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いつもSHAKUNONE’をご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。

当ブランドでは今まで、一部例外を除く、ご来社頂けるお客様、ポップアップイベントにて対面でカウンセリングをさせて頂けるお客様にのみオーダーメイドネクタイの展開をさせて頂いておりましたが、オンラインショップ経由でのオーダーメイドの承りを開始させて頂くことに致しました。

確かにネット経由でのオーダーのハードルは高く、不安感もあるかと思います。
なので、ご要望のございますお客様に関しては、

「メール」または「LINE」でのやりとりを活用し、イメージの共有やヒアリングを実施させて頂くことで、少しでも不安感の解消に努めたオーダーメイドを承りたいと思います。

お好みのデザイン等をオンラインショップの商品の中からお選びいただき、その中でサイズオーダーや仕様の変更等あればオーダーの承りを致します。

もちろん、文章ではなく「TEL」での対応をご希望のお客様にも対応いたします。

ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。

メール→tatsuhiro.shakumoto@shakumoto.co.jp

LINE公式アカウントID→@jrt9608b

 

最初は周りに「無理だろ」と言われ続けました。

私は田舎の小さな縫製工場の三代目として、縫製業を営んでいます、
シャクモトタツヒロと申します。InstagramTwitter

作っているのはネクタイ。

ご依頼のあった商品のお仕立ての仕事だけを行うだけのいわゆる下請け工場でした。

アパレル業界の仕組みは、細かく分業化されていて、一気通貫した仕組みがないのが一般的です。

その為、川上の産業と言われる生地や縫製などの専門の下請け工場は、その技術は優れていても、受注依存体質から脱することができないケースが多く、私達もその中に埋もれていました。

アパレル業界・ファッション業界は、一見すると華やかに見える部分もあるかもしれませんが、製造工場は若手も育っておらず斜陽産業と化していっており、工場も技術も事業の継承を行えない環境になっています。
いわゆる「オワコン」

これは、モノを市場に供給する現環境の中での役割分担として仕方ないと言われがちなことなのかもしれません。

そもそも、私も元々は家業を継ぎ気は全くなく、高校を卒業してからは美容師をしていました。

しかし、とある日に数年ぶりに家業と真剣に向き合うことがあり、そこで改めて家業の凄さと厳しさを肌で感じました。

そして、自分の生まれ育った背景には家業の存在がある。

そう意識してから、今まで目を背けてきた自分の中で何かが弾けました。

従業員も若手はいません。
実家の会社だけではなく業界全体がそうです。

しかも、受注依存体質の地方の下請け工場はそれが如実に表れている。

なんとか自分の力で良い方向に変えることができないだろうか・・・。

そんな思いから、家業を継ぐ決断をしました。

家業とはいえ、モチロン素人。
最初の頃は必死に技術を覚えることに注力しました。
どんなに口が上手くても、それだけではお客様に納得していただけないのは、美容師時代に学んでいました。

日々、仕事をしながら疑問と戦っていました。

大手メーカーやブランドの商品を仕立てていたことから、テレビや雑誌などでもしばしば自分たちが携わった商品を見ることは何度もありました。
「華やかな舞台で使われているんだ」という誇りと同時に、もどかしさも感じていたのが正直なところです。

私たちは主役じゃなくてもいい。

そう自分に言い聞かせてみても、
現状、お客様に声も聞こえてこなければ、私たちの存在に気付いてくれている人さえ居ない。これでは、何も変えられない。

そんな現実と戦っていたようにも思います。

正直しんどいことだらけ。

どんなに条件・環境でも必死に仕事をしながら、母は私たちを育ててくれたんだなと改めて感じ、そのたびに自分を奮い立たせ、常に考えることを続けてきた結果、

行動を起こして、環境を変えるためには、
自分のアイデンティティをきちんと世の中に示すことが必要だ。

そんな思いを持ち、家業に入ってから約7年後に自社オリジナルブランドであるSHAKUNONE’を立ち上げることになりました。

《ブランドを作った3つの理由》

一つ目は、「知ってもらうこと」
誰もが知っているメーカーやブランドの商品を作っていたとしても、そこに私たちが関わっているということを知っている人は誰もいません。
私たちの仕事の役割としてはそれで良いのだろうと思います。
ですが、誰も知らないところで仕事をしているよりも、もっと私たちのつないできた技術や想いを伝えるためには【情報発信】が必要だと考え、ブランドを持つことでそのキッカケを作ろうと思ったんです。

二つ目は、「価値化」
工場として、正直、弱い立場にあったと思っていました。
しかしそれは「必然性」を持っていなかったからではないか?と考えました。品質や納期は今まで通り、いや以上のものを提供しつつ、【ブランド】という顔を作ることで発信し認知を広げ、より価値を高めようと思ったのです。

三つ目は、「お客様との関係性」
私たちは今まで業界の黒子として表舞台に立つことはありませんでした。
そのため、自信を持って一つ一つの商品をお仕立てしてはいましたが、
意識の中では「私たちの関わった商品を手に取ってくださるお客様」の顔を想像することが出来ず、「わからない誰か」の為にモノヅクリをしてきました。お客様の顔を想像できないことは、あと一歩のところで成長を妨げていたように感じていました。
だからこそ、ブランドを通して、直接的に顧客の声を聞きながら、関係性を構築していきたいと考えました。

この感覚は「美容師」の経験があったからこそなのかもしれません。

私が美容師だった頃、カウンセリングを通してお客様のお悩みを解決し、魅力を提案していくことを大切にしていました。
しかし、縫製業界に足を踏み入れてみると、

注文のあった商品を淡々と作るだけの仕事で、そこに物足りなさや違和感を感じていました。

私たちの決断したこのブランディングへの挑戦がSHAKUNONE’を生み出し、
結果的に、常にお客様との関係性を大切にするスタンスは商品づくりにもダイレクトに反映され、それはお客様に魅力的な商品をお届けすることに繋がっていると信じています。

何よりも、今まで様々なフィルターがかかっていた商習慣では経験することのできなかった感動を知ることができました。

とはいえ誰も知らないブランドを買ってくれる人はほとんどいなかった。

甘く考えていたわけではなかったが、それでも予想より厳しい現実を突きつけられました。
それもそのはず。

そもそも誰も知らないんだから。

初年度の売り上げは30万円程度。
ブランドサイトの構築や、材料仕入れコスト。
製造販売コストを考えると圧倒的赤字という結果だ。
正直、箸にも棒にもかからない。

とはいえ諦めるわけにはいきません。
地域のお店に掛け合って少量置いてもらったり、オンラインショップを開設し、SNSやブログを使って情報発信を行っていきました。

そうすると、地域で小さな話題を呼び、
ローカルのテレビ局や新聞社からの取材が入るようになってきたのです。

そこで、新たな挑戦として2017年に新商品開発に向けた資金調達とプロモーションを兼ねてにクラウドファンディングを実施したんです。

一つのバカみたいな行動でキッカケが生まれることもあると知った。

クラウドファンディングの目標は1か月で100万円。
1円でも目標に達しない場合は未達成となるチャレンジ。

周りから、
「それはさすがに無理じゃないか?」と言われた。
「バカみたいなことはやめなさい」と言ってきた人もいた。

ただ一人、妻は違ったんです。

「やるって決めたんならやるしかないでしょ」

その声に背中を押してくれたことには今でも感謝しているし、これからも頭は上がりません(笑)

結果、約1か月の挑戦で、目標を大きく上回る172万円を超える資金調達に成功しました。
2018年にもクラウドファンディングを行ったのですが、120万円強の資金調達を果たしました。

そして、この2回のクラウドファンディングはネクタイに関するプロジェクトとしては目標達成金額全国1位と2位の実績として残っています。

もちろんこの結果は、私の力ではなく支えてくれた支援者やスタッフ家族があってこそのものです。
ただただ感謝。

この「無理だ」と言われた挑戦は、違ったところでチャンスを生み出しました。

有名百貨店からの連絡が何件も入ってくるようになった。

クラウドファンディングの成功からしばらくたってからかかってきた電話から始まりました。

それは、いつかこの場所で売れたらいいな・・・
と思っていた、大阪の有名百貨店からの着信。

さらに、東京日本橋の老舗百貨店からも声がかかり、期間限定ではあるが都市部での出展にを実現することになります。

商品のクオリティをはじめ、
ストーリー性、デザイン性を高く評価してくださってのオファー。

全くのゼロからスタートした私たちは手が震えるほど驚きました。

期間内、私も店頭に立つなど積極的に動いて、お客様とコミュニケーションをとりながら取り組んでいきました。

結果、
ネクタイというカテゴリでは、類を見ないような実績だ。
と、声をかけてくれたバイヤーの方を驚かせることになったんです。
基本的に猪突猛進で必死に取り組んできましたが、少しずつ自身もついてきました。

今でも、リアル店舗での展開依頼は増えていて、オンライン展開だけではできないお客様との関係性の構築や、リアルな声を聞くことを積極的に行っています。

そうして挑戦を続けていくことで頂いた信じられないオファー

とはいえ、全国的にみればまだまだ知名度は低く、
良い言い方をすれば「知る人ぞ知る」ですが、現実では「知っている人はわずか」という現状です。

しかし、その状況をを変えるかもしれない出来事が起きたのです。
日本国内最大手企業から頂いたとのコラボレーションのオファー。

自信と不安の中で、新しい道を模索しながら、少しずつ【ブランド価値】という必然性(武器)を生み出して育ててきたことがこの瞬間を生み出したのだと思います。

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今回の前提はブランドとのコラボです。
ただの下請け仕事の受注ではありません。

互いの意見やプライドをぶつけ合い、そして最大限に尊重し合い、自信をもって市場に送り出せる商品企画が完成しました。

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今までは年間を通して数回のポップアップとオンラインショップを通して、限られた展開しか出来ていませんでしたが、コラボレーションをすることで、常設店舗50店舗以上+オンラインショップでの一斉展開となります。

この取り組みに関しては様々なお声もあるかもしれません。
たしかに、オリジナル展開に比べて、価格面ではより手に取りやすい設定となることは事実です。
しかし、まず今までは認知の向上が最大の課題であり、こうしたキッカケを通して多くの方に知っていただくことができれば新しい可能性も見えてくるのではないだろうかと前向き、いや、前のめりに考えています。

SHAKUNONEという小さな火種に可能性と魅力を感じてくださったTHE SUIT COMPANY様には感謝しています。

コラボ商品のネクタイはは2020年2月28日頃から順次店頭に並んでいきます。

店頭に足を運んでいただき、一度商品を手にり、感じてみてください。

また、合わせてコンテンツ発信用のWebサイトをリリース致しました。

もしよろしければ一度ご覧ください。

https://shakunone.com

 

おはようございます。

ネクタイブランドSHAKUONE'(しゃくのね)プロダクトマネジャーのシャクモトタツヒロです。

本日は私たちが新たに提供するサービスを共に作り上げてくださいます協力サロン様の募集をさせていただきます。

新事業のエントランスパートナーとは、新しい価値の入り口生み出すパートナー事業のことです。

前提として、私たちがご提案したい内容は、

「店舗」vs「EC」の構図ではなく、「店舗」+「EC」の構図を作りたいというものです。

店頭とECは決して対極にあるものではありません。

しかし、役割の違いによって対抗するものと捉えられるケースがあることも現実です。そんな中でも互いの長所と短所を知ることで自分たちがより活きる道が見えてくるのではないかと考えたビジネスモデルになります。

なので、
・通念のやり方ではないからダメだ
といった否定的な気持ちではなく、
・もしかしたらお客様に価値を提供できるかもしれない
といった気持ちで捉えて頂ければ幸いです。

【概要説明】

オーダーサロン様は、SHAKUNONE’の提供しておりますECと連携していただき、お客様にはサンプルにてご提案頂きます。

感覚としては《仕入れ→販売》というカタチではなく、《注文→お取り寄せ》というカタチになります。※重要

世間一般的にECをご利用されるユーザーが多くなっていることは事実ですが、意識的にECの利用に関して〈不安感〉が生じるお客様がいらっしゃることも現実です。その不安感を接客とコミュニケーションを通して緩和させることで、在庫を持たずに運用して頂けるモデルケースを生み出せるのではないかと考えております。

運用するにあたり、ご不明点、改善点なども出てくることかと思います。

ご興味のある方、共に改善点を模索しより良いサービス提供に向けて協力をしてくださいますサロン様には詳細をお伝えしますので、メッセージをください。

連絡先
メールアドレス:tatsuhiro.shakumoto@shakumoto.co.jp
公式LINEアカウントID:@jrt9608b

以下SNSのDMでも承ります。

公式Webサイト~ ~InstagramTwitterFacebookオンラインショップ

企画書を添付後、TELまたはDMLINE等でも補足説明は可能です。

・募集期間
2020131日まで

・条件
オーダースーツなど、オーダーメイド事業をされております事業者様

よろしくお願い申し上げます。

 

ネクタイのデザインや色味、また選び方や結び方について様々な記事がありますが、
作り方や構造について書かれているものは多くはありません。

そもそもネクタイに芯が入っていることを知らない方もいらっしゃるのではないかと思いますので、その意味と効果について書かせて頂こうと思います。

ネクタイは結んだり解いたりを何度も繰り返すモノです。
そのため、型崩れしないように、内部には芯地を入れているものがほとんどです。

中には《セッテピエゲ》という表地をたっぷり使って芯を用いない製法もありますが、どちらかというとスーツスタイル上級者向けとのものになります。

そのため、ベターにネクタイを選ぶ場合に出会うネクタイとしては芯地の入ったモノが多いことでしょう。

『ただ当り前に入っているもの』と侮るなかれ。芯には重要な役割がありますので、紹介させていただきます。

①型崩れ防止

既に説明をしていますが、まずこれが前提です。
ネクタイは「結ぶ」ということが前提に作られるアイテムです。
普通に使っていても、結び目には思いのほか負荷がかかってしまいます。

そして用いられる生地はシルク素材が多く、一般的なシルク生地は繊維が細く生地だけでは非常に薄いモノになっています。
なので、芯を入れることでキチっとした形が持続するように芯地が入っています。

②風合いの調整

芯によって同じ生地でも仕上がりの差が大きく出ることを知っておいていただきたいです。
例えば、薄い生地に薄い芯を使用した場合、結果的にペラペラの商品に仕上がります。
逆に、厚手の生地に起毛のかかった厚手の芯を使用した場合、ゴワゴワした商品に仕上がります。

もちろん、そういったものが良いと意図的に作り込む場合は問題ありませんが、一般的にはバランスが良くありません。

実際には、厚手の生地には薄目の芯、薄手の生地には厚手の芯と、特性を捉えバランスが取れる組み合わせをチョイスするといった、工夫が施されています。

@そして、豆知識ですが、シンプルに作られているように見えるネクタイですが、実は立体構造になっていてとても手間がかかるものなんです。芯においても、ただ入っているわけではなく、生地と芯が密着するように縫い付けてあったり、伸縮性を持たせるようにループを仕込んだりと、手間をかけて作っています。

アナタがネクタイを手に取る機会があるなら、芯がはいっているか?どんなものが用いられているか?といったところも見ながら選んでみてください。

 

いつもネクタイブランドSHAKUNONE’をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

このたび、多くの方に支えられながら私たちが大切に育ててきたネクタイブランドSHAKUNONE’(しゃくのね)が、

スーツ専門店として全国展開をしている『THESUITCOMPANY』とのコラボレーションを実施します。

TSCの20周年企画の一つとして厳選された「日本のモノヅクリ」を追求した商品を提供するものです。※THESUITCOMPANY20周年動画

 

私たち㈱笏本縫製は創業から半世紀の間、商品を仕立てる業界の黒子として一つ一つのモノと真っ直ぐに向き合ってきました。

そんな中で、お客様の声を聞き、より良いモノを提供するために、長年の夢だったオリジナルブランドを2015年に立ち上げました。

「田舎の小さな縫製工場にブランディングは無理だ」と言われながらの挑戦でしたが、少しずつではありますが着実に成長してきました。

しかし、私たちの最大の弱みは【どれだけ良いものを作れても、世間に知らせる術をもっていない】ということだったんです。

そんな中でも、私たち自身も店頭に直接店頭に立ち続け、お客様との対話を通して伝え続けてきた結果、私たちの想い、商品のデザインやクオリティの高さが伝わり、都市部の百貨店での期間限定催事やオンラインショップを通じて多くの方に支えていただきファンになってくださるお客様も増えてきました。

そして昨年(2019年)、この企画のお声を頂戴しました。

担当バイヤーの方から
「20周年という大事な節目の企画ではあるが、ブランドのコンセプトやテイストを最大限に尊重してより良い一本を届けたい」と言っていただき、
私たちも「一人でも多くの方にSHAKUNONE'(しゃくのね)を知っていただける大切な機会」だと考え、このコラボレーションが実現します。

そして、皆さんにお願いがあります。

岡山県の小さな縫製工場からブランディングをはじめ、たくさんの方に支えていただき、
様々な経験をさせていただきました。

この取り組みにはいろんな意見があるかもしれません。
私もしっかりと考え、そしてよく話し合って決めました。

そして、商品についてもデザインや縫製仕様の提案から、しっかりとTSCさんと相談もさせて頂きました。
自信を持ってお届けできるものが出来上がってきています。

だからこそ、応援していただきたい。

全国のTHESUITCOMPANYの店舗で展開されます。
お近くの店舗で是非手に取って頂き、SHAKUNONE’を感じてください。
※ちなみに地元岡山の店舗以下の通りです。
岡山店  イオンモール倉敷店

 

私たちは数年前まで「誰も知らない田舎の小さな縫製工場」でした。
ですが、挑戦と経験を通して貴重な機会を頂くことが出来ました。

だからこそ、この取り組みを、挑戦を続けることで全国展開ができるようになるという一つのモデルケースとして、多くのモノヅクリの可能性を広げることにつながることを願っています。

リリース日の詳細等は追ってお知らせさせて頂きます。

 

この取り組みを1人でも多くの方に知って頂き、手に取ってもらいたい。

是非、身の回りの方にお伝え頂き、SNSでのシェア等をお願いしてもらえると幸いです。