岡山高島屋さんの企画で年始に発売された、体験型の工場見学福袋をご購入いただいたお客様が、スタッフの方と一緒にご来社されました。
説明に一生懸命で写真を取り損ねてしましました。
高島屋さんからのあいさつから始まり、お客様に生地を選んでいただき、裁断から縫製まで、選んでいただいた生地がネクタイに仕上がるまでの工程を見ていただきました。
最後にはそのネクタイをお持ち帰りいただきました。
皆様熱心にご覧いただきましたし、他の商品との違いやケアの方法までレクチャーさせていただきました。
お子さんをお連れの方もおられて、未来のネクタイ職人かな?
なんて話もしながら楽しい時間を過ごさせていただきましたし、お客様も大変満足していただいたようで、嬉しかったです。
何より、東京からわざわざ来てくださった方がおられたのにはびっくりでした。
2月も終盤に差し掛かり、3月も目の前です。
ネクタイブランドを立ち上げて3年目で、反響も多くいただき、多くの声を頂き、あわただしく動いてはおりますが、一つずつの取り組みにしっかりと向き合っていきたいと思います。
先日の新橋でのイベントでは、イベントを知った遠方の方、以前から知っていて私の上京に合わせてご来店いただいた方など、たくさんのお客様と出会うことが出来ました。
3月の準備でMax回転中で、予定も具体的に決まってきましたのでお知らせいたします。
3/1~3/14 新宿東急ハンズポップアップイベント (イベントの重複で残念ながら商品のみの参加です)
3/1~3/5 岡山高島屋8階催事場 日本ものがたり (こちらは全日店頭に立たせていただく予定ですが、ラジオ生出演の予定がありますので3/2午後は少し空けます)
3/14~3/27 大阪阪急百貨店メンズ館 (3/14~3/19で店頭に立たせていただく予定で17.18は実演も行います)
3/28~4/10 東京日本橋三越 (3/28~4/2で店頭に立たせていただき、3/31.4/1は実演も行います)
岡山→大阪→東京と東へ移動していく渡り鳥みたいな生活になります。
期間を指定していない日も、伺える日はなるべくお客様に直接お届け出来ればと思っています。
いつもネクタイブランドSHAKUNONE(しゃくのね)をご愛顧いただき、また当社㈱笏本縫製webサイトをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
この度、webサイトを大きくリニューアル改修しリリースさせていただきました。
細かなこだわりや、新商品、emon仕様、職人、コンセプトなど、以前のサイトより魅力的にバージョンアップした仕様となっております。
今後も、より結び手が魅力的になれる商品をお仕立てし届けられるように精進してまいります。
是非リニューアルしたwebサイトもご覧いただき、変わらずSHAKUNONEをお引き立ていただきますようよろしくお願い致します。
人は見た目が100% というドラマもありましたが、
人の印象を決定する上で、「見た目」「外見」というのは、とても大切なものになります。
そうです。
結局人は「外見」で他人を判断するのです。
100%とは言わないまでも、多くは外見から入り、所作や、言葉使いなどで判断していきます。
無意識に行っていることが多いのではないかと思いますが、思い返してみれば、思い当たる節は必ずあるはずです。
お付き合いも長く、深く知り合っている関係性であれば、多少の許容はあるにしても、
「清潔感」や「誠実さ」などは、服装や髪型、立ち居振る舞いなどで判断されることが大半です。
すごくカッコイイ服装をしているのに、ヤンキーみたいな歩き方をしているとか、
せっかく良いスーツとかを着ているのに、ズボンがシワシワとか、ネクタイがヨレヨレとか。
モッタイナイ。
内面を考慮したとしても、外見とは非常に大切なんです。
キチッとするところはキチッと。
例えば、ズボンの折り目はキチッとシワなく付けておく。
ダボダボではなくサイズ感を意識した着こなしをしている、など、要所を締めることでカッコ良さは際立つものです。
モノを作っている職人や現場や工場は公に出たがらない。
それを囲っているメーカーも生産現場を公開したがらない。
ある意味お互いの要望はマッチングしているように思えます。
昔は、1.2社の発注先との取引だけで飯が食えていて、自分たちをさらけ出さなくても安泰だった時代があるんだと思います。
正直、私はそんな時代は知りませんが。
生産工場を独占的に使いたい側は当然生産現場まで公開するようなことをしません。
もし、公開して他からの発注が入って、ましてそれが条件的に自社よりも良かったなんてことになれば、不利益被りますからね。
そんなこんなで工場側も表に出ない黒子に徹してきたのが、日本の工場の現実かと思うのです。
工場も、まあ飯食うのに困ってないし現状のままでいいや。と安易に考えすぎだったのではないでしょうか。
しかし、現代のアパレル不況、情勢の変化で、現実を見た時に、低単価、仕事量の減少、職人の高齢化、後継者問題、多くの問題に直面している工場が非常に多い。
じゃあ、何かしようと言ってみても、何をしていいのかわからない。
とりあえず、利益率の高い自社ブランドなり、ファクトリーブランドなり作って販売してみようとやってはみるが、販路も無ければ、やり方もわからない。
「カタチヅクル」という点においてはその道のプロなのに、今まで当たり前にやってきたことなのに、
一歩外界に出ると、眩しすぎて死んでしまうモグラのよう。
ずっと地下で過ごしてきたから地上に出た時にビックリして何にもできないようなものです。
今はなんでもネットで検索する時代です。
私自身、何かあれば検索します。
逆に、ネット検索をしてwebサイトが出てこないようなお店には、不信感さえ覚えることがあります。
サイトも持ってなければ、包み隠されることも多い。
そりゃ、世間から見たら存在してないことと同義ではないですか?
包み隠される工場は外界との接触がなくて、不条理が当たり前になっていく。
上記した内容は、数年前までの私たちの現状です。
外に出て、多くの人と関わって、アドバイスをもらって、その中でwebサイトも作り、こうしてブログも書くようになりました。
ネクタイのファクトリーブランドとして、最初は作ってみただけ。
だから1年目は何も変わり映えしない一年でした。
何処でどんな話をしても、反応は冷たいし、だから何?くらいの反応です。
結局、自分たちでもどうしたら良いのかわからないから、なんとなくやっていただけだったんですよね。
そこでwebサイトも作って、とにかくネット上に存在する場所を作ってみました。
すると、少なからずリサーチの着地点ができ、問い合わせなどもチラホラ出てき始めて、信頼度も上がってきました。
分業制で成り立ってきた現在のアパレル産業のシステムの中で、身動きを取ることは、思いのほかしんどいです。
自由に作れることが理想ですが、体感している現実は、不自由なものです。
市場が必要としているモノを、メーカーや小売でさえよくわかってないし、生産現場にいる職人や技術者たちは前述したように、モグラ状態。
本当に必要とされるモノを理解しようとすることすらしていない。
まずその方法すらわかってない。
いつ崩壊してもおかしくない状態だと思うんですよね。
若い世代も育ってない。
今までの当たり前から脱却するつもりもない。
そもそもそんなことすら考える頭がない。
やれやれ。
機密情報があるわけでもあるまいし、何を隠れているんだい?
一生飯食わせて養ってやるよって覚悟もないのに、そんなに束縛する必要あるのかい?
昔と今を比べたって、昔と今は違うんだから、今を生きないと、過去に戻ることは出来ないでございますよ。
だから、逃げ恥風に言うと、こざかしいコトをやっているのかもしれませんが、私のやっていることが当たり前くらいになって、多くの仲間ができるコトを信じています。
スーツを選ぶ際に、既製品の中で選ぶと、結構妥協する部分が出てくることは時々あります。
というか、ほとんどどこかを妥協してしまいます。
私自身はスーツはパターンオーダーで作ることが多いのですが、先日久々に既製のスーツを買いました。
私自身、昔から剣道をしていたことと、多少の体重増加により、一般的な同身長の男性に比べて肩回りとヒップががっちりしています。
ぽっちゃりではなく、がっちりです。
おかげさまで、既製品のスーツだと、サイズ感に違和感を感じてしまうことがあり、基本はオーダーで作ります。
そこまでしなくてもと思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、生地やデザインよりも、スーツに関してはサイズ感が最も重要だと私は思っています。
肩回りや、デカしり・・・ヒップに合わせると、どうしてもワンサイズ上がってしい、着用時の楽さはあるのですが、着せられている感がハンパ無くなります。
高いスーツやブランドもののスーツでなくとも、サイズ感さえ合わせていれば間違いないです。
その上で、デザインや生地を選ぶべきでしょう。
中学校1年生の男子生徒にそんな傾向はあります。
買ったばかりお新品の学ラン。
成長するし、ちょっと大きめの学生服を買おうかとかって着てみたけど、着せられてる感ハンパなし。
入学写真あるあるではないでしょうか?
成長期が終わった後に買うであろうスーツでサイズ感に妥協は無用です。
と言いながら、既製品を買った私。
目的がはっきりしていたこともあったのですが、着た時のフィット感が楽なものではなく、少々小さい感じでもピタっとしたものが欲しかったのです。
スタッフの方とお話しさせていただくのもとても勉強になるので、結構話し込みながら、スーツを見ていると、
AB5というサイズで、色もデザインもドンピシャのモノが見つかりました。
スタッフのお兄さんは、185㎝の長身で細身で足も長い。
スタイル採用かと思うほどカッコイイ。
親身に話してくれるし、結構ド直球で返してくれる、良いスタッフさんでした。
(以下、私→私、ス→スタッフのお兄さん)
私「このサイズだと若干プリケツが目立ちすぎませんかね?」
ス「若干そうですね。お客様の場合オーダーとかの方が理想のサイズ感は出せると思いますが。」
私「でも、このデザインが気に入ったんですよね。」
ス「でも、私も結構プリケツですよ、ピッタリ着るように作ってあるので。」
私「でもワンサイズ大きい方がいいですかね?」
ス「いや、スーツは絶対サイズ感です、着せられている感よりは、着てやってる感の方が大切です。
だから高いブランドとか、高級な生地とかじゃなくても、まずサイズ感ですよ絶対。」
私「わかった。じゃあこれにするわ!!」
と、AB6ではなく、AB5を選択。
試着して、若干体に吸い付くようなピタッと感は納得済で、そこそこの価格だったが購入。
久々に購入した既製のスーツでした。
スーツは体の大部分を占める大きなアイテムです、
サイズ感は大切にしたい。
たまたまかもしれませんが、既製スーツを販売して、とにかく高い単価の商品ばかり押し付けてくるスタッフが多いお店に比べてとても好感が持てた印象もしたし満足でした。
靴にもサイズがありますよね。
シャツにもサイズがある。
ネクタイのサイズを気にしたことのある方は比較的少ないのではないでしょうか?
まずはネクタイの幅。
細い5.5cm~6.5cmくらいの幅をナロータイと呼びます。
それより幅広で、7.0cm~10.0cmくらいまでありますが、9.0~10.0くらいまでいくと、かなり幅広です。
ネクタイ幅の選び方として、スーツの襟幅(ラペル幅)に合わせるのが良いと言われています。
とはいっても、見た目のバランスが良いものを選ぶのが良いです、
細身なのに幅広をするとか、大柄なのにナローを着用するとかのアンバランスが起きなければ大丈夫です。
次に長さです。
某サイトで、身長マイナス10センチと書いてあるものがありますが、それだと結構長くなる印象です。
結び方で大きく左右されることもあるので一概に言えないのが長さです。
大体ですが、140cm~145cmくらいが一般的ですが、あくまで参考値です。
SHAKUNONEでは、多くを8.0cmで作成しています。
シルエットも、セミボトルという緩やかなお仕立てをしています。
日本人の体形に沿いつつ、Vゾーンに印象を残せるようになっています。
基本、アンバランスなものより、寄り添ったサイズ感を意識することが大事なんです、
ネクタイブランドとして2015年に立ち上げたブランドSHAKUNONE。
昔も今も男性が身に着けるアイテムとして定番のネクタイだが、時が経つにつれ、その役割が忘れられつつあります。
2005年以降には、環境省主導のもと、夏季に摂氏28度以上の室温に対応できる軽装の服を着用するようにと呼びかけられたクールビズ、2012年以降のスーパークールビズなどで、ネクタイを結ぶ機会も減ったのは皆様も周知の事実でしょう。
毎日身に着けるものという昔の認識と変わりつつある現代において、あえて独自のブランドを立ち上げネクタイづくりをしているのが、SHAKUNONEです。
忘れられつつあるネクタイの魅力を最大限に引き出しつつ、
結び手をより魅力的にし、スタイルのバランスをネクタイで整えるネクタイを送り出すことを心掛けています。
ネクタイは苦しくて、めんどくさいものかもしれません。
しかし、SHAKUNONEはネクタイを、
《男が結ぶ小さな仕掛け》
として捉えています。
男性が身に纏うモノとして、
シャツ、ベルト、靴、財布、時計、名刺入れ、カードケース、ピンズetc・・・
多くのアイテムがある中、唯一体の正面、そして顔の真下に位置し、その人の印象を決める重要なアイテムがネクタイです。
当たり前にネクタイを結ぶ時代から、あえてする時代へと移り変わっていく中で、変わらないネクタイの役割を忘れず、職人が大切に仕立て送り出すネクタイブランド。
ネクタイを結ばなくても許される時だからこそ、より魅力的になれるネクタイを届けたい。
派手さでも個性でもなく、こだわりを結ぶ感覚を提供するネクタイブランドがSHAKUNONEです。
ネクタイ工場で日々ネクタイを作る日本一若いネクタイ職人、笏本です。
ネクタイの良し悪しやスペック差は一見するとわからないものです。
サイズの差さえあるものの、基本形状は変わりません。
それは作っている職人である我々が一番よくわかっています。
技術的には専門のノウハウが必要なのですが、構造自体はシンプルなものだと言えます。
ですが、シンプルな構造だからこそ、手を抜いてしまうと商品に直接影響するようなことにもなりかねないので、妥協は許されません。
そんな中で、ネクタイの作り方には何種類かあるのですが、
大きく2種類あります・
・オーソドックススタイル
・セッテピエゲ
まずオーソドックススタイルは、一般的に皆さんがよく目にするネクタイの仕様です。
説明不問級のTHEネクタイです。
↓↓
次にセッテピエゲです。
別名。セブンホールド、七つ折りとも呼ばれるネクタイです。
生地をたくさん使い、一枚の生地を折りたたみ作る、最もクラシックな作り方だと言われています。
↓↓↓
基本は裏側の見た目と内部構造の違いです。
高級でクラシックな作り方であるセッテピエゲは長年、通好み、高価格帯商品としてラインナップされてきました。ネクタイ発祥の原点に近い、柔らかな質感と風格は他のネクタイとは違う魅力があります。
魅力的な商品である一方、風合い重視の商品であるため、形状の安定性などが損なわれることと、通常の倍以上の生地を使用することでの販売価格が高くなってしまうというという点において、嗜好品としてのネクタイになっていたように思います。
そこで本題である、emon仕様とは何かというお話です。
私の立ち上げたネクタイブランドSHAKUNONE‘が世界で初めて作ったネクタイの製法です。
写真をご覧いただければお分かりになると思いますが、左がemon仕様のネクタイです。
emon仕様とは、裏側をまるで着物の襟合わせのように作ることから、衣紋という言葉から来ています。
洋文化から発症したネクタイに和のテイストを含んだネクタイです。
裏側をずらしただけではないのか?という声もあるでしょうが、その効果は大きなものがあります。
通常ネクタイは平面で捉えられがちです。機械的に作った商品はペタンコで、いかにも平面構造です。
ですので、ある程度の厚みがあるネクタイの方が品があるように見えるのです。
私が仕立てるネクタイはオーソドックスな商品でもソフトプレス製法で生地の柔らかさや質感を残すように作っていますが、emon仕様はさらに生地を使い、ネクタイの顔になる部分に一番生地の厚みがくるように作っています。
そのことにより、通常よりも立体感が生まれ、ネクタイとシャツの接しているエッジ部分に影ができます。
よりフワリとした質感に仕上がり、高級感と特別感と、品を演出します。
手作業での柔らかな質感を残しつつ、芯をきっちり使用することで形状の安定、セッテピエゲにとも少し違う風合いを醸し出す和テイストの製法になります。
今まで、当たり前で、これしかないと思われていたネクタイの製法に新しい価値を提供できるのではないかと思っています。
実際、クラウドファンディング、実際の店頭販売などでは、多くのお客様に感動していただき、共感をいただいています。
ネクタイを作る職人として、当然ネクタイを提供していますが、私が提供したいのは、そのネクタイを通して結び手である方がより魅力的になることです。
ただ、決まり事だからネクタイをする。
なんとなくネクタイをする。と言うことではなく、結び手をより魅力的に、華やかに演出するパートナーとして居続けたいと思っているのです。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
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