SHAKUNONEのネクタイの生地を選び、配色をし、織りあげてお仕立てするまでに、3つのテーマがあります。
これは私が生まれた国、日本。
育ってきた環境。
支えてくださった皆様が居て構築されたモノです。
奥ゆかしい、謙虚、日本人は海外と比べてもこのような言葉が似合います。
さらにはネクタイは決して主役にはならない。身に着けてくださる方の魅力を引き立てる素敵な共演者であると位置づけています。
ですので、総じて派手なデザインはありません。
決して主張しすぎず、しかし、身に纏う人の中心で共演するモノです。
その為に色使いが多少の及ばず、シンプルなデザインとシンプルな配色でお仕立てしています。
時計、財布、鞄、ベルトetc・・・
男性の身に着けるモノとして、唯一体の中心、そして印象を決めるVゾーンを彩るのがネクタイです。
身に纏う人の品格を引き立て演出する為にも、ディティールや素材にこだわりを持っています。
素材は、国内でも有名な富士吉田地方のシルク織り。京都丹後地方のシルク織りを使用しています。
人肌に一番近いと言われ、美しさを放つ光沢をもった美しい天然繊維を使用しています。
仕立ても「身に着ける方の姿」を想像しながら、一本一本お仕立てを致します。
柔らかなお仕立てで、身に着ける方自身の気持ちよさ、他覚的に観た時の風合いのある男性を演出できるよう、醸し出される品格を細やかなディティール感で演出しています。
一つのモノが出来上がるまでには、必ず「ヒト」が関わっています。
織り成すヒト。
お仕立てするヒト。
身に着けるヒト。
たくさんのヒトが関わって、ヒトはモノを使います。
そのヒトそれぞれに歴史があり、想いがあり、願いがあります。それをフィルターを通さず、直線的に繋げることが、私たちのミッションです。
多くのヒトが紡いで繋いできたモノガタリを伝えたい。
そんな想いで、今まで構築してきた技術を大切にし育てていきます。
独りよがりで自己満足なモノではなく、成長する技術。そして後世に伝える技術として育んでいます。
そして製品に影響を大きく及ぼし、その人の印象を大きく左右する「色使い」。
見えている色は同じかもしれません。
しかし感じている色は十人十色。
私たちが生まれた国、育った環境、見てきた景色。それを育んだ世界観と歴史。
そんな色使いをテーマにし、「和色」を使用しています。
レッド=赤。 ブルー=青。 グリーン=緑。
といったような、平面的なものではなく、和の色の表現に着目し、
天色。金茶。濃藍。萌葱色。葡萄。などの、日本人独特の色彩感覚、色表現をコンセプトにしています。
日本国内でのネクタイへの価値観は、ひと昔前からは変わり、
当たり前だったからこそ軽薄になってしまっていたコトもあるのではないでしょうか。
私たちは不器用にしか伝えられません。
だからこそ、シンプルに魅力を伝えていき、それを感じてほしいと願っています。
5月の昼間なのにやたら寒いです。
クールビズも始まったようですが、ネクタイを外して暖房をかけている所もあるとかないとか。
それは意味がないのでは無いでしょうか?
その話はさておき。
2005年に提唱されたクールビズから約13年程経ちました。
当初はあまり定着せず、少しずつ世の中に浸透していきました。
その途中には、東日本大震災もあり、クールビズ期間を延ばすという措置もありましたね。
昔はネクタイは当たり前にするものでしたが、現在ではあえて結ぶモノへと変わってきました。
時代の中で変わりゆくもの、無くなっていくもの、たくさんあると思います。
皆さんの目にはどう見えているでしょうか。
ネクタイは必要ない。
ネクタイの意味は無い。
ネクタイが嫌いだ。
そんな言葉を見ることもしばしばです。
ネクタイ業界は、時代の変化に対応できず、衰退していくこともやむ無し、と言われることもあります。
その時の時代背景に合わせた変化をしていくことはどんな業種においても必要なことと思います。
ただ、ひとつ。
変わらない事は、ネクタイを結ぶことが、
[カッコ悪い]ということはない!ということです。
多角化、多様化、変化。
考えるべきことは多々あれど、
そんな今だからこそ魅力を最大限に引き出してお伝えすることが出来る存在でありたいと思っています。
職人は器用で何でもできる。ということはありません。
逆に不器用で、1つのことを真っ直ぐにしか出来ないからこそ、
その役割をキチっと果たす。
それが我々のミッションであると考えています。
それを支えるのはただ一つ。
ネクタイが好きだ、ということです。
いいネクタイを作りたい、という訳ではなく、そのネクタイを結んでくださる方が魅力的になれたら良い。
そんな想いです。
だから、ネクタイが嫌いだなんて言わないでください。
GWも明け、今日から仕事の方も多いかと思います。
5月に突入し、クール・ビズもはじまりました。
クール・ビズが始まるとネクタイの販売はやはり少なくなります。
しかし、我々は秋冬物の生産が本格スタートする時期です。
夏には冬を、冬には夏を。
そんな生産背景です。
さて、本日5/7に発行された[繊維ニュース]にシャクノが掲載されました。
早速お問い合わせや応援のご連絡を頂き、感謝しております。
この中で1点、日本橋タカシマヤでの催事と掲載がある部分がございますが、正確には、日本橋三越本店でございます。
記載ミスに関して、お詫びと訂正をさせていただきます。
申し訳ございません。
近日中に訂正の記事が上がりますのでご確認ください。
先日から問い合わせの多かった商品オンラインショップへの商品追加を致しました。
思い切ってかなり多くの商品を供給させていただいております。
今まで商品の価格帯は¥8424(税込み)のワンプライスのみでしたが。
商品増強で、¥8,424——-¥10,800——-¥14,040の3プライス展開を始めます。
SHAKUNONEに従来からあった商品は今まで通りですが、
¥10,800の商品は、従来より生地を多く使用し、芯材もウール起毛芯を使用している為、柔らかで肉厚な質感に仕上がっています。
¥14,040の商品は、特別仕様の「emon仕様」を採用した商品になっています。
随時追加や変更もさせていただきます。
価格は3種類用意させていただいておりますが、お仕立てしている気持ちはどれも変わりませんし、どの商品も自信のネクタイです。是非お気に入りのネクタイがあればお選びいただき、素敵な共演者としてアナタのスタイルに華を添えさせてください。
また、展開店舗が増えます!!
岡山県内追加店舗
・天満屋ハピータウン玉野店1階
玉野市宇野1-3-8 0863-33-1010
香川県初進出!!
・丸亀町グリーン 天満屋ジョリーメゾンプリュス
香川県高松市丸亀町7-16 西館3階 087-802-5400
今までメディアの影響もありましたが、香川県からのお問い合わせも非常に多かったのにも関わらず、販売店舗が無かったため手に取っていただく機会が少なかったのですが、この機会に是非お手に取っていただければと思います。
ネクタイを作っているのであれば、シャツやスーツ、ベルトや靴といった商品との連携は必須だろう。
と、自分でも把握している。
〔縫製〕と、ひとくくりに考えても、作るアイテムが変われば全くステージが変わる。
ノウハウも違えば、取引先も変わるし、大きな垣根もある。
特に、工場や一職人となれば、横の繋がりなんてほとんどありません。
同じ思いやテイストを持っていても、畑が違えば交わることもない。
そんな感じなんです。
メンズファッションで地鳥の男性を格好良く演出する思いは一緒のはずなのに、単体でバラバラに動いている。
会社も所属も違えば当たり前なのかもしれませんが、そんな当たり前は壊してもいいようにも思っています。
もっともっとできる。
チームを作れば、もっと飛躍できる力があるんじゃないでしょうか?
一人の力は小さくても、同じ思いを共有して発信して、
同じ目的を持って動ける共演者を作ることができれば、もっと力を発揮することができるんではなでしょうか。
私の夢モノガタリ。