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2019年10月21日
 

ビジネス服の自由化が進み、スーツにネクタイを締めていごとに行くことはもはや当たり前ではなくなったといってもいいでしょう。

しかし、現代においてのスーツやネクタイといったアイテムは、今までになかった価値を生み出そうとしているのではないかと感じています。

そのことをシンプルに伝えさせて頂きます。

 

みなさん、歌舞伎独特の演技形象の一つ『見得(みえ)を切る』というものを知っていますか?

見得というのは、芝居が最高潮に達した場面で、演技の高揚を誇張した表情(にらみを利かせる)や動き(足を一歩踏み出す)をし、
ストップモーションを見せるものです。
最高の瞬間に、いかに役者を際立たせ、一瞬で観客の目と心を引き付るか、という演出の一つです。

そして、『見得』の印象を強めるために『つけ』(舞台上手で木板をツケ木で打つ技法)を打ちます。

 

現代のスーツやネクタイはそういったものなのではないかと思うんです。

歌舞伎においての『見得』はやはり「かっこいいもの」です。
しかし、これが成り立つのも、基本的にはその前後の演技や表現があるからです。

気張り続けている状態が当たり前になってしまえば、価値を失うし、
緩いことが当たり前になってしまえば、締まらない。

 

いわゆる、《メリハリ》です。

そういった部分で考えると、スーツにネクタイを締めるということは、
歌舞伎で例えるところの『見得を切る』こと同じなのではないでしょうか。

ただ、着用しないこと=自由で、着用すること=古い

といった、感覚ではなく、
身近にメリハリを感じることが大切なんじゃないかと思うんです。

 

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