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2018年9月14日
 

ニュースにも取り上げられていたBURBERRYなど大手ブランドの在庫焼却処分。

 

このことについて様々な声があります。

 

確かに、過剰に作りすぎることについては、疑問視される部分はあって当然のようにも思えます。

 

処分しなくても良い程度の商品製作に転換する動きになるのかもしれませんが、
一定の生産受注数を確保して成り立ってきた生産工場からすれば、この問題を解決しようとすることが問題になるんじゃないかなと思ってしまいます。

 

有名ブランドだろうが、無名のブランドだろうが、モノづくりにおいて生産ロットや年間に生産する総数は重要なことです。

 

一定数を確保することで効率化を図ったり、経営の基盤としてきた工場は、

この問題を浮き彫りにして、生産調整を行うことで一気に苦境に立たされるのではないでしょうか。

 

数量が減少した分、利益確保のために加工費用を上げることがまず頭に浮かぶのかもしれませんが、現実そんなに甘いものではありません。

 

生産数の見直しによる受注数減少→単価据え置き

 

なんてことになるのが関の山。

固定費の上昇にたいして加工費用の上昇は望めないことに加え、総生産数の減少まで降りかかってくると今よりもっと苦境に立たされる生産現場が出てくることは想像できます。

 

この問題はシンプルなようで、結構根が深い問題です。

 

習慣のように大量のモノを作りるづけることを肯定したいわけではなく、廃棄問題は根本からひっくり返すくらいのことをしなければ抜本的解決にはならないと思うということです。

 

体感的には、今から何かを変えて挑戦していくのはとてもしんどいことで、
既に何かしら行動を起こしている工場でないと生き残りは難しいのかもしれません。

 

密かに思っているのは、都合のいい言い訳にしてシワ寄せを川上に投げてくるパタンも起こり得そう。
売れてないし、在庫は問題だからといって、予定していた生産数を激絞りしたりキャンセルしたり、仕事は出せないよと言ってみたり。

 

あくまで勝手な予想ですが。

 

どんなことになるにせよ、表面的な部分で取り繕っても、根っこを無視したら、根が腐って幹が死んで葉が枯れますよってこと。

 

 

そんな中で私も小さいながらにブランドを発信しています。
たくさんある中の一つの商品としてではなく、一つ一つに触れながらネクタイをお仕立てしています。

販売に立つと、どうしても我が子がかわいい感がでてしまいますが、これは当たり前のことだと割り切っています。

そんな我が子が売れ残ったり廃棄になってしますようなことはしたくないなと日々思ってしますのが私の感情です。

 

しっかりお客様に納得して満足していただける商品作りをするために何を生み出したらいいのかを、直接見て聞いて感じていきながらネクタイブランドSHAKUNONEを作っていけたらと思うのです。

2018年8月30日
 

クールビズが提唱されてから約13年。

初期はなかなか定着しなかった感がありましたが、近年はすっかり定着していますね。

それに加え猛暑が続く環境の変化で、ネクタイに限らずスーツ関係の売れ行きも不調なようです。

自社ブランド展開に力を入れている弊社ですが、大手メーカーやブランドの商品の生産を請け負う受託生産も多く請け負っています。

 

創業からは半世紀を超えましたが、元々婦人・子供服を製造していた所からネクタイ工場としてスタートを切った為、日本国内では後発といいますか、新しいネクタイ工場です。

ノウハウもない状態から、研究を重ね、今までの知識やノウハウと職人の腕を頼りにネクタイ作りに挑戦した結果、独自の生産方法が専業ネクタイ工場にはない風合いや美しい仕上がりのネクタイを提供することに繋がり、それが「こんなにキレイなネクタイを見たことが無い」という高評価を受けた所から今日に至ります。

 

数年ほど前までは、春夏商品の生産が終わっていないのにもかかわらず、秋冬商品の生産スタートをしなければならないほどの受注量があり、閑散期とは無縁の仕事をしていました。

 

しかし、国内生産の現状は数年で大きく変わりました。

 

弊社がネクタイ縫製工場としてスタートを切ったころには、

第一工場、第二工場と複数の工場を運営し多くの職人さんを抱えて仕事をしていた他社工場さんも、第二工場閉鎖、翌年には廃業。
工場移転を行って事業拡大を計画していたその年に国内ネクタイの生産が一気に縮小し苦戦。
また、受注量やコスト面での苦しみから老舗が廃業。

などということを聞くことが増えました。
「社会の動きや環境の変化に対応できなかったネクタイ業界」

 

と言ってしまえば、それまでのことなのかもしれません。
事業を転換してでも生き残っていける仕事を見つけていけなかったコトは確かにあることだと思いますが、同じ工場として思うことは、

「そんなに簡単に色んなことはできない」ということです。

 

単に「縫製」と言ってしまえば、シャツやスカートやジーンズや学生服や・・・色々ありますし、他アイテムなどへの事業転換を容易に口にする方もいらっしゃいますし、それを成し遂げた方もいらっしゃるのかもしれません。

ですが、私から見ると「他アイテムは全く畑が違う」のです。

 

ノウハウも違えば、設備も技術も違う。

ましてや、低コスト生産に対応して、日々を過ごさざるを得ない状況だった国内の工場が簡単に手が出せる環境でもないのです。

 

それは、婦人・子供服生産から、全く畑の違うネクタイ工場へ挑戦した我々だからこそわかることなのかもしれません。

特に、ネクタイ工場の設備や技術は他に変えの効きづらい設備の為、そういった事業転換は難しいのではないかと思っています。

 

私の体感として、特定のネクタイ屋さんは好調だが・・・といったような感じもなく、全体的にシンドイ状況であると感じています。

好意にお付き合い頂いている同業の工場さん(規模は弊社の倍)は、今年の9月は全く仕事が無くてガラガラで何もすることが無いと連絡をしてきました。
規模は大きいですが、委託生産を専門にしている工場さんですから、丸一か月仕事がないという状況は死活問題です。

とはいえ、仕事が入り始めると、とんでもない量の発注がきてさばききれなくなるくらいだというのですから、それもどうしたものかと思うわけですが。

おそらく上記の工場さんが受注できない状況に陥っているのであれば、全国に点在する工場でも状況は同じでしょう。

この1か月の生産閑散期は、春ごろにもう一度来ます。
年間2度の閑散期を迎える状況が続くのではないかと思うわけです。

 

閑散期といっても、受注量が少ないな・・という状況ではなく、一切何もないような状況です。

これが続くのであれば、受託生産がメインの工場からどんどん弱っていくでしょう。

 

おそらく、数年でネクタイに関係する企業は今の半分まで減るのではないかと思っています。

 

我々も受託生産を多く受けている面から、他の月に比べると受注している量は少ない時期になります。
MAXの稼働状況ではないことは事実ですが、
10月以降にたくさんいただいている販売のイベントや機会にお届けする商品をお仕立てしたり、
今までできなかった新しい商品を企画生産する時期にしながら、次の生産の準備を進めていきたいと思っています。

 

・クールビズでのネクタイ不振

・スーツ離れによる業界の低迷

・原価などのコスト増による不安

その他多くの要因はあるとおもいますが、厳しい状況の中で、淘汰されていく工場、メーカー、問屋は増えていくと思います。

 

もしかしたら、国内でネクタイを作ることができる人が絶滅危惧種になる未来も近いかもしれません・・・というより、もうすでにそういった状況です。

どういった取り組みをしていくのか、どう生産していくのかを考えないといけない状態なんじゃないでしょうか。

 

忙しいときは鞭打って、そうでないときは知らんぷりを決めるなら、
生産流通の例えでよく言う、「川上」に属する、又は川上に近い企業を潰していく状況になっていきます。

 

 

そんな中で作り手の弱いところは、売ることができない。伝えることができない。流通させることができない。
私自身の不得意は他の工場も不得意だと思います。(全部ではないでしょうが)

その後口から出てくる言葉は、

国産だから良いものだ。海外のものはダメだ。

原価が高いモノが良い。原価が安いモノはダメ。

良いものだったら売れる!!

てなことです。

本当にそうなら、世の中に存在する商品の大半は大ヒット大バブル時代の到来です。

 

 

決してそうではないでしょう。

それそれの戦い方がある中で、作り手の工場や職人も考えなければならないのではないでしょうか?
私の行動のすべてが正しいとは思っていませんが、挑戦をしないより挑戦をしていく方が今後の力になるし、可能性は拓けると思っています。

悲観的に見える内容かもしれませんが、私自身「ネクタイはカッコイイ」と思っていますし、
無けりゃないで良かったのかもしれませんが、「クールビズ反対」と言っているわけでもありません。

ネクタイをしなくても許される時代になったからこそ見せることができる新しい価値観に挑戦していきながら、細い糸を手繰り寄せるような挑戦でもして未来を作っていこうと思っています。

 

取り組みをしていきたい!
こいつ面白そうだから話してみたい!

そんなことがあれば、私はノリノリでお話しします。
昔はこうだったから良かったとか、昔はこうだったからこうした方が良いというような昔話はしません。(成り立ちとかは好きなので聞きます)(今、活きる昔話なら歓迎)

 

下向いていないで些細な突破口でも、小さな風穴でも、突っ込んでいく力を持っていた方が楽しいですよ絶対。

大きい船に乗っているから安全だって言ってたらタイタニックみたいに沈みますぜ。

長い分を書くといつもまとまりが無くなってしまします。
これが、伝える力の不足だろうと思いますね。。。反省。。。

2018年5月14日
 

先程、歳は70を超えているだろうか、バブルの時代にはジャンジャン儲けていたが、それも今は昔。

 

今は元気の無くなってしまった縫製工場の社長が来社されました。

 

 

元気はないが、その経験値たるや、私たちの想像を超えるモノがあり、いつも勉強させられています。

 

 

 

以前は、商品発注が1枚のペラ紙一枚で来て、何万枚というような発注がほとんどだった。

しかし、今は、多品種小ロットで手間がとてもかかる。

商品10点20点の為に、生産ラインを組み替え効率化を図るが、単純にそれが価格に反映されていない。

 

とおっしゃっておられました。

 

 

 

実際に、何万枚、何十万枚の発注の元に時々ある、程度の小ロットには対応できるが、

小ロットが当たり前になってきたから、しんどい。と言っておられます。

 

 

一般的には、制作における工程数や手間、そして商品の数量(いわゆるロット数)によって価格の変動は起きます。

 

 

ですが、今までの流れのままで、小ロットや商品製作にかかる手間や費用を無視して、

 

1点の製作だろうが1万点の製作だろうが、加工費用は変わらないというのです。

 

 

 

量産において、数量というのは非常に重要です。

 

資材の仕入れから、生産ラインの構築。

工程もそうですが、数量によって大きく左右されることは多々あります。

 

 

理解しつつも、価格へと転嫁できていないという現状があるようです。

 

 

・強気にその交渉をしようものなら、元々のベースになる発注も止められる可能性がある。
・量産工場である以上安定数量の確保は必須だ。

 

 

ということが、交渉の壁となっていると、悩みをおっしゃっておられました。

 

 

コスト部分での努力ということにおいては、どんな業種であれ会社の大小に関わらず課題です。

 

ですが、その社長がおっしゃっておられるように、それを適正価格に底上げしていく為には、

 

いくつもの悩みや壁が存在するのです。

 

 

 

《多品種小ロット》という言葉は、比較的良く聞きますが、そういった背景があるということを知っておかなければならないと思うし、忘れてはいけないと考えます。

2018年5月12日
 

ネクタイに関わって、自社ブランド生産/OEM生産とやっておりますが、

 

有名なレディースブランドからの依頼で、女性の身に着けるネクタイを製作させていただきました。

 

 

実際の商品は当然公開は控えさせていただきますが、

 

女性目線からの発送で、我々は通常目にすることの無い商品サンプルのオンパレードで、頭もかなり煮えました。

 

 

ですが、展示会前に何とか商品を完成させられて、発送を終えました。。

 

 

 

ネクタイは暑苦しい不要の産物のように扱われることもありますが、女性目線からするとオシャレなアクセサリーなんだなと改めて思いました。

 

 

来週から、代官山の展示会場で新ブランド立ち上げのパーティーがあるようです。

 

 

行くことは出来ませんが、成功を祈りつつ、新たな可能性を見ていきたいと思います。

 

2018年2月14日
 

人は見た目が100% というドラマもありましたが、
人の印象を決定する上で、「見た目」「外見」というのは、とても大切なものになります。

そうです。
結局人は「外見」で他人を判断するのです。
100%とは言わないまでも、多くは外見から入り、所作や、言葉使いなどで判断していきます。
無意識に行っていることが多いのではないかと思いますが、思い返してみれば、思い当たる節は必ずあるはずです。

お付き合いも長く、深く知り合っている関係性であれば、多少の許容はあるにしても、
「清潔感」や「誠実さ」などは、服装や髪型、立ち居振る舞いなどで判断されることが大半です。

すごくカッコイイ服装をしているのに、ヤンキーみたいな歩き方をしているとか、
せっかく良いスーツとかを着ているのに、ズボンがシワシワとか、ネクタイがヨレヨレとか。

モッタイナイ。

内面を考慮したとしても、外見とは非常に大切なんです。

キチッとするところはキチッと。

例えば、ズボンの折り目はキチッとシワなく付けておく。
ダボダボではなくサイズ感を意識した着こなしをしている、など、要所を締めることでカッコ良さは際立つものです。