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小さな町の小さな縫製工場です。

 

強みを探すことより、弱みを探した方がよっぽど多い(笑)

 

・小さい工場は発信力も情報量も乏しいです。

 

・資本力も大手と比べると少ないから、業界の当たり前として普通に行われていることをやろうと思っても、僕たちにとっては普通じゃない。

 

・スタッフも、有名大学卒博士号持ち、みたいな人は私含めおりません。

 

・SNSフォロワーだって、全然少ない方だと思います。

 

 

そんな会社がどうやって戦うんだ?

我々は一般的に言われるところの、零細企業です。

 

小さな町の小さな工場です。

 

 

でも、誰もが知っているブランドや、大手メーカーの商品などもお仕立てし、その商品はドラマやCMなんかにも時々出ていますし、プロスポーツ選手の正装や世界で活躍するアスリートが着用するネクタイとしても使われています。

 

が、それを誰も知りません。

 

 

考えてみれば、それだけ信頼を得て巻かせていただける力が私たちにはあるということなんです。

 

それって、地味にスゴイんじゃないか??と思うわけです。

 

 

しかも、弱みだと思っていたことも、結果的には強みだったのかもしれないと思うようになりました。

 

・小さい工場は発信力も情報量も乏しいです。

→だから皆さんの声をより近くで聞いて、リアルな情報を共有することで求められる商品の提供ができるようになりました。

 

・資本力も大手と比べると少ないから、業界の当たり前として普通に行われていることをやろうと思っても、僕たちにとっては普通じゃない。

→だから考えることをやめませんでした。考えて工夫してより成長していく意欲が湧き、それが商品であるネクタイにも直接的に反映できるようになりました。

 

・スタッフも、有名大学卒博士号持ち、みたいな人は私含めおりません。

→スタッフも十人十色。

几帳面な性格で些細なことも気になるから、作業が止まってしまうスタッフ。
 比較的経験の浅いスタッフもいる。
 だからこそ、真面目に一本のネクタイと向き合う。それをサポートする経験豊かなスタッフもいます。
 一人一人のお客様のことを考え、想像して、一本一本のネクタイに真剣に関わるからお客様に喜んでもらえる
 ような商品が送り出せます。         

 

・私のSNSフォロワーだって、全然少ない方だと思います。

→だからこそ、繋がってくれている仲間を信じて、深く関わることで、僕たちを本気で応援してくれるし、
 より素敵な共演者になってくれます。

 

 

非効率かもしれませんよね。

きっと非効率です。

 

 

でも、この非効率が僕たちなんです。

 

 

ネクタイに危険性を感じているような方は居ないかもしれませんが、

 

それでも、安心して信頼して使ってくださる方の為にお仕立てしていくことが私たちの仕事です。

 

 

その非効率が感動に繋がるから、これからもやっていきたいと思っているんです。

 

 

普通なら、企画を起こして、商品を作って、販売機会にリリースして広告打ってお客様に遡及していけばいい話なのかもしれません。

 

 

でも、あえてクラウドファンディングを選んだのは、皆さんの声をより反映させて、それを可視化させることが大切だと思ったからです。

 

 

安心して信頼してご支援いただけるよう、プロジェクトを進めていきます。

 

 

ここから、次のステージへと私たちを押し上げてください。

 

限られた期間ではありますが、全力でお伝えしていきます。

 

是非ご支援ください!

 

 

挑戦中のプロジェクトはコチラ。

https://faavo.jp/okayama/project/2547

 

 

私は何を語ったんだ?一番じゃなくてもいい?その想いとは?

https://kenhoku.jp/turns/vol-42/

 

 

 

 

 

 

 

 

私の夢は世界一のネクタイブランドを作ることです。

 

日本一のネクタイブランドになるコトにもまだ遠い道のりがあるとは思っていますが、それでも夢は大きく持って仕事に取り組んでいくことをいつも考えています。

 

クールビズが浸透して、ネクタイの需要が少なくなってきた現代に、「ネクタイブランド」として一番になることに何の意味があるのか。

自分にしかできない。と思ったからです。

 

 

育った環境や、支えてくれた人たちの影響も大きく関係してると思います。

 

夢を持とう。夢は必ず叶う。なんていう、上辺だけのものではなくて、

 

叶えるべき夢があるということです。

 

 

 

私一人で何でもできるとは思っていません。

 

 

だから、求めてくださるユーザーの元へ自分の足で行き、自分の声で伝え、自分の耳で聞き、そして考える。

 

 

その繰り返しをしています。

 

 

 

先日、我々のお仕立てしたネクタイをとても気に入っていただきずっとリピートしてくださっているお客様に言われました。

 

 

ネクタイで世界は救えないかもしれんけど、君の作ったネクタイのおかげもあって胸を張れてるよ。カッカッカ。

 

 

アハハ、と笑いましたがこんなに嬉しいことはありません。

 

 

作り手として、普通はこういった声を頂けることはありません。

今までなら、影の存在で、誰が身に着けるかもわからない。

誰が作ったかもわからない。

 

 

 

そんな状況で商品を提供していました。

 

 

 

こうして、お客様からの言葉を頂けることは、非常にありがたく、原動力になります。

 

 

 

 

こういった一つ一つの声が、少しずつでも広がりを見せ、大きな成果へと繋がっていくのだと思っています。

 

 

田舎の小さな町工場が世界一のネクタイブランドになる、なんて、だれもできると思わないような夢かもしれませんが、小さな繋がりを大きな力に変えて進んでいけば、私の代でできなくても、後の世代に受け継ぎ続ければ可能な夢なのではないかと本気で思っています。

 

 

 

こんなモノが欲しい!   と    こんなものを送り出したい!

 

 

 

この間には見えない大きな壁が存在します。

 

 

多くの販売の機会を頂いて、作り手として店頭に立ってお客様と関わってきたからこそ、それをとても感じています。

 

 

作り手や販売者の立場からすれば、多くの商品の中の一つでも

ユーザーからすれば大切な一つのモノだ。

 

 

こういった意識は、立場が違えばどうしても発生してしまいます。

 

 

よく、《お客様に寄り添ったサービスを・・・》

 

と言うことを聞くが、その意識を真の意味で持っているかどうかと言えば定かではない。

 

 

 

その多くの悩みを解消する方法として、オーダーメイドと思いつくパターンはよくある。

 

 

確かに、オーダーメイドの魅力は、既製品にはない、自分の体形や好みに合ったモノを手に入れることができる有効な手段です。

 

 

一方、オーダーメイドをしてこだわりの一着を手にしたい!という層が、増えてきているとはいえ、全体のマーケットから見て少ないことは事実です。

 

 

とはいえ、私はスーツを買うのはオーダーをします。

 

なぜなら、お尻が大きいから。。。

 

既製のスーツだと、全体のバランスが整わず、着ている ではなく 着られている ような感じになってしまうのがこの上なく嫌だったからです。

 

 

ですが、ネクタイは自身で作るといっても、大きく仕様を変えて自分用に、とは作っていません。

 

私はブランドの立ち上げ当初、正直何を作っていいかわからなかった。

 

自分の作りたいものを作って、販売して認めてもらえる自信がありませんでした。

想いだとか品質だとかいうものに関してには自信があっても、初めて出す商品が認めてもらえるかは不安で不安でしょうがなかったです。

 

 

しかし、答えが見つからないのであれば、

自分の感性を「1」とするなら、その「1」も巻き込んで、「1000」の感性を集めようと思って育ててきたブランドがネクタイブランドSHAKUNONEです。

 

 

そこに、独自の感性を加えられるのが私の特権ですので、そこが非常に楽しいわけですが。。

 

 

だから、オーダーをしなくても、大丈夫なんです。

 

 

先日のブログでも書きましたが、

「1」の感性よりも「1000」の声の方がより正解に近いのではないかと考えています。

 

 

だからこそ、多くのユーザーと関わって、多くの声や意見を聞く。

それを練って絞って吟味して、ちょっとエッセンスを加えて送り出す。

※臭みが出るほどのエッセンスは不要です。

 

 

そうしてブランドを育ててきいます。

 

 

小さな企業の小さなブランドの細やかなブランディングを行っています。

 

 

結果お客様からは、商品説明を1~10まで行わなくとも、自然に手に取っていただけるようになりました。

 

 

 

この機会は、大手のブランドや有名ブランドに比べるとまだまだ少ないですが、

 

ユーザーと作り手の間にある壁や、意識のギャップを取り除きながら、ネクタイの新たな価値を提案していけたらと思っています。

 

某番組で、クールビズを題材にしたコーナーがあったのを拝見しました。

 

街頭インタビューから始まり、スタジオでのセッションみたいな感じだったのですが、

 

 

街頭インタビューはリアルな声でした。

 

肯定派

・暑い時期だから、軽装になって楽だ。

・結ぶ手間が省けたから嬉しい。

・父の日にネクタイを考えていたけれど、暑いから別のものを考えている。

 

否定派

・だらしなく見える

・男性の魅力が減少する

・華がない

 

 

といったところでしょうか。

 

 

スタジオに戻って、クールビズ対応商品という名目で。結ばずに簡単に使えるネクタイや、裏地がスマホ拭きに使えるような、便利グッズのようになったネクタイも紹介されていました。

 

 

そんな機能、ユーザーは求めているの?

 

というのが率直な感想でしたね。

 

 

 

本来の意味や、なんやらは置いておきましょう。

 

女性目線から見た、結ぶ姿や緩める姿がセクシーだ!みたいな話も横へ置いておきましょう。

 

 

 

 

私はネクタイに便利機能は必要ないと思っています。

 

 

ネクタイは男性を魅力的に演出するための一種のアクセサリーです。

 

 

女性がイヤリングをしたり、ネックレスをしたりする感覚を想像してみてください。

 

 

便利ネックレス。高機能イヤリングなど、ユーザーは求めているのでしょうか?

 

 

求めているとすれば、名探偵なんちゃらのような、身体機能を増強したり、声が自由に変わる変声期だったり、そんなところでしょうか。

 

 

ファッションの一部としてあるはずのネクタイが便利アイテムになりますよ!と言うことには違和感を感じてなりません。

 

 

確かに、高齢であったり、身体の不自由によりネクタイが結べないという方に向けて、簡易的に着脱が可能なネクタイがあったり、用途によってその力を発揮するものがあってもそれは良いことだと思っています。

 

 

時代に合わせた商品づくりは必要なことかもしれません。

対応していくことも企業としては必要なことなのだとは思います。

 

 

ただ、的外れにネクタイの本来の使用用途を変えていくことには違和感を感じてしまいます。

 

 

ネクタイが必要ない時期もありますし、ネクタイを必要としない人たちも当然おられます。

 

 

当たり前ん結んでいた時代からあえて結ぶ時代に移り変わってきたからこそ、変わらない部分や貫きたいプライドがあります。

 

本来の意味や、目的を忘れてしまいがちな状況が今のネクタイ業界ではないでしょうか。

 

 

2005年からのクールビズ。2011年の東日本大震災。

 

クールビズには拍車がかかり、多くのネクタイに関係する業態は苦境に立たされましたし、それは現在進行形で続いています。

 

 

私たちも逃げ出したくなったり、目をそむけたくなるような現実は目の前にたくさんあります。

耳を疑うような理不尽なことだってあります。

 

それでも本来の自分の想いを忘れてしまうと本末転倒です。

 

 

ビジネススタイルも、ライフスタイルも多種多様な現代において、それでも変わらす本来の魅力を伝えることが私たちのミッションだと考えています。

 

SHAKUNONEのネクタイはスマホを拭くものでもありません。

洗濯機でも回してほしくありません。

 

 

本来の姿でありのままにお届けしています。

 

 

 

 

 

 

SHAKUNONEのネクタイの生地を選び、配色をし、織りあげてお仕立てするまでに、3つのテーマがあります。

 

これは私が生まれた国、日本。

育ってきた環境。

支えてくださった皆様が居て構築されたモノです。

 

①【謙虚】→→→〔デザイン〕

奥ゆかしい、謙虚、日本人は海外と比べてもこのような言葉が似合います。

さらにはネクタイは決して主役にはならない。身に着けてくださる方の魅力を引き立てる素敵な共演者であると位置づけています。

ですので、総じて派手なデザインはありません。

決して主張しすぎず、しかし、身に纏う人の中心で共演するモノです。

その為に色使いが多少の及ばず、シンプルなデザインとシンプルな配色でお仕立てしています。

 

 

 

②【品格】→→→〔ディティールと素材〕

時計、財布、鞄、ベルトetc・・・

男性の身に着けるモノとして、唯一体の中心、そして印象を決めるVゾーンを彩るのがネクタイです。

身に纏う人の品格を引き立て演出する為にも、ディティールや素材にこだわりを持っています。

 

素材は、国内でも有名な富士吉田地方のシルク織り。京都丹後地方のシルク織りを使用しています。

人肌に一番近いと言われ、美しさを放つ光沢をもった美しい天然繊維を使用しています。

仕立ても「身に着ける方の姿」を想像しながら、一本一本お仕立てを致します。

柔らかなお仕立てで、身に着ける方自身の気持ちよさ、他覚的に観た時の風合いのある男性を演出できるよう、醸し出される品格を細やかなディティール感で演出しています。

 

 

 

③【モノガタリ】→→→〔色と技術とミッション

一つのモノが出来上がるまでには、必ず「ヒト」が関わっています。

織り成すヒト。

お仕立てするヒト。

身に着けるヒト。

たくさんのヒトが関わって、ヒトはモノを使います。

そのヒトそれぞれに歴史があり、想いがあり、願いがあります。それをフィルターを通さず、直線的に繋げることが、私たちのミッションです。

多くのヒトが紡いで繋いできたモノガタリを伝えたい。

そんな想いで、今まで構築してきた技術を大切にし育てていきます。

独りよがりで自己満足なモノではなく、成長する技術。そして後世に伝える技術として育んでいます。

そして製品に影響を大きく及ぼし、その人の印象を大きく左右する「色使い」。

見えている色は同じかもしれません。

しかし感じている色は十人十色。

私たちが生まれた国、育った環境、見てきた景色。それを育んだ世界観と歴史。
そんな色使いをテーマにし、「和色」を使用しています。

レッド=赤。  ブルー=青。  グリーン=緑。

といったような、平面的なものではなく、和の色の表現に着目し、

天色。金茶。濃藍。萌葱色。葡萄。などの、日本人独特の色彩感覚、色表現をコンセプトにしています。

 

日本国内でのネクタイへの価値観は、ひと昔前からは変わり、

 

《当たり前》から《あえて》に変わってきています。

 

 

当たり前だったからこそ軽薄になってしまっていたコトもあるのではないでしょうか。

私たちは不器用にしか伝えられません。

 

だからこそ、シンプルに魅力を伝えていき、それを感じてほしいと願っています。