店頭で目にすることのある、「売れています!」というポップ。
もし、このポップが「売っています!」だと捉え方としては皆さんどうでしょう?
感覚的な部分かもしれませんが、同じ商品が並んでいるて、打ち出し方で選びなさいと言われるなら、
私は「売れています!」という方を選びます。※あくまで商品によりけりだということは前提ですが。
過去のブログで紹介したことがあるかもしれませんが、以前、こう質問されたことがあります。
「伝える」ことと「伝わる」ことの違いは何なんだ??
その時は、「伝える」→自己発信 「伝わる」→結果
そんな風に答えた記憶があります。
これ自体は間違いではないらしいのですが、その方曰く、
「伝える」→《行為》
「伝わる」→《現象》
だそうなのです。
それを聞いてからは、以前にも増して、言葉の違いに大きな差があるのだと意識しています。
そんな中で、3月中に行われた仕事では店頭に立つ機会は非常に多くいただきました。
それまでの販売会では、どうしても「伝える」という意識が色濃く出ていました。
商品のが良いということは前提で、+αを伝えていくことがお客様にとっていいことなんだと思い込んでいた部分もあったように思います。
しかし、少し立ち止まって考えてみました。
「伝える」という《行為》が必ずしもお客様にとって喜んでいただく方法なのではなく、
「伝わる」という《現象》がお客様にっと手の最良なのではないかと考えるようになりました。
そこで、3月以降の販売では、「伝える」という意識から「伝わる」という意識に少しシフトをさせました。
この辺りは感覚の問題かもしれませんが、今まで接していた対応とは明らかに変わったような感覚を抱きました。
これは言い換えれば、
「売っている」→《行為》
「売れている」→《現象》
とならないでしょうか?
現象に対して興味や共感が湧くのではないでしょうか?
売る、伝える、という意識の比率が大きいと、どうしても一方通行になってしまいます。
どうしても、作り手に近ければ近いほど、良いものは売れる、良さをどんどん伝える。
という意識で、1~10まで、全部を知ってもらおうと話す傾向があるかと思います。
一方通行の行為ですよね。
結構最近まで自分もそうでした。
「伝える」意識が0にすることではなく、「伝わる」の意識を持って、お客様と「共演者」になるような意識を持ってお伝えすることが現象を生むのではないかと考えています。
根幹にある商品の魅力を最大限に引き立てることが、最大の+α。
いい意味での客観視というのは、必須項目ではないかと思います。
昨年リリースさせていただいたSHAKUNONEオリジナルシリーズに3種類の新色が登場しました。
と言っても、生地が今日の午後仕上がって到着した感じです。
上から①赤橙、②天色、③本紫
一番上の赤橙に関してだけ言えば、なぜかカメラで色が綺麗に出ません。
カメラで認識して色の表現をしにくい彩のようです。
また改めて綺麗に撮りなおします。
3月~4月にかけての展開で一番人気のあった柄が嬉しいことにSHAKUNONEオリジナルでした。
昨年行ったクラウドファンディングで皆様に応援していただいた商品が一番人気になったことは、非常に嬉しく思います。
出している柄は、SHAKUNONEのロゴマークなのですが、皆さんなかなか気づいていただけません。
ですが、それくらいの入り方を意識して製作しましたのでそれもまた嬉しいです。
たいそうなタイトルではありますが、そんな内容ではありません。
私は、映画やドラマや漫画を見て泣くか泣かないかがはっきりしています。
スポーツ友情感動系→泣く
恋愛系、愛情系→泣かない
感動はもちろんどちらもする感受性の豊かなタイプだと自負していますが、比較的上記のようなタイプです。
育ってきた環境がそうだったからなのかもしれませんが、やたらともろい部分とドライな部分があります。
しかしながら、先日レンタルビデオで見た【君の膵臓をたべたい】を観て、涙が出ました。
久々にズキュンときた映画だったと思います。
映画の評論や感想、ネタバレブログではないので、内容は控えますが、
一言でいえば、〔人の命は儚いし、何がどうなるかわからない〕ということだと感じたのです。
結構ドラマや映画はこういったことが描かれることが多いかと思いますが、この作品には感動しました。
興味のある方はご覧ください。
もし、自分が死ぬ瞬間が来た時に、何を考えるのだろうかと考えました。
ああ、もっと楽して生きていたら良かったな。 と考えるでしょうか。
それとも、
ああ、もっとこうしておけば良かったな。 と考えるでしょうか。
もしくは、
我が人生に一片の悔いなし!!! となるでしょうか。
どれもわかりません。
ですが、今生きている。今なら、もっとこうしておけばと、多少の後悔の念を残して死ぬと思います。
悔いなく生きるとか、たぶんできないと思います。
絶対何かやり残したり、想いがあったりするもんだと思います。
仕事面でも、プライベートでも何かしらあります。
それを少しでも無くしていくのが人生じゃないでしょうか。
その為にも、生きてるうちにカッコよくありたいと思うのです。
そのお手伝いや提案をするというミッションも我々にはあるのではないかと思っています。
仕事を通して、自身がカッコよくあり、カッコよくなっていただけるネクタイを提供したい。
生きてる時間は限られている。
他の人が出来ることならやらないけども、自分にしかできないことだと思うからやり続けるのです。
先日商談に行ってまいりました。
魅力的な国産ネクタイブランドを探していたそうなのですが、パッとした良いブランドに巡り合えていなかったが、弊社ブランドSHAKUNONEを知って調べていただいたらしく、すぐにお声掛けいただきました。
他店での取り組み、webサイトの閲覧、ブログやメディアでの発信、すべてを見ていただいた上で、
商談の際には実物商品を見ていただきました。
柄、色、形状、質感、使用感、こだわり部分にも高い評価を頂き、近々での商品展開予定です。
先日のブログでも書きましたが、ネクタイのスペック差は一見してはわかりにくいものです。
基本的には表に見える部分、「色や柄」で選ぶことが多いネクタイです。
そんな中で、使用感や風合いを醸し出すためには、表には見えづらい見えない部分が重要になってきます。
お客様に選んで納得していただくためにはまず「見た目」。
感動していただく為には「見えない部分へのこだわり」。
片方が欠けてもSHAKUNONEではありません。
今後もそれは変わらないし、もっと飛躍する為には、考えなければならないことはたくさんあります。
その為にも一人でも多くのお客様と関わっていくことが大切なのではないかと思うのです。
~~~~~お知らせ~~~~~
4/10を最終日として、阪急メンズ大阪、日本橋三越本店でのSHAKUNONEの展開が一旦終了しました。
ご来店いただいた皆様、支えてくださったスタッフの皆様お世話になりました。
展開開始日は違ったものの、大枠では2週間の展開でしたが、
期間内各店舗、200点に迫る販売実績でした。
良い意味で予想以上で、商品の追加もしてお客様をお迎えいたしました。
有名店で取り扱われているネクタイブランドの中では、知名度も実績も少ないSHAUNONEがここまでの実績を上げるとは皆様想像もしていなかったようです。
商品展開は一旦終了ですが、今回の結果は必ず次の機会へと繋がります。
それだけの結果が残せたと思っておりますし、評価もいただけました。
またお邪魔させていただき機会もあります。
その際には是非またお話しさせてくださいませ。
常に声を聞き続けます。
デザイン、素材感、使用感、機能性、多くの視点から見ることで商品の良し悪しは判断されるが、ネクタイにおける1商品の良し悪しの見分け方とは何だろうか。
多くのアパレル商品の中で、取り立てネクタイはスペック差が判別しにくい商品なのではないかと個人的には考えています。
思い返してみれば、ネクタイを機能性や使用感で選ぶ人は少ない。
①見た目(色や柄などの目で見てはっきりわかる点)
何よりもここが最重要ポイントです。
いかに優れたネクタイであっても、求めている色柄あイメージにそぐわない場合選択肢としては無いに等しい。
②風合い
見た目の品格。口では説明しにくいが、なんとなく良い。
基本はこの二点です。
プラス要素としては、接客や商品背景などがあげられる。
今しきりに言われているストーリー性だったり、背景だったり、非常に大切な要素であり、何にでも存在するものだとは思う。
コンセプトだったりメッセージ性だったり、そういったものも構築していきたい気持ちは十二分にあります。
ただ、いくらそこの打ち出しが感動的で涙が出るようなモノだったとしても、
「ダサいもの」は誰も買いません。
発信側のセンスや世界観を打ち出すことがブランドの構築には必要だと考えていますが、
その考えが孤独になってしまうと決してうまくいかないとも思っています。
だからこそ、ユーザーに対して常に寄り添っていたい。
声を聞き続けたい。
それが、他のブランドとSHAKUNONEが決定的に違う点です。
ブランドの持っているコンセプトや世界観と、ユーザーの声を近づけて、ネクタイ一本で感動や喜びを感じて頂きたい。
その為に、気づいていただけないかもしれませんが細かな商品スペックにまで気を使います。
・美しさを出すための柄合わせ
・最適な使用感を演出するための45度バイアス裁断
・内部で滑らかに動くスリップステッチ
・機械作業では実現できないハンドならではの自然で柔らかで品のある質感
常に課題を頂き、満足していただく商品を提供すること。
そこに妥協せず満足と感動を生むこと。
それが私達のミッションです。
※本日4/10で東京・大阪で行われていた販売会も一区切りです。
お越しいただいたお客様、お世話になったスタッフの皆様誠にありがとうございました。