれにあるし、プライドを持って仕事をしていく環境を作り、
「職人=道具」ではなく、クリエイターとして自由にモノづくりができる自分たちの居場所を作ることが必要だと考えています。
日本のモノづくりを守る!というポジショントークだけでは何も変えられません。
小さな火種をいくつも起こして、実際に行動していくことが大切です。
各会社において、既に行動を起こしている所、やりたくてもできていないところ、諦めてしまっている所。
様々かと思います。
小さなことでもいいのです。いきなり大きなことをしようと思ってもできません。
時代は新幹線のように早く今いる所から移動していきます。
何もしていないことは決して現状維持ではありません。
何もしていないことは取り残されて、衰退に直接繋がっていくのです。
それぞれにできること、やりたいことを明確にし取り組んでいくことが出来れば何か起きる可能性が少しアップします。



しかし、その「物」を通して、「生き様」を表現して「環境」を作っていきたいと思っています。
良い物、認められ求められる物を送り出すことで、それを生み出す「環境」を生み出したい。
まだまだ壁が存在しています。
ベストなのは様々な立場でお互いを支え合える関係性をつくれること。
私の理想です。
私がやっていることが正解だとは言い切れませんが、こうして行動を起こしているコトで可能性は0ではなくなっていると思っています。
当たり前の話なんだけれど、日々技術を磨いています。
それは祖母が創業してから半世紀のあいだずっと続けてきたこと。
どんどん洗練されていく部分もあるし、平行線のものもある。
それは結構すごいことで、今までのままでいいや、ってなってしまっていると衰退しかないし、技術も向上しない。
目的や目標があったり、受け取ってくれる人が具体的に想像できているとさらに良くなる。
これは、OEM生産しかやっていなかった昔と、ブランド事業をおこなっている現在で大きく違うところ。
今までは身に着けてくださるだろう誰か・・・のこともさほど考えず、取引先メーカーさんに依存する形でネクタイを作ってきました。
決してそれが悪いコトだったとは思いませんが、結果的にずっと手に取ってくださっているはずのお客様との距離感を感じていなかったんです。
ブランディングを始めた現在では、満足して選んでくださるお客様の顔を想像しながら仕事をしています。
すると、不思議とクオリティも良くなるし、妥協しなくなるんです。
SHAKUNONEを通してお客様との距離を縮められたことが、今までの生産の反省点を見つけて改善し、成長させてくれたと思っています。
僕らはただの道具じゃなく、人としてモノづくりに真っ直ぐ向き合うクリエイターなんです。
ミシンの音を子守歌にしながら育ってきました。
岡山県津山市の小さな縫製工場でネクタイ職人をしております笏本達宏と申します。
私は、日本一のネクタイブランドを作りたいと考えています。

今モノづくりを取りまく環境は危機的状況です。
私が見て育ってきた職人の姿は、表に出ることはなくても、「カッコよくて誇らしい仕事」でした。
近年では情報発信が多様化し、職人の仕事に光が当たることも増えたように思いますが、現実にはドラマでも描けないような理不尽な扱いを受けている職人はたくさん存在しています。
繊維産業に限ったことではありませんが、一般的にモノが消費者に届くまでには、たくさんの中間業者が関わっています。
職人がお客様と直接繋がることはなく、実質一番遠い所に居ることになります。関係性が薄いから、ビジネスをしていく上で圧倒的弱者になっていたんです。職人はただの道具になり、心無い仕打ちを受けることさえあります。
このままでは目の前にある問題を解決していくことはできず、
今まで大切にしてきた技術や、受け継いできた想いを次世代に繋いでいくことは出来ません。
ただモノづくりをする道具としてしか扱われていない職人たちの力は益々無くなってしまします。
職人ひとりいなくなっても代わりはいる。
そうおっしゃられる方もいらっしゃるかもしれませんが、
私たちには大切にしていきたいものなのです。
努力や根性論だけで何かを成し遂げられるとは思っていません。
本質的に職人やクリエイターが『本当に良い』と思えるような自由にモノづくりができて、
ユーザーに『感動』を提供していかなければいけません。
その為には今まであった壁を無くしてお客様と関係を築いていく必要があり、
常にそれに向かって挑戦をしていくことが必要だと考えています。
そこで『今』私たちが提供できることを考え、
顧客と作り手の架け橋となるネクタイブランドを作りました。

それがSHAKUNONEです。
ブランドコンセプトは
「静かな迫力」

今までのような一方通行のモノづくりじゃなく、
職人自身が店頭に立つ活動などを通して
ユーザーのニーズを聞きながら、その声を商品に直接反映させながら
魅力を提供しています。

たくさんの方に支えて頂いた結果
2017年に挑戦したクラウドファンディング第一弾では、
ネクタイにおけるプロジェクトでは日本一の支援額を集め、
それをキッカケにお声かけ頂いた有名百貨店での販売のチャンスでも
実績を上げることが出来ました。

2018年にFAAVO by campfire となってから行われた第二弾のプロジェクトは、
FAAVOの全国プロダクト部門賞を頂きました。
今まで聞くことのできなかったお客様からの反響の声も聞こえるようになってきました。

2015年に小さな地元の店舗での販売から始まり、
初年度は数十万ほどの売り上げしかなかったブランドでしたが、
2018年には1000万に近づく売り上げを達成できました。
最初のころは〔田舎からできるわけがない〕と馬鹿にもされたこともありました。
下請けごときが生意気なことをしていると白い目で見られたことだってありましたが、
地方からでもできる!と自信が持ててきました。
それでも今までのコト、そして未来を作っていくには
このブランドを通してまだまだ挑戦をしていかなければなりません。
・オンラインショップ
・国内外販路開拓
・ギフトカスタマイズ
・徹底的なブランディングと新しい価値の創造
クールビズが定着して以降、『着用することが当たり前』という意識から
『差別化するためにあえて着用する』といった意識が生まれてきているように感じます。
その中で高まってきているオンリーワン商品、ギフト特化商品などを提案し提供できる
オンラインサービスの構築をしていきたいと考えています。
ネクタイ需要全盛期の環境とは変わっていることは事実です。
しかし、同時に業界内の高齢化で発想の固定化を生み、
若手からの新しい挑戦を生めない環境を作ってしまっています。
・私自身が若手の職人であること
・新規参入の競合が生まれにくいこと
これは大きなアドバンテージになると考えています。
それでもたくさんの壁が存在しています。
一つ一つを積み重ねて、
『小さな工場からでもできるんだ』
『厳しい環境下の中からでも成功体験を作っていけるんだ』
ということを証明することが、

地域経済を盛り上げ、『お客様』と『職人』、そして『地域』を繋ぐ、
今までに無かったような素敵な関係性を作り
職人が胸を張って仕事ができる
居場所を生み出すと思うのです。
現状、頼れる居場所が無くて
悩んだり苦しんだりしながら挑戦しています。
だからそんな居場所を作りたいと思うし、
挑戦の結果が、
今のモノづくりの環境でもがいている人達の道しるべになったり、
私自身が相談できる居場所になれればと思うのです。
どんな有名なブランドにも、
それを生み出す『人と環境』がありました。
SHAKUNONEも支えてくださっている多くの方が土台になってできているブランドです。
だからこそ2番じゃだめです!
ネクタイと言えばSHAKUNONEと言って頂けるように、
新しい価値を創造し提供できるような
日本一信頼されるブランドを作ります!
私の夢の共演者になっていただき、
5年後10年後の未来を作るために、
是非お力添えをください。
・私が立ち上げた自社オリジナルネクタイブランドSHAKUNONEの事業拡大を主に行い、
祖母、母が運営してきた既存OEM生産事業の立て直しを行いたいと思っています。
満足のいくモノづくりを通して、お客様に感動を提供していきたい。
クリエイターが作りたいものを作って、本当に「良い」と認めてもらえるモノを作っていける場所であり続けたい。
価値を生み出せないような環境は避けたいと願っています。
ただ一方的なモノづくりをしていくのではなくて、共存し成長できる環境が必要。
クリエイターとして、何をやっていくべきなのか。
技術を磨き、新たな挑戦で開拓していく。
そうして脈々と受け継いできたコトを大切にしていきたい。
SHAKUNONE’はネクタイのブランドです。
本当の価値やお客様の感動を生み出すために日々研究をしているブランドです。
一般的に見れば小さな小さな存在かもしれませんが、こういった環境下にあっても一ずつの成功を積み重ねて自信にしていくことで、今までに無かったような感動や環境を作っていくことができると信じています。
私たちは未来の希望をSHAKUNONE’に乗せています。
努力や根性論だけで成功するとは考えていませんが、根底にそれが無ければ土台はできません。
日々挑戦をしていくことが今の私たちに出来ることだと考えています。
我々と共に挑戦をする仲間。賛同してくださる企業。もっと新しい環境を作りたいと思っているすべての人たちと協力していきたいと思っています。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
是非一度、商品もご覧になってみてください。
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今年も地元だけではなく、東京大阪などでの展開を予定しております。
現在決まっているスケジュールをお知らせさせていただきますので、お近くの方、本物をご覧になられたい方は是非お越しくださいませ。
・2/2~2/3 天満屋特別な2日間 (コンベックス岡山)
・3/13~3/26 阪急メンズ大阪 1F シャツタイフロア
・3/18~3/31 東急ハンズ新宿店 イベントスペース
・3/20~4/2 日本橋三越本店 7F 催事場
(2F改装工事中の為、通常のフロアとは変更し7Fでの展開になる予定です)
・3/27~3/29 ファッションワールド出展 (東京ビックサイト)
新年あけましておめでとうございます。
旧年中はひとかたならぬご厚情をいただきありがとうございます。
2019年も平素の業務に加え、新たな挑戦もしていきながら、成長して行けますよう取り組んでいきます。
社員一丸となり全力を尽くしますので、本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
SHAKUNONE’プロダクトマネージャー 笏本達宏
2018年も残すことあとわずか。
本年も多くの方に出会い、支えられて過ごした1年だったと実感しています。
昨年までは創造も出来ないような挑戦ができたのも、自分ひとりの力ではないと思っております。
来たる2019年も皆様との関係性を大事にしながら、成長していけますよう努めてまいります。
来年も引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えくださいませ。
何かが生まれる環境っていうのはどこにでも可能性はあって、都市部だろうが地方だろうがそれは関係ない。
ただ自分が育った環境を振り返ってみて見たら、「地域」との関係性っていうのはすごく大きいものだと感じています。
でも意識は、地域からは生み出せないし、働くところも無いから都市部に行こう・・・
みたいな感覚で「人」の流出が起きている現状があるんだと思うんです。
田舎よりは都会の方が洗練されている環境もわかるし、好奇心だったり、憧れがあるのもわかる。
僕も高校卒業時とかはそれを感じてた。
今いる若者を流出させたくない!って考えじゃなくて、帰ってこられる、帰ってきたくなる、または、住みたくなるような地域づくりが大切なんだと思うんです。
リスクがあるから挑戦しないって選択をする人も多いと思うけど、
何もしないこと、現状維持を続けていくことは成長に繋がらない。それは衰退していくことと同義だと思う。
どんなに小さくてもいいから、地域がやるべき事は、今いる大人が何かアクションを起こすこと。
そのアクションを見て育つ子供たち学びに繋れば、将来、違った形でも何かやろうって気持ちの芽になるんじゃないかと思う。
私自身も挑戦しています。
小さな町工場からネクタイブランドを全国に向けて発信するなんて出来っこない、とバカにされたことだってあります。
悔しかったし、ただただ否定されているように感じてしまっていた時期もありますが、たくさんの方に支えられて成長しています。
今はまだ自分達のことで精一杯で何か地域に還元できるようなことは出来ていないかもしれないけど、
続けていくことで、新しい何かを生み出すことができると信じています。
挑戦をしながらチャレンジしやすい地域づくりがこの先の未来を作っていくと感じた平成最後の12月。
皆様、良い年末をお過ごしください。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
是非一度、商品もご覧になってみてください。
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