デザイン、素材感、使用感、機能性、多くの視点から見ることで商品の良し悪しは判断されるが、ネクタイにおける1商品の良し悪しの見分け方とは何だろうか。
多くのアパレル商品の中で、取り立てネクタイはスペック差が判別しにくい商品なのではないかと個人的には考えています。
思い返してみれば、ネクタイを機能性や使用感で選ぶ人は少ない。
①見た目(色や柄などの目で見てはっきりわかる点)
何よりもここが最重要ポイントです。
いかに優れたネクタイであっても、求めている色柄あイメージにそぐわない場合選択肢としては無いに等しい。
②風合い
見た目の品格。口では説明しにくいが、なんとなく良い。
基本はこの二点です。
プラス要素としては、接客や商品背景などがあげられる。
今しきりに言われているストーリー性だったり、背景だったり、非常に大切な要素であり、何にでも存在するものだとは思う。
コンセプトだったりメッセージ性だったり、そういったものも構築していきたい気持ちは十二分にあります。
ただ、いくらそこの打ち出しが感動的で涙が出るようなモノだったとしても、
「ダサいもの」は誰も買いません。
発信側のセンスや世界観を打ち出すことがブランドの構築には必要だと考えていますが、
その考えが孤独になってしまうと決してうまくいかないとも思っています。
だからこそ、ユーザーに対して常に寄り添っていたい。
声を聞き続けたい。
それが、他のブランドとSHAKUNONEが決定的に違う点です。
ブランドの持っているコンセプトや世界観と、ユーザーの声を近づけて、ネクタイ一本で感動や喜びを感じて頂きたい。
その為に、気づいていただけないかもしれませんが細かな商品スペックにまで気を使います。
・美しさを出すための柄合わせ
・最適な使用感を演出するための45度バイアス裁断
・内部で滑らかに動くスリップステッチ
・機械作業では実現できないハンドならではの自然で柔らかで品のある質感
常に課題を頂き、満足していただく商品を提供すること。
そこに妥協せず満足と感動を生むこと。
それが私達のミッションです。
※本日4/10で東京・大阪で行われていた販売会も一区切りです。
お越しいただいたお客様、お世話になったスタッフの皆様誠にありがとうございました。