新年あけましておめでとうございます。
旧年中は皆様に支えられながら、たくさんの良い機会、キッカケを頂き、あらためて感謝申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年一発目のブログになりますが、抱負も含めて書きたいと思います。
2017年中は、結果的に「認知」の年になったように思います。
・地元岡山を中心とするローカル5局のテレビ番組への出演依頼。
・首都圏を主に行ったイベント。
・取扱店の増加。
・クラウドファンディングへの挑戦。
良い意味で、どれも年始には予想もしていなかった動きが出来ました。
多くの方の支えがあって実現できたコトと感謝しています。
2018年はまた節目の年になるのではないかと思っています。
今年の抱負としては、「仕組み作り」の年にしたいと考えています。
ずっと抱えていた違和感や、構造の不一致を取り除く方法を見つけたいと思っています。
最近よく言う、モノの消費からコトの消費、というフレーズ。
最初は、良い言葉だな、良い考え方だな。と思いました。が、それが本当はどこまで本気でどこまでやろうと思っているのかわからないような違和感を感じていましたし、販売側主体の言葉のようにも感じていました。
とはいえ、私も、
「駐車場の小石」に1円の価値をつけられて売られても絶対買いませんが、
その小石が、「宇宙を旅した小石」と言われ100円の価値を付けられると買ってしまうかもしれません。
でも私の感じる現実は、
商品が川上から川下で流れていく中で、本来伝えたかったことや、コンセプトなんかが、どんどん薄れてしまっているのではないか。
そんな感覚です。
伝わっていなければ言っていないのと同じ。売れなければ作ってないのと同じ。
結果が伴わなければ、それは何もしていないことに等しいのでしょうか。
作った物が売れる仕組みとして、「モノからコトへ」とか、「差別化」とか「特別感」などを打ち出しているコトが大半です。
それよりは売れるものだけ作る仕組みをを考えた方が良いのではないかと思うのです。
そんなことが出来たら苦労しないよ、なんて考えますよね。私もそう思います。
今、仕組みが複雑になりすぎていて、何がなんやらわからない状態になっている気がするんです。
思っていることを上手く表現できないのがもどかしいのですが、もっとシンプルに、やりたいことや、作りたいものを作ることってできると思うんです。
ファストファッションに押されて、国内生産商品の需要が減っている。
国産の危機!!
とよく聞きますが、私から見れば、同じ土俵で戦っているようにしか見えません。
現に、私も今はそうです。
だから、大して偉そうなことは言えませんが、同じ土俵で戦っている限り、現状は変わらないように思います。
「差別化」というフレーズは、今は、大衆の中で私だけ違いますよということを差しているのが今。
結局、大衆の中に居ることは変わらないのだから、そりゃ大変でしょう。
そもそもの「差別化」の捉え方を、違う土俵で戦ってるんだもんとしてしまえば、勝ち負けも何もありません。
戦ってないのですから。
今まで当たり前だった商習慣を見直して、
思い切った仕組みの変化をさせていくことが重要なのではないかと思う2018年の始まりです。
思い描いている方法を小さな形からでも具体化させていくことが今年のミッションです。
でも、我々は特別なことはしていません。
当たり前に、手を抜かずに、一本一本仕立てています。
人それぞれに当たり前は違うでしょう。
我々の当たり前を具現化すると、自然にSHAKUNONEになります。
ネクタイを使用する上で重視されるコトはいったい何なのか?
ネクタイを選ぶ時に何を重要視するのか?
・色
・柄
・サイズ
・価格
・ブランド
・ビビッっと感じるか(かなり曖昧な表現ですが)
など、人によって順位は違えど、ザクッと上げても、こんなところではないでしょうか。
そこで思うのですが、
《ネクタイに機能性は求められているのか?》
ということです。
例えば・・
・収納
・芳香
・蛍光
・防寒などなど・・・
変わった商品として、目は引くかもしれませんが、お客様がそれを求められているとは限りません。
最近よく聞かれるのは、
・他の商品との違いは?
・何が特別なんですか?
・特徴は何ですか?
と、いうことです。
我々は特別なことはしていません。
ただ、お客様から聞こえてくる、ネクタイに対する声を反映させて具現化することと、
より結びやすく、美しく、お客様に品を与えられるようなネクタイを、日々当たり前に作っています。
革新的で実用的でお客様に認めてもらえるものなら素晴らしいと思いますが、
奇抜でトリッキーで要求されてないモノをあたかも素晴らしい新しいモノとして発信するのは的外れなのかなと考えています。
変化しないことを良しとしているわけではなく、
何を残して
何を捨てて
何を変えるのか
ということが重要なのだと考えています。
お客様が何気に発したネクタイに対する悩みや不満をひとつづつ改善していくことが出来れば、良いのではないかと思います。
クールビズが導入されて、ネクタイが厳しい状況だと言われる現在。
百貨店も不況でモノが売れない時代になったといわれる今日。
我々が、ネクタイを作り続ける理由は
「他にはない価値」があるからです。
ビジネスシーンやフォーマルな場面で使用することが多いネクタイですので、
カジュアル風にアレンジを加えすぎることは難しいですので、変わった奇抜な商品は受け入れられません。(用途によりけり)
さらに海外製の安価な商品や、自動機による技術を必要としない機械的に作られた商品が多く市場に出回っています。
シンプルな作りな故に、サラっと見ただけではスペックの違いなんかもわからない場合もあるかもしれませんね。
しかし、我々が送り出すSHAKUNONEのネクタイは違います。
機械に頼らない製法にこだわることにより、細部まで作り込むことができます。
機械的に作った商品とは明らかに違うエッジの出方をしますので、潰れてないやわらかな質感と締め心地を実現しました。
さらに、ネクタイの中に入っている芯地にこだわることにより、型崩れしにくく、安定した結び心地もあります。
一本の糸で縫い上げ、スムーズに結んでいただけるようにスリップステッチも作り込んでいます。
デザインはオーソドックスなものが多いです。
理由は、飽きず、長く愛用していただきたいからという想いからです。
スーツスタイルと共に育ってきたネクタイの文化ですから、
スーツ、シャツ、ベルト、靴と一緒になって初めて完成したスタイルになります。(合わせ方は様々)
ただ、そこから何かを取っただけでバランスは崩れてしまい、一転、着こなしのセンスを100%求められてしまいます。
ですので、コンセプトは「一本ですべてを整えるネクタイ」
一本結ぶだけでスタイルを整え、気を引き締めることのできるネクタイを目指したい。
そんな思いでネクタイを作り続けています。
また、モノを身に着ける
のではなく、
コトを身に着ける
このような意識で着用していただきたいと願っています。
〇〇な素材で、〇〇という場所の、〇〇という人が、作ったモノだ。
その素材は〇〇な歴史があって、〇〇という場所はこんな場所で、〇〇という人はこんな人。
(すべてを語る必要はないかもしれませんが)
このように、語りたくなるような一本を仕立てていきたいと想いを持って作っています。
儲けるために、売れる他商品をつっくたら?
ネクタイなんて飾りだよ。
ネクタイをつけるなんて時代に逆行してない?
そんな声も上がるかもしれません。
しかしながら、工場や職人たちはコロコロと作るものを変えられるほど器用ではありませんし、
一つのモノを作るのに今まで培ってきたノウハウやこだわりは、何にも代えられない財産です。
また、ネクタイは飾りでもなければ、逆行もしていません。
ネクタイは一つのシンボルであり、意思表示であり、敬意を表する意味もあります。
そのように長い時間をかけて育って確立してきた大切なモノなのです。
我々はその歴史や。自身のプライドや、身に着けていただく方への想いを商品にぶつけて今日もミシンをふみます。
送り出した商品をお客様に身に着けていただき、実感していただき、共に、活躍の場へと行ってほしいのです。
〇〇離れ、車だったりお酒だったり、いろいろな〇〇離れということを聞くようになりました。
ネクタイもその一つなのでしょうか。
ネクタイを外したビジネススタイルのクールビズの時期が数か月後に迫ってまいりました。
10年ほど前から推奨されてきたクールビズ。
ネクタイ業界には大きな痛手でしたね。
当初は文化的にネクタイを外すことに抵抗があった社風や個人の意識も年月が意識を変えてきました。
ネクタイ文化が育って定着してきたように、ノーネクタイ文化もまた時代の流れの中で定着化してきています。
それでも、オフィシャルな場や職業上、ケースバイケースでネクタイを結ぶことはあるでしょう。
ちなみに、日本で声が上がったクールビズですが、海外からはシンプルにダサいとの声もあるようです。
ネクタイの必要性という点では以前書いたブログを参照ください。
ただ、一つ言えることは、ドレスコード100%のスーツスタイルからネクタイを取っただけでドレスコードのパーセンテージが下がり、着こなしに100%のセンスを求められるようになったのは間違いないです。
それ故に、スーツスタイルにおける、ネクタイの役割というのは非常に大切なのです。
SHAKUNONEのコンセプトは、本物のネクタイ。ネクタイ一本ですべてを整える。ということです。
オシャレに…
アクセントに…
意思表示に…
場に合わせて…
その時々で表情をや意味合いを変え、スタイルを整える役割を持つネクタイは、今後も重要な役割を果たすアイテムだと言えます。
ネクタイを作る環境も厳しくなってまいりました。
熟練の機屋さんも職人もここ数年でみるみる減少してきました。
その中でも、SHAKUNONEを生み出す我々は若い世代です。
今我々が何もせず、国産ネクタイの火を絶やすようなことがあってはいけません。
先日のメディア出演でプロモーション活動に拍車がかかりました。
多くの反響の中、皆様(地元の方々も含め)知らなかったという声がたくさんありました。
地元の方にもまだまだプロモーションが足りないなと反省です。
色々な活動をしていく中で、お客様の反応は非常に良く、感動の声もいただきます。
商品に活かせる声もたくさんいただきます。
我々の想いを届けて、お客様の声を聞いて、ブランドを育て、
知っていただく努力をしながら、職人たちが継続的に良いモノを生み出していける環境を整えていくことが、
お客様へ良いネクタイをお届け出来る最善の方法だと思っています。
12月~4月までは何かとプレゼントを考えなくてはならないことが多いかと思われます。
12月のクリスマス。1月成人の日。2月バレンタイン。3月卒業シーズン。4月入学、入社など・・・
そんな中で男性へのプレゼントとしてネクタイをお考えになった方もおられるのではないでしょうか?
いざ選ぼうかと考えた時に頭に浮かぶのが、
【ネクタイをプレゼントする意味ってなんだろう?】ということです。
クールビズの期間が延び、ひと昔前と比べたらネクタイをする機会は減ったのは事実でしょう。
ラフな格好を推奨する企業も増えてきました。
この時期にネクタイを贈るのはどうなんだろう?
そもそもネクタイを贈る意味ってなんだろう?
ということに関して少し書かせていただきます。
ネクタイをプレゼントする際に、なにかその意味を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
1.あなたに首ったけ
ネックに巻くものですから意味としてはなんとなくわかりますよね。
2.束縛
同じく首輪をするようなイメージで言われている意味なのかもしれませんが、とらえ方次第で何とでも言えそうです。
これらの意味を真にとらえるかは各個人の感性にもよるかもしれませんが、
私は違う考えを持っています。
・ネクタイの起源から考える
ネクタイの起源は、約400年前のヨーロッパにて兵士の帰りを祈願し身につけたスカーフが始まりと言われています。
大切な人を戦場に送り出す家族が、何か形になるものに願いや祈りを込めたかったのでしょう。
無事を願い祈った家族の思い。
その後、時を経て形は現在のネクタイへと変化し、男性の正装としての文化にまでなりました。
元々、何の意味があるかわからない、
ただ首にぶら下がっているもの、ではなく、
大切な人への「願いと祈り」を形にしたところから始まったものなのです。
現代でも、その想いを込め、意味を添えてプレゼントするのも良いのではないかと思います。
とは言ってもそんなに深く考える必要はありません。
ネクタイをプレゼントすること。ネクタイを結ぶこと。
どちらも基本は単純です。
【大切な人を想うこと】
これが根底にあります。
大切な人の為に仕事に行く時 大切な人のために選び贈る時
結婚式など祝福の時にも、誰かを想い悲しむ時も敬意を持って結びます。
時代や習慣もあるでしょう。
ただ、それはそれだけのこと。
シンプルに考えればいいです。
相手のことを想う。
大切な人を想う。
その真ん中にあるのがネクタイです。
自分で買うことが少ないからこそ、喜んでもらえるネクタイを選ぶことはとてもいいことだと思います。
ちなみにどんなものを選んでいいのかと悩んでおられる方もいらっしゃるかもしれません。
仕事柄や、着けていく場所などにもよるかもしれませんが、
贈られる相手の方を、第三者から見て、どのように見てほしいかを考えて選ぶのも私はオススメしています。
例えば、とにかく明るい方で、オフィシャルな場所に着けて行く際に少し落ち着いた印象で見せたい場合などは、
少し深めの落ち着いた色味のモノを選ぶとか。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
是非一度、商品もご覧になってみてください。
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