挑戦することで闘う。生き残りをかけて成長をする縫製工場。
日本で一番カッコイイ縫製工場を作るために、私たちは戦う。
田舎の小さな縫製工場。
株式会社笏本縫製は、岡山県津山市の端っこにある小さな縫製工場です。
公共交通機関としてはバスがありますが、津山駅からでるのは1日たったの4本。
一本乗り過ごすと大変なことになってしまいます。
会社の創業は1967年。
私の祖母が自宅でやっていた内職が始まりで、少しずつ人が増え、母の代で法人となりました。
2015年には、ネクタイブランド『SHAKUNONE(しゃくのね)』を立ち上げました。
こんな、山と田んぼに囲まれた会社からブランドが生まれるとは誰も思っていなかったかもしれません。
創業から半世紀を超えてなお、誰にも知られない小さな下請け工場でしたが、ブランドを立ち上げたことで、多くの人に知っていただき、
自社スタッフはもちろん、サポートしてくださる方が1人、また1人と、同じ夢を見ることができる頼もしい仲間も増えてきました。
ただ、順風満帆ではない。
苦しいこともあった。
悔しいこともあった。
お金に苦しんで、死にたくなるくらい追い詰められたこともあった。
恨んだこともあったし、僻んだことももありました。
卑屈になって、攻撃的になってしまったこともあります。
そんな状況と常に隣合わせだということは知っています。
もちろん、今も楽なことはありません。
本当に苦しい経験をしてきて知ったことがあります。
私たちだけが何でこんなに苦しめられないといけないんだろう?
そう思っていましたが、私たちと同じような立場で苦しんでいる人たちがたくさんいるんだということを知りました。
卑屈になってみても、被害者ヅラをしてみても、何も変わらない。
変えないといけない。
自分たちにできることはきっとある。
私たちは魅力を最大化できるはず。
そう考えて、とにかく行動をし、打席に立ち続けることをはじめました。
自分たちの仕事を日本一カッコ良くすること
自分たちの仕事が誇れるものかどうか?
自分自身に問った時、自信を持って首を縦に触れなかったことが悔しかった。
「なんで?」と考えたとき、一つの理由にたどり着きました。
【自分たち仕事をカッコイイと思えていなかったのです】
抽象的な感じかもしれませんが、これを分解すると3つに分けられます。
①縫製=ジジババの仕事だと思っていた。
②儲からない仕事
③見せられない魅せられない仕事。
「ファッション」と一括りにすれば華やかな業界に見えるかもしれませんが、少なくとも私はカッコイイと思えていませんでした。
だからこそ、自分たちの仕事は自分たちで作り変えていく必要があると思いました。
そのためには、まず自分たちの意識を変えていくことが必要で、様々な挑戦が必要でした。
カッコイイって何?
見た目的なカッコ良さもあると思います。
整理整頓ができていない工場よりも、綺麗に整頓された工場の方が良いし、ボロボロの箇所がない方が良い。
誰かと比較をして、どっちがオシャレか?どっちがもうかっているか?というのも要素に含まれるかもしれません。
しかし、一番大事なのは、誰にもまねすることのできない、自分自身が「誇り」だと感じることができる仕事であり、それを共有できる唯一無二の仲間が傍にいることだと思っています。
他と比べて、劣っている部分があったとしても、それも含めて自分たちが「誇り」に思えて、「カッコイイ」と感じられる場所を作ることが私のカッコイイの定義です。
経営者としてはまだまだ。
私1人でできることなんてたかが知れています。
経営者としても、人としても未熟者です。
失敗することも多いですし、お叱りを頂くこともしばしば。
そのたびに、学び、成長を続けていくことができていることに感謝しかありません。
出来ないと諦めた時点で無理ゲーになる。
ありきたりな言葉かもしれませんが、出来ないと思った時点で絶対できません。
だから、出来ると思って事に臨みます。
無責任な請負はしませんが、自らの挑戦で失敗したときは全力で反省するし、迷惑をかけたら全力で謝ります。
そのくらいじゃないと、きっと目の前の目標だって達成できないと思います。
私たちは生き残りをかけて戦い、成長する。
世の中はめまぐるしく変化をしていきます。
今まで通用していたビジネスモデルも、盤石だと思っていた仕組みも、時代変化と変わりゆく価値観の中で通用しなくなってきました。
それに加えて、新型ウイルスの感染拡大。
成す術がないように感じるほど影響がある事態。
もはや、大災害にでもあったかのような状況。
その渦の中で、リタイアしていく人もたくさんいることでしょう。
私たちも崖っぷち。
それでもあきらめない。
もし、生き残ることを目標としているのであれば、先はないかもしれません。
でも、私たちには『日本一カッコイイ縫製工場を作る』という夢があります。
だとすれば、この生き残りは通過点。
さらに成長しながら、チャンスを作っていくしかありません。
勝算はあるの?いや、正直、確定要素はないです。
ですが、積み重ねてきたことと、仲間たちがいます。
だったら、この先を考えて進んでいくしかないでしょう。
これは自分たちに課せられたミッションである。
途中でも少し触れましたが、こうした課題や悩みは、私たちだけではなく、同業種では多くの方が抱えているものだと思っています。
私たちの力だけで、大きく何かを変えられるものではないかもしれませんが、一石を投じることができるかもしれない。
こうした行動や発信の一つ一つが、誰かに届き、何かのキッカケになり、誰かを動かし、課題を下記決することに繋がるかもしれません。
不確かなままに突き進んできましたが、私の行動や発信をうけとってくださり、連絡をくださったり、SNSでコメントをくださる方も少なくありません。
私たちは新進気鋭のベンチャーでも、真新しいことをしているわけでもありません。
小さな何かを生み出せるのであれば、前に進む意味はあると思っています。
関連情報
JAPANネクタイブランド | SHAKUNONE(しゃくのね)
小さな縫製工場から産声を上げたネクタイ専門のファクトリーブランド【SHAKUNONE(しゃくのね)】
国産のシルク生地を使用し、職人のハンドメイドにこだわり一本一本丁寧にお仕立てしております。
ブランド | SHAKUNONE'(シャクノネ) |
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FACTORY |
〒709-4623 岡山県津山市桑下1333-6 |
営業時間 |
10:00~17:00 定休日:土・日・祝 |
マネージャー | 笏本達宏(シャクモトタツヒロ) |
info@shakumoto.co.jp | |
オンラインショップ | https://shakumoto.co.jp/shakunone-shop/ |
コーポレートサイト | https://shakumoto.co.jp/ |