作る人(製造者)
売る人(販売者)
使う人(お客様)
一つのモノがその役割を果たす為には大きく分けて、この三者が必ず必要になります。
当たり前の構図ですが、私的感覚で書き換えてみます。
作る人→語る人
売る人→伝える人
使う人→共感する人
大ざっぱに見えるかもしれませんが、上記の構図はそれぞれの大きな役割を表しています。
一概にそれだけではないいうことだけはご理解ください。
作り手はより良いモノ、求められるモノを作り、語ります。
それを売り手が受け取り、伝え、発信します。
想いを受け取り、共感し、購入する使用者がいます。
これは必ずしも一方通行でなく、ループします。
しかし、現状は違う側面も出てきています。
売りやすい価格(上代)
↓
利益有効に出る卸値
↓
材料費、利益
↓
加工費(余った価格)
このようなことが当たり前にあります。
これだと、モノがただのモノになってしまい、悪いループにはまってしまいます。
モノの価値の感じ方は十人十色。
・とにかく安いモノが良い
・そこそこのモノが良い
・ブランドの名前が欲しい
・魅力的なモノなら価格は関係ない
どれが正しくてどれが間違っているとかはありません。
しかし、あらかじめ決まった価格の中で、誰かが損をし、力なくモノを作り続けることが、今後良い結果を生み出すとは到底思えません。
そこで考えたいのは、タイトルの
「自分のコト、自社のコト、モノのコトを語れますか」
ということです。
先程書いた、語る/伝える/共感する/ の関係性の中で、
その三者をつなぐ一つのモノに対して語れますか?
誰か一人でもそれを出来なければ、それは何かが足りないことのシグナルなのではないでしょうか。
一つのモノに対して想いを共有できるだけのコトがなければならないと思います。
自分のコト、自社のコト、モノのコトを伝え、語ってもらえるような発信をしていきたいと思っています。
2世紀初頭にローマ兵達が防寒の為に首に巻いたウール布がネクタイのルーツと言われています。
「フォーカル」と呼ばれたこの布は、妻や恋人達が戦地に行く兵士たちの無事を祈って贈った大切なお守りと言われています。
17世紀後半に、王に使えるべく駆けつけたクロアチア騎兵が、揃って首に巻いていたこの「フォーカル」という布。闘志を表現しながらも、エレガントなこの首飾りが宮廷に広まり、いつしか一般市民へと広がり「クラバット」と呼ばれるようになりました。
19世紀初頭にファッションの主流であった英国で稀代の洒落者と言われる詩人のオスカーワイルドによって、現在のネクタイ「フォア・イン・ハンド・タイ」が考案されました。
そのシンプルさと完成された美しさから今の形のネクタイが主流となり、100年以上経過した今でも形を変えず、紳士に許された嗜みとして受け継がれています。
洋服や靴や鞄などは意味のあるものとして捉えられているが、 ネクタイは機能性にも乏しく意味がないモノという話もチラホラ聞くが、 何百年もの時を経ても現在に残っている理由があります。
それは、数あるファッションアイテムの中で唯一、男性のエレガンスのみを追求した存在だからです。
特にビジネススタイルにおける、男性ファッションは一般的には非常にエレガンスさに欠ける。
その中で、唯一、彩りを加え、スタイルを整える重要な役割を成すのがネクタイです。
歴史の中で兵士がネクタイを巻き戦場へ向かったように、 企業で戦う男性の象徴として現代へと受け継がれています。 ネクタイの大剣(表面の幅広部分)と小剣(裏側に回る幅狭部分)。
その呼び名も受け継がれた歴史を物語っているのではないか
お知らせ。
㈱笏本縫製がお届けするネクタイファクトリーブランドSHAKUNONEに販売についてですが、
自社ショップでの購入も可能にする準備をしています。
(自社ショップと言っても工場の一角を販売スペースしたということですが)
岡山県津山市の西端の田舎ですが、お時間がある方は工場内でネクタイの製造工程を見ていただくことも可能です。
日本国内にも数が少なくなってきたネクタイ工場です。
普段結んだり、贈り物にされたりと身近にあるネクタイが、生地から製品までがどういった流れでできるかご覧になれます。結構面白いですよ。
購入や見学をご希望の方はお気軽にお問合せください。
見学だけというのも可能です。
場所:〒709-4623 岡山県津山市桑下1333-6
TEL:0868-57-3577 FAX:0868-57-8416
担当者メールアドレス;tatsuhiro.shakumoto@shakumoto.co.jp(笏本達宏)
見学&購入可能時間
平日9:00~17:00
休みは工場休業日に準ずる(基本土日祝休み)
※事前連絡いただきましたら日時は応相談
※予約制ではございませんが、事前に連絡いただくとスムーズにご覧いただけるかと思います。
毎週録画しているテレビ番組の中に、日テレの「アナザースカイ」という番組があるのですが、主に著名人の過去のストーリーを追って、海外の第二の故郷と言える場所を取り上げて密着する番組なのですが、2017/3/31放送の回が神回だと感じました。
その回は第65代横綱貴乃花の息子、花田優一氏のアナザースカイだったのですが、
若干21歳の若者の行動力と考えと想いには心打たれました。
靴職人としてイタリアのフィレンツェに修行に行ったことを話していました。
最初は、妻と「新婚旅行で行ったよねフィレンツェ。懐かしいね。」と話しながらみていまして、
心の中では「裕福な家庭に育った若者が変わったことをしているのが注目をされているだけだろう」と(今考えるとはずかしいですが)感じていました。
でも、時が過ぎていくごとに、感じ方が180度変わりました。
内容に関しては、公式サイトや、別の記事で詳しく書いてあるものもあるかと思うので抜粋しますが。
そのままエスカレーター式に大学まで行き、就職して安泰な生活を送っていけることもできたかもしれない状況の中で、靴職人になるために、あえて厳しい状況に身を投じるために単身海外へ渡ったということ。
その中で、自身で目標を立てて、技術を磨いたストイックさ。
なにより、彼が発する言葉が素晴らしい。
「アメリカ人にかぶれる日本人が腹立たしい。世界中の人が使うモノに日本人の魂を入れ込みたい」
「ある程度学んだ後は師匠の元に居るべきではない。修業は長さではなく質だと思っている」
「職人という精神が途絶えたら世界は終わるくらいに思っているので、僕らの世代が一気に盛り上がっていかないと。それが僕の使命だと思っています」
なんと。
どう育てたらこんな若者が育つのだろうかと思うところあり、
自分の仕事や想いと重なる部分があり心にズシンと響くものがありました。
(彼ほど上手に話せない自分に劣等感も感じつつ・・・)
私は彼のストーリーや考えに心打たれて、彼の作る靴が欲しくなりました。
観られた方でも、興味の湧いた方も少なくないと思いますし、実際買う方も多いのではないかと思います。
きっと、放送翌日から花田優一氏の店の電話は鳴りっぱなしでしょうね。
まさに、一つの「モノ」に「コト(ストーリー)」を加えた、素晴らしいマーケティングです。
宣伝のように、時に鬱陶しくなるものではなく、引き込まれるような「モノガタリ」。
カッコ良いと素直に思いましたし、見習うところも沢山あるなと感じた放送でした。
私もネクタイを作ると心に決めて、目の前の課題や、新たな挑戦をしていく上で良い刺激になりました。
皆様も機会があれば、是非調べてみてください。
追記
このブログは結構感想文に近いような内容だが、予想以上に多くの方に読んでいただいているようで嬉しいです。
若き職人が育たない環境の中で、自らの意思で厳しい世界に飛び込んで挑戦する姿勢は感動です。
私自身も、海外での修行経験はないですが、日本国内で少なくなった職人の一人です。
もっと声をあげながら活躍をしなければならないと思っています。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
是非一度、商品もご覧になってみてください。
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日本で製造されているネクタイブランド「SHAKUNONE(シャクノネ)」 JAPANシルク、JAPAN縫製をされており、質感、品質は最高の仕上がりとなっているブランドだ。
シンプルな作りに見えるネクタイだが、細部まで手作業にこだわり、使用感、質感を重視した丁寧に製造することで国内他社製品、ヨーロッパの老舗ブランドと比べても一歩先を行く品質の良さを出している。
高級ブランド商品などのネクタイは、2万円を超えた価格帯で販売されていることが多い中、 「SHAKUNONE(シャクノネ)」の製品は、国内素材国内製造にこだわっておりながら、 1本8424円(税込み)1万円を切る、手に取りやすい価格帯。
※丹後絹(京都)甲斐絹(山梨)

高級ブランド商品と呼ばれるものは、生産コストの他に中間コストやブランド料を上乗せした価格となっている為、販売価格も高くなっているが、
「SHAKUNONE(シャクノネ)」は本物の価値をお客様にお届けしたいという想いから、 工場から直接おくりだすことによって中間コストを省いている為、ハイクオリティ商品を手に取りやすい価格帯で販売できる。
「SHAKUNONE(シャクノネ)」を製造する、岡山県津山市の㈱笏本縫製(しゃくもとほうせい)は創業50年を迎える縫製会社。 メーカーや商社ではなく、誰もが知っている有名ブランドの商品を製造するネクタイの工場である。
普段は、OEM(受託生産)をメインに行っている会社なのだが、 美容師を経て、家業を継いだ笏本達宏(しゃくもとたつひろ)の脳裏に芽生えた一つの疑問からブランディングは始まった。
生産現場に立ち続け、より良い商品づくりに没頭する毎日の中で、
「自分たちが作った商品を購入してくださったお客様の声が聞こえてこない」
この疑問と真っ向から向き合い、工場から直接発信をするファクトリーブランドネクタイ
「SHAKUNONE(シャクノネ)」が誕生した。

自ら店頭に立ち、お客様に接しながら販売することで、お客様の声を聞き、すぐさま商品づくりに反映させることができる真のファクトリーブランドとして、
・コスパの良さ
・手作業にこだわった質感とスペック
・オーソドックスで長く愛用したいデザイン
などが、一般消費者からの支持を受け、自身用、プレゼント用にと販売を伸ばしてきている。
国内製造の現場は安価なコストダウン商品に押され、衰退の一途を辿っている。
製造に携わる職人たちも、高齢化や仕事の多様化などで減少している。
「SHAKUNONE(シャクノネ)を世に送り出すことで、お客様の声を聞き、お客様に満足していただく商品づくりをしていきながら、自分たちの仕事を価値化して、国内で良いモノづくりが続けていける環境と仕組み作りをしていきたい。商品を仕立てて送り出す自身を含め、関わる全ての人自体がSHAKUNONE(シャクノネ)の根幹を支えるブランドだ。」
ネクタイの本物の価値にこだわった製造する「SHAKUNONE(シャクノネ)」 最大の魅力のコスパをはじめ、美しい結び目を作ることができるスペック、窮屈さを軽減させる作り込み、高級感のあるディティール、ネクタイが本来持ち合わせている魅力を最大限に活かした、選んで後悔しない最高のネクタイである。
