初めて特集を組んでいただきました。
テレビ出演なんて学生の時たまたま映り込んで以来の大事件でございます。
新聞のラテ欄にも掲載してあり、朝からの番宣でも流れておりまして、かなり驚きと不安の中、取材を受けました。
制作工程の撮影、インタビュー撮り、物撮りなど、とにかく慣れないことばかりであたふたしましたが、無事終了。
放送を観るのは恥ずかしかったですが、まあ緊張が伝わる表情で、自分じゃないみたいでした。
放送中は石田キャスターにも着用して頂き、気に入ってもらえたようで、特集終わりと番組最後にも感想を頂きました。
放送前から連絡は来てましたが、放送終了後もさらに多くの連絡をいただき、HPの閲覧問い合わせも増えました。
こうやって少しずつでも、多くの方にお届けできればとおもいます。
とにかく、緊張せずにリラックスした表情作りをするように心がけねばと反省してます。。。。。。
現在、モノづくりとして行われているものは、
コストを追及したモノづくりで、実際市場に流通しているものは似たり寄ったりの者が多いことを感じませんか?
かといって、奇抜なものが実績に直結するようなものでもないのが現実でしょう。
そんな中、どうやって商品に差をつけるのか。
最近はこんなものがあります。
【ファクトリーブランド】
文字の通り「工場」=「ファクトリー」
工場もしくはメーカーが直接発信するモノづくりがブランド化したもの、という意味です。
服、バッグ、アクセサリーのように一般的なファッションアイテムの多くが、ブランドが決定したデザインを、自社工場で製造するかもしくは他社の工場に依頼して製造したものです。
自社工場を持っていて、企画から製造までの一連の流れを自社で行うことが出来る場合もありますし、特殊な素材や高度な技術を要する一部の製品は専門技術を持った工場に依頼するという場合もあります。
通常は他のブランドが企画したアイテムの製造を請け負い、生産納品します。
対ブランドでビジネス展開する工場やメーカーは、原料調達の太いパイプ、素材の扱い方に関する知見、縫製をはじめとする製造品質の高さという点でプロフェッショナルです。
そうした工場(ファクトリー)が自ら商品を企画し、自社の強みである製造技術を活かしてものづくりを行うことで発信されるブランドが、「ファクトリーブランド」と呼ばれているのです。
たとえば誰もが知っているブランドからの依頼を受けて製品づくりを行っている工場やメーカーが作った製品はブランドネームこそ違えど、素材や品質はもちろん一流です。
そういった点で、比較的手に取りやすい適正な価格で高品質な製品が展開されているというのがファクトリーブランドの一つの特徴ですが、コストパフォーマンスという点だけでなく、長い間有名ブランドとのやり取りで形成された「作り手」としての信頼感や、技術力の高さという、メーカーならではの物語がファクトリーブランドのアイデンティティと言えます。
【ファクトリーブランド取り扱いによるメリット】
・物ただの「物」ではなく、「者」「モノ」が加わりストーリー性を持った商品となり
差別化をすることができる。
・高品質を掲げられ、その裏付けとされる物語も築き上げることが可能。
・ストーリー性を持った商品を扱うことによって、お客様の口コミも期待できる(語りたくなる商品)
・シンプルスタンダードな商品にも付加価値を与えられる(流行に流されず、長く愛用したいなど)
・こだわりの商品を取り扱っているというイメージ付もでき、全体のイメージアップにも繋がる
・信頼のおける製造工場に制作依頼をすることにより、そのブランド製を高めるといった逆パターン展開の可能性身開ける
・お客様にとってコスパの良い商品だという印象
【課題】
① 他商品との差別化
② 認知度
③ デザイン企画
④ 販路開拓
【対策】
① ブランド背景を前面に出した、物語(ブランドストーリー)の打ち出し
② 販売店との協力、メディアとの連携、イベントの開催
③ 機や、デザイナーとの連携、シャツやジャケットなどとの連携を図るなど(トータルコーディネート)
④ メーカー、バイヤー、販売店との連携
【「物」「者」「モノ」】
物=商品
者=人(消費者、作り手)
モノ=モノガタリ(ストーリー、形には表せないもの)
購入し使用するのが人なら、作るのも人なり
機械的に製造された商品ではないことを全面的に打ち出すことにより、商品の付加価値を生み出し、他商品とは差別化した商品が打ち出せる。
【単体仕事ではなく連携仕事】
良いモノを世に送り出すためには、工場やメーカーが良いモノづくりを続けていくこと
できる仕組みを作らなければなりません。
良い環境、良い経済があれば、良い商品を作りだすことができます。
また、個々の活動だけではやれないことも多々あるのではないかと考えます。
餅は餅屋。
それぞれの長所を最大限に活かし、連携して営業することによって、納得と信頼を得るこ
が出来るのではないかと考えます。
本当に提案したいもの、それが可能なのかどうなのか。
たとえば、
「それはちょっとわからないので、確認してみますねー」
などのワンクッションが商談中に出てくることが軽減されるでしょう。
正確な結論を出せるレスポンスが良い営業にもつながる可能性はあるかと思います。
また、打ち出し方の提案も効果的かもしれません。
例えば、
・女性が贈りたくなるモノ
・女性がつけてほしいモノ
・こだわりの紺
・暖色系カーニバル
・フレッシュシリーズ
・大人の一本
だだいつも同じように作っているだけだと面白くないですし、今後他との差別化を図っていかなければ、不安も募りますし、未来は開けないかと思います。
私たちの送り出すブランドは大切な人への大切なプレゼントに、そして、男性が自分絵のギフトとして選んでいただけるようなネクタイをお仕立てしています。
是非一度、商品もご覧になってみてください。
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年が明け、2017年もひと月が経ちます。
さて、お知らせがあります。
2017年2月8日~2月14日までの期間
東京新橋のアンテナショップ「とっとりおかやま新橋館」にて、ファクトリーブランドバレンタインフェアーを開催いたします。
東京新橋では8日9日の二日間、私も販売させていただきます。
また、2月11日12日の二日間、コンベックス岡山にて、
天満屋さん主催の特別な二日間というイベントが開催されます。
東京から帰り、そちらにも参加させていただきます。
お時間ある方は、是非お立ち寄りください。
自社ブランドSHAKUNONE【笏の音】の誕生のお話。
実家は祖母の代からの縫製工場。
幼少期はまだ現在の工場の場所ではなく、自宅の一部で縫製加工を営んでいました。
遊び場は山か工場の段ボールの中という幼少期を過ごしました。
当時から、夜な夜な仕事し、苦労している家族の姿を見ていたため、正直縫製の仕事をしようとは思っていませんでした。
学生時代は部活動で剣道に打ち込み、家業の手伝いをすることもほとんどなく成長していき、進路選択を迫られる時期を迎えました。
そこで、小さいいころからなりたいと思っていた「美容師」になるための道を選びました。
根拠はカッコ良さそうだからという、単純な憧れでした。
数年間美容師として勤め、辞める気などまったくありませんでした。
しかしある日、一時的に現社長の体調が悪くなり、繁忙期ということもあり
サロン勤務終わりに夜な夜な家業を手伝うことになりました。
そこで大きく考え方が変わりました。
大人になってみて改めてみた家業の内容。
肌で感じた情熱。
高い技術力。
衝撃でした。
正直、周囲で縫製に携わる仕事をしている同年代もいませんし、どちらかというと、
カッコ悪い仕事(失礼ですが)と思っていました。
体感してみて、カッコ悪くなんかない。
こんなすごい技術を持って、業界の縁の下の力持ちとして仕事をしてきたのかと思いました。
その体験から感じたことは、、
自分が育ってきた背景、ストーリーにはこの仕事がある。
自分には自分の人生がある と思っていたのですが、実際仕事として体感すると、今の自分と、家業を切り離して考えられなくなりました。
それを感じたことで、一気に興味が湧き、お勤め仕事の美容師を辞め、
家業の縫製加工業に飛び込みました。
とは言っても、楽な仕事は全くなく、以前勤めていた時より厳しく、
大変でつらい思いばかりでした。
モノづくりは楽しいのですが、大手販売店の商品を受注したメーカーの依頼を受けて、商品を加工する下請けの小さな町工場という現状で、
良い商品を作っていて信頼できるモノづくりをしているから安定した発注が来ている
という自負はあったものの、ふと考えたときに、一つのことを思いました。
『苦労してよい商品を作っているけど、この商品を作っているのが片田舎の我々だということを誰が知っているのだろう』
これを考えたときから、
『自分たちが考えて、作りあげた商品を、自分たちが作ったとアピールして、直接お客さんの反応がみたい』
という風に考えるようになりました。
下請け業者として、とか、職人として、とか
表に立つべきではないとか、主張しすぎとか、立場がどうとか。
そんな声もありましたが、でもここで何もしなくて、発信して行くことはできないという思いから、
自分たちがやっている事業やモノづくり、商品を改めて見つめなおし、
持っている技術力+デザイン+価値化を行い、
ファクトリーブランドSHAKUNONE【笏の音】を生み出しました。
と言っても、まだまだ生まれたてのブランド。
決して華やかとはいえない縫製の仕事ですが、
生地を製品に変貌させることができる縫製は裏方として無くてはならない存在で、
見えない部分で当たり前のことをやる仕事かと思います。
その当たり前をつきつめて得た経験と技術を存分に活かした縫製の仕事がカッコ悪いわけがない。
そんなおもいも込めて、これからもっと磨いて育てていかなければいけません。
SHAKUNONE【笏の音】というブランドの名前の意味をお話しいておこうと思います。
元々、笏本縫製の笏という字がベースになっているのですが、
笏ってどういう意味なのか、何なのかということです。
笏というのは、神社の神主さんや、聖徳太子が持っている平たい木の板のことを指します。
名前には由来があると言われますが、ご先祖様は笏作りの職人だったんですかね。
その笏を縦に二つに割ったような楽器があります。
それが雅楽で使用される笏拍子です。
乾いた響く音を出します。たとえるなら、拍子木に近いと思います。
笏拍子には、音楽の調子を整えるという大切な役割があります。
ネクタイにもスーツスタイルの調子を整える大きな役割があります。
名前と意味。
ネクタイ一本ですべての調子が整うように。
また、笏拍子の音のように、遠くまで響いてほしいと願いを込めて、
SHAKUNONE【笏の音】という名前を決定しました。