ミシンの音を子守歌にしながら育ってきました。
岡山県津山市の小さな縫製工場でネクタイ職人をしております笏本達宏と申します。
私は、日本一のネクタイブランドを作りたいと考えています。
今モノづくりを取りまく環境は危機的状況です。
私が見て育ってきた職人の姿は、表に出ることはなくても、「カッコよくて誇らしい仕事」でした。
近年では情報発信が多様化し、職人の仕事に光が当たることも増えたように思いますが、現実にはドラマでも描けないような理不尽な扱いを受けている職人はたくさん存在しています。
繊維産業に限ったことではありませんが、一般的にモノが消費者に届くまでには、たくさんの中間業者が関わっています。
職人がお客様と直接繋がることはなく、実質一番遠い所に居ることになります。関係性が薄いから、ビジネスをしていく上で圧倒的弱者になっていたんです。職人はただの道具になり、心無い仕打ちを受けることさえあります。
このままでは目の前にある問題を解決していくことはできず、
今まで大切にしてきた技術や、受け継いできた想いを次世代に繋いでいくことは出来ません。
ただモノづくりをする道具としてしか扱われていない職人たちの力は益々無くなってしまします。
職人ひとりいなくなっても代わりはいる。
そうおっしゃられる方もいらっしゃるかもしれませんが、
私たちには大切にしていきたいものなのです。
努力や根性論だけで何かを成し遂げられるとは思っていません。
本質的に職人やクリエイターが『本当に良い』と思えるような自由にモノづくりができて、
ユーザーに『感動』を提供していかなければいけません。
その為には今まであった壁を無くしてお客様と関係を築いていく必要があり、
常にそれに向かって挑戦をしていくことが必要だと考えています。
そこで『今』私たちが提供できることを考え、
顧客と作り手の架け橋となるネクタイブランドを作りました。
それがSHAKUNONEです。
ブランドコンセプトは
「静かな迫力」
今までのような一方通行のモノづくりじゃなく、
職人自身が店頭に立つ活動などを通して
ユーザーのニーズを聞きながら、その声を商品に直接反映させながら
魅力を提供しています。
たくさんの方に支えて頂いた結果
2017年に挑戦したクラウドファンディング第一弾では、
ネクタイにおけるプロジェクトでは日本一の支援額を集め、
それをキッカケにお声かけ頂いた有名百貨店での販売のチャンスでも
実績を上げることが出来ました。
2018年にFAAVO by campfire となってから行われた第二弾のプロジェクトは、
FAAVOの全国プロダクト部門賞を頂きました。
今まで聞くことのできなかったお客様からの反響の声も聞こえるようになってきました。
2015年に小さな地元の店舗での販売から始まり、
初年度は数十万ほどの売り上げしかなかったブランドでしたが、
2018年には1000万に近づく売り上げを達成できました。
最初のころは〔田舎からできるわけがない〕と馬鹿にもされたこともありました。
下請けごときが生意気なことをしていると白い目で見られたことだってありましたが、
地方からでもできる!と自信が持ててきました。
それでも今までのコト、そして未来を作っていくには
このブランドを通してまだまだ挑戦をしていかなければなりません。
・オンラインショップ
・国内外販路開拓
・ギフトカスタマイズ
・徹底的なブランディングと新しい価値の創造
クールビズが定着して以降、『着用することが当たり前』という意識から
『差別化するためにあえて着用する』といった意識が生まれてきているように感じます。
その中で高まってきているオンリーワン商品、ギフト特化商品などを提案し提供できる
オンラインサービスの構築をしていきたいと考えています。
ネクタイ需要全盛期の環境とは変わっていることは事実です。
しかし、同時に業界内の高齢化で発想の固定化を生み、
若手からの新しい挑戦を生めない環境を作ってしまっています。
・私自身が若手の職人であること
・新規参入の競合が生まれにくいこと
これは大きなアドバンテージになると考えています。
それでもたくさんの壁が存在しています。
一つ一つを積み重ねて、
『小さな工場からでもできるんだ』
『厳しい環境下の中からでも成功体験を作っていけるんだ』
ということを証明することが、
地域経済を盛り上げ、『お客様』と『職人』、そして『地域』を繋ぐ、
今までに無かったような素敵な関係性を作り
職人が胸を張って仕事ができる
居場所を生み出すと思うのです。
現状、頼れる居場所が無くて
悩んだり苦しんだりしながら挑戦しています。
だからそんな居場所を作りたいと思うし、
挑戦の結果が、
今のモノづくりの環境でもがいている人達の道しるべになったり、
私自身が相談できる居場所になれればと思うのです。
どんな有名なブランドにも、
それを生み出す『人と環境』がありました。
SHAKUNONEも支えてくださっている多くの方が土台になってできているブランドです。
だからこそ2番じゃだめです!
ネクタイと言えばSHAKUNONEと言って頂けるように、
新しい価値を創造し提供できるような
日本一信頼されるブランドを作ります!
私の夢の共演者になっていただき、
5年後10年後の未来を作るために、
是非お力添えをください。
・私が立ち上げた自社オリジナルネクタイブランドSHAKUNONEの事業拡大を主に行い、
祖母、母が運営してきた既存OEM生産事業の立て直しを行いたいと思っています。