「起業」や「ブランド」に挑戦したいと思った人に、まず読んでほしいブログ。
「起業したい」「ブランドが作りたい」と考えたことがある人がこのブログを読んでくださっているかと思います。そうじゃなかったとしても、意外と起業やブランドは結構身近な人や立場からおこなわれています。僕は家業のアトツギ3代目ですが、企業の中から起業を考えてブランドを立ち上げた経緯があります。今回は、私の経験談を含めてお伝えできることがあるのではないかと考えて、ブログにまとめさせてもらいました。ご覧になってみてください。
①原点を整理して大切にしよう
まずは簡単に自己紹介をします。私は岡山県津山市という人口10万人ほどの山間部の町で創業半世紀になる小さな町工場、株式会社笏本縫製の3代目をしております、笏本達宏と申します。笏本(しゃくもと)というのは日本に20人ほどしかいない珍しい苗字らしいので是非覚えてください。
普段は一般的に「下請け」と呼ばれるような委託生産をメインにネクタイ縫製をしています。結構有名なブランド商品とかも作っているので、もしかしたら私たちが作ったネクタイを持っている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。ですが、当たり前のように過ごしている日々の中である疑問が生まれたんです。僕らは何のために仕事をしているんだろう?いつも依頼された商品だけをただ作っていたんですが、その時に見ていたのは取引先のメーカーだけ。
たしかに、依頼されて⇒縫製して⇒納品して⇒対価をもらうというスキームになっている以上、お客様はメーカーさんで間違いありません。でも、そこに少しの違和感を感じ始めました。自分たちが作ったネクタイを使うのは、そのメーカーさんの先にいるショップ?いや、その先にいるエンドユーザーであるはず。よく考えてみたらエンドユーザーは自分たちに何を求めていて、何を持って手に取ってくれているのか、知らない。・・・知りたい。そう思ったのです。
しかし、たくさんの中間業者を経由してエンドユーザーに商品が提供されている環境の中で、お客様と私たち職人との距離は一番遠い所に位置していました。中間利益を取られ、市場に出る時の商品価格話高くなり、末端の生産に関わる我々には売価の消費税分ももらえないくらいの激安加工費しかもらえない現状。「今」を変えて未来に繋げていく為に、知りたい、届けたい、成長したい。という感覚が生まれてきたんです。
お客様との新しい関係性を構築する架け橋として作ったブランドがネクタイブランドSHAKUNONE’です。
今まであった遠い距離を無くして、ブランドを通してお客様との関係性を構築していこうと考えました。私たちは工場ですから、いわゆる「ファクトリーブランド」というやつです。誰もが知っているようなブランドの商品を作っている、誰も知らない工場から作ったブランドのプロダクトマネージャーとして挑戦を始めたのが私のブランディングの始まりでした。
あえてこうして「自己紹介」を書いたのは、基本的にブランドや起業をするキッカケや原点は、大きなエネルギーになるからです。
方向性を見失ったり、なんでやっているのかわからなくなったり、迷ったり悩んだりしたときに判断基準になったりします。
・親を楽にさせたい・金持ちになりたい・自己主張したい・有名人になりたい・キッカケになった過去・憧れ・不満・不安・問題。など、様々な理由があります。この原点が無くして、企業は成り立ちません。
■なぜやろうと思ったのか
■どうしていきたいのか
最低でもこの二つはいつ誰に聞かれても答えられるようにしておかないと、悩んだ時やブレてしまいそうになった時に立ち返れる原点がないことと同じことになってしまいます。帰る家がないと不安に思っていますことと同じです。
まずそこから考えて書き出してみることが第一歩目です。
②何を誰に売るのか?
涙が出るような感動ストーリーや立派な想いがあっても、商品やサービスがちゃんとしてないと意味がありません。
その商品やサービスは、自ら言葉を発することはありません。だから、ちゃんと伝わるように魅力を高めて伝えていかないといけません。
基本中の基本ですが、『何を作って』『誰に売るか』が重要です。ただでさえモノやサービスがあふれている時代に、他と同じことをして同質化しているのであれば少し厳しいです。厳しいと言ったのは、地域や伝え方(プロモーション)によっても変わるからです。ともあれ、自分たちの創りたいものや伝えたいことのイメージを市場のニーズを理解した上で作り込んでいかなければいけません。実はこれって難しくて、最初から完璧にできるのであればだれも苦労はしません。私もまだまだ模索中なことはあります。だから今回は、私が最初に実践したことをご紹介させていただきます。
・自ら店頭に立ってお客様の生の声と行動を見る
元々私たちはお客様であるエンドユーザーとの関係性が全くと言っていいほど無く、お客様が何を求めているのかもわからず、迷走していました。
自分たちが何を作りたいかもわからない状況だったので、知らない事、わからない事はお客様に聞いてみよう!ということで、まずは今まで見てきた商品の傾向やシーズンに会うような商品づくりをして、地元店舗に頼み込み、商品を置いてもらうことと同時に店舗に立って販売員としてお客様と直接お話しする活動を始めました。ブランドというのは自分たちのエゴみたいなものです。エゴとニーズのバランスを取っていく為にもお客様の声は必要でした。
それぞれに商材は違うかもしれませんが、机の上でデータを見ているだけではわからないことはたくさんあるのだということを肌で感じ、自分たちがどうあるべきか、何を作っていきたいのかというモノが見えてきました。正直いきなり正解を叩き出すことなんてできません。そもそも誰も知らないブランドなんて、ゼロどころかマイナス発信と言っても過言じゃありません。一流の有名ブランドや、大企業だって、小さなところからコツコツと積み上げた結果そうなっているんです。奇跡を信じることは私も嫌いじゃありません。宝くじだって買います。でも、奇跡に期待して一方通行の発信やブランド作りをしてみても意味がありません。奇跡があるとすれば、積み重ねの中にあります。無理に近道をしようとせずに着実に育てていくブランド作りが最大の近道です。
私の場合は、暗中模索からブランドを生み育てています。中には、はっきりとビジョンを作り込んでいる方もらっしゃるでしょう。
それはほんとに良いことです。本来なら最初に決めてから初めて磨いていく方が正攻法ですから。自分が何を作りたいか、何をお客様に向けて伝えたいか。
そしてどんな価値を提供できるのか。それを端的に表すのが『ブランド名』と『ブランドコンセプト』です。言ってみれば、名前とイメージです。
作り方や決め方は専門ではありませんし、こうやって作れ!とは言えませんが、私の付けたブランド名とコンセプトについて一例としてご紹介させていただきます。
これも僕の例になります。
うちのブランドは『SHAKUNONE'(シャクノネ)』といいます。色々考えてのですが、私の苗字「笏本」は日本に20人しかいない珍しい苗字でして、せっかくなら使用したいなと思っていました。「笏」というのは、神社の神主さんや、聖徳太子とかが持っているシャモジみたいなものを指します。雅楽という伝統的な音楽ではその「笏」を「笏拍子」という楽器として使います。演奏全体の調子を整える役割を持っていて、バンドで言うところのドラムのようなものです。その「笏拍子」の音ように響き、スーツスタイルの調子と心を整えるようなブランドにしたいという願いを込めて、『笏の音』を『SHAKUNONE’』と名付けました。
そしてブランドコンセプトを考えました。最初に書いたように、暗中模索からお客様と関わることで商品づくりをしてきました。そこで創りたいもののイメージや届けたい価値、伝えたいことが固まってきました。そこで決めたブランドコンセプトは『静かな迫力を感じるネクタイ』です。最初はどれだけ尖ったモノづくりをしようかと考えていたのですが、実際のお客様と触れ合うことで感じたことは、《圧倒的な個性ではなく、少しのこだわりが感じられること》だということを知ったのです。カジュアルと違い、ビジネスシーンにおけるファッションというのは、信頼性や安心感、一定の枠の中で目を引く存在感だったんです。派手さを求めることは比較的簡単です。浅く考えるなら、色や柄を派手にしてしまえば出来てしまいますから。そうではなく、
・我々の技術を最大限に活かした高級感や特別感のある仕立て。・個性を求めるのではなく、少し違いが分かるようなささやかな仕掛けのあるデザイン。
SHAKUNONE’を結べば感じられる『静かな迫力』。これをコンセプトにしました。
ブランド名もコンセプトも、こんな風に育ってほしいと子ともに願いや想いを込めて名前を付けることと同じです。
大切に育てていくのですから、最大限に悩んでいい所です。
③どこでどう売るのか
ここまで書いてきましたが、個人の企業やブランドの立ち上げは、ハッキリ言って簡単です。
あくまで、「作るだけなら」という意味です。絶対世の中に評価される。良いものはお客が付く。
そう信じたい気持ちはわかりますが、良いものはたくさんあります。勘違いしてはいけないのは、前提として「悪いモノの方が少ない」ということです。
極端な話、良いものが売れて流行るなら、みんな億万長者になれる言っても過言じゃありません。でも現実はそうじゃないですよね?
それは、良いものだろうが、求められている物だろうが、知られていないと存在していない事と同じだということです。
物や情報が溢れている中で、良いものは事前に知られていく・・・なんてことはありません。
伝えること、知ってもらうこと、そこで確実に評価していただくことは必要です。その為には、まず《どこで売るのか》《どうやって伝えるのか》ということは必須になります。どれだけ作っても、砂漠の真ん中に店を構えたんじゃ誰も来やしません。
お客様へどうやって届けるかという出口を作っておかなけれがいけません。
この2点について経験談を含めて書かせていただきます。
・どこで売るか
わかりやすく『商品軸』で説明します。商材にもよるかとおもいますが、ひと昔前は、バイヤーに買い付けしてもらえるように百貨店などへの営業が多かったんじゃないでしょうか?今も、一定のブランド認知や信頼性を得るための戦略としては百貨店に力を注ぐというのは一定の効果があると思っています。
田舎の小さなブティックで置かせてもらっています。というのと、超有名百貨店で置かせてもらっています。というのでは、まったくイメージが違いますよね。
ですが、現代では様々な方法があります。その代表格が《ネット販売》でしょう。無料のカートシステムがあったり、簡単にオンラインショップを開ける時代ですから、簡易的に出口を作ることはできます。ただ、あなたが簡単にできるということは、みんな簡単にできるということです。ネットショップを作ったからと言ってバンバン売れるということはまずありえません。とはいえ、全く当てが無いよりはまず小さかろうが出口があることは大切です。
私の場合は、自社ブランドを立ち上げてからネットショップを作るまでに少し時間を空けました。開設したらすぐにお客様が殺到するというわけではありませんが、少なからず広く世に見られる可能性はあるということですから、一旦ブランドの方向性が固まるまでは、地元の百貨店に頼み込んでの地域販売に注力しました。最初は小さくてもいい。出口を作ってから実際の商品を作るコトをお勧めします。
・どうやって伝えるか?
出口を先に作ったからと言って一気に爆発的に売れることはありません。
大企業の商品みたいに有名芸能人を使ったCMや広告を打てるわけでもありません。
もし、アナタのブランドを知らないお客様が商品と出会っても、まず買って頂けないと思って間違いありません。
良いものは必ず受け入れていただける、メイドインジャパンのクオリティはお金を生む・・・というのは勘違いです。
食品においては国産であることや、産地や生産者ストーリーというのはアドバンテージになることがあるように感じていますが、アパレルにおいては必ずしも当てはまりません。ギフトの定番となった「今治タオル」などであれば特化しているようにも思いますが、一般のファッションアイテムにおいてはそのアドバンテージは無いと思っていた方が考えが凝り固まらいので良いと思っています。さて、どうやって伝えていくのかということに関しては読んでいただいている皆様がなんとなく使われているであろうSNSです。昔と違い、個人が情報発信をし、それを受信する環境は存在しています。
人と繋がるのが嫌だ!といってSNSをやらない方もいらっしゃるかもしれませんが、少なからずSNSは人と人を繋ぐ力があります。
物理的に遠いところに居る人との距離や関係性を作っていくことができるツールです。
アナタがブランドを作りたいと思っているのであれば必ずと言っていいい程使うことをおすすめします。
代表的なSNSと言えば、・Facebook・Twitter・Instagramあたりでしょう。
各SNSの特徴なんかは検索していただいた方が詳しく書いてあると思うので検索ください。
身近な人に話すことや手紙を送ることも方法としては大切かもしれませんが、まだ知らない人たちに継続的に伝えていくにはSNSの活用は必須です。
日々の発信で土台を作り、信用を構築しながら、応援したいという人を味方としてたくさん作ることが必要です。テクニック的な話ではなく、自分自身のありのままをさらけ出していくくらいの気持ちでSNSに取り組んでいくことが大切でしょう。僕の場合、ブランドを立ち上げた6年前から今日まで。1日もSNSの行進を休んだことがありません。これは、単純接触効果の観点からも、常に続けるということが重要になるからです。
大きな広告が打てない以上、日々の積み重ねや魅力を共有して行ける環境づくりは、自分でやっていかなければいけません。
個人や小さな会社が結果を出すためには、それを理解し覚悟してやっていくということなんです。
実際、これを続けてきたことで販路の拡大や問い合わせの増加など、様々な良い結果がありました。
拡散性の高いSNSの場合、炎上等のリスクも考えなければいけませんが、精いっぱい丁寧に発信していくことで、情報は伝わっていきます。
④つねに軌道修正をする
どんな仕事であっても、浮き沈みは必ずあります。
自分が信じていた事を貫いていても、コンセプトに忠実に、また有益な情報やプロの意見を取り入れていても上手くいかないこと。
思わぬ方向に流れてしまいそうなこと。立ち止まってしまうこと。焦ったり不安になったりすると思います。
大丈夫。それは恥ずかしいことでもないし、劣っているわけでもない。特別な事でもないです。
大なり小なり、必ず壁にぶち当たります。逆にそれは壁のあるステージに来たということです。もしこの壁に当たることなくスイスイと行けている方がいるなら、その方が怖いと考えます。ブレてはいけない原点や、想い、コンセプトなど様々あると思います。
ですが、あくまでこれを読んでいる方は大企業の一大プロジェクトを行っているわけではないということを理解しておいてほしいと思うんです。
ちっぽけなブランディングだとか、大企業の一大プロジェクトが素晴らしいとか批判や悲観をしているわけではないです。
人生をかけた皆さんそれぞれの一大プロジェクトであるという点においては間違いのない事実です。ですが、そもそも船の大きさが違うと考えてみてください。大企業が大型のタンカーなら、我々は小舟です。一度進みだしたら方向転換をするにもストップするにも大きな力や時間を要する大型タンカーに比べて、小舟なら小回りも効くし、止まる力も少なくて済みます。進む力は大型船に比べると小さいですが、これを理解しているコトとしていないことは大きな違いがあります。
まず、「誰もが知っている」という前提ではありません。個人や町工場からのブランディング意識としては、「誰も自分たちのことを知らない」という前提で発信し取り組んでいくことが必要です。テレビCMや大きな広告を打って、「誰もが知っている」という環境を作ってしまうと簡単に方向転換は出来ません。守らないといけないイメージだったり、取り巻く環境だったり様々な要因が絡んできます。一方、小舟に乗って進んでいる我々は、小回りを利かせて軌道修正をすることができます。迷った時や壁にぶち当たった時に、考えて実行して、その中で新しい道が見えたり、突破口が見つかったり、出会いや気付きを得ることができるんです。最初に思ったことを貫いていく「美学」というモノを否定もしませんし、それで成功した人はカッコイイと思います。
その人たちも想いを貫いていく中での失敗や反省を経験しながら、大なり小なりの軌道修正をおこなっているはずです。
軌道修正は恥ずかしいコトでもカッコ悪いコトでもありません。自分の中身をアップデートしていくような気持ちで、小回りの利いたブランディングを継続していくことが何より大切なことだろうと思います。壁にぶち当たったというコトは、そのステージに辿り着いたということです。
やってないとぶつからない壁です。我々は自分を過大評価してこの壁を壊せる力があると勘違いしてはいけません。
「壁を壊す」というのは一つの選択肢にすぎません。「迂回するルート」だってあるかもしれないし、「飛び越えてしまう」のも壁の向こう側に行く方法としてあるかもしれません。もしかしたら「壁を押す」ことや「壁と共存」することの中に答えが見つかるかもしれません。私もずっと壁の連続です。努力や根性だけでなんとかなるようなものではないからこそ、常に自分をアップデートしながら未来を見て挑戦していきましょう。
⑤語る量はちゃんと調節しよう
自分の熱量が高いほど、お客様を目の前にして語り過ぎてしまうことがあります。
これは魅力を伝えるという点においては良いことだと思っています。私たちが当たり前に思ってやっていることも、お客様からしたら知らない事が多いというのは事実です。それを伝えることでお客様が満足してくださるということもあると思います。
その反面、必要以上の情報を伝えすぎてウザがられるということも頭に入れておく必要があります。例えば、1~10の情報があるとして、必ずしもお客様がそのすべての情報を欲しがっているとは限りません。作り手としては、努力や苦労の結晶なわけですから、言いたがってしまう気持ちもわかりますし、やってしましがちです。聞きたいという方も中にはおられると思いますが、大半はそうではないと思っている方が良いと思います。
ブランドを目的に来てくれている人ならまだいいですが、たまたま出会ったお客様に対してべらべらと話していくのは控えめくらいが丁度いい。
第一印象は大事です。アナタのその行動がブランドそのものの印象を決めていると言っても過言ではありません。もし出会いに失敗してしますと、どれだけ魅力的な商品を今後生み出していこうともその方がお客様になってくださる可能性は低くなります。端的に要点をまとめて、お客様に伝わるように研究を重ねることは常にやっていかないといけないと思っています。普段から考えや想いをまとめる習慣は役立ちます。やっていないと、とにかく全部、1~10まで話すことが正解のような勘違いを起こしてしまいがちです。そうならない為にも、文字でも言葉でも、言いたいコトや伝えたいコトをまとめる習慣をつけておくことは必ず活かせる時が来ます。自分をアップデート。これに年齢は関係ありません。取り組んで損はありませんよ。
⑥結果はチームや家族に共有しよう
日々活動していると、良い意味でも悪い意味でも結果は必ず出てきます。良い結果に越したことは無いですが、そうでないことの方が多いと言ってもおかしくはないでしょう。良い結果は当然人に言いたくなりますよね。普通の心理です。
ですが、悪いことはどうでしょうか?少なからず私は言いたくないというのが本音です。言ったとしても言い訳じみた伝え方になってしまいがちです。
正直これは私自身反省しないといけないと思うし、改善していきたいと思っているところです。繰り返しになりますが、何かに挑戦するということは結果がでます。何も結果が出なかったというのも、そういう結果です。
1人で取り組んでいる方でも、会社を上げてスタッフと取り組んでいる方でも、出た結果をアウトプットして伝えていくことは大事だと思っています。
1人でやっている人なら家族でもいいですし友人でもいい。会社ならスタッフに伝えましょう。良いコトならみんなで喜んだらいいし、なんでいい結果を生み出すことが出来たのかをみんなで考えればいい。悪い結果だとしても、それを共有することで解決策や次にいい結果を出す知恵が出ます。内に秘めているだけなら誰にも伝わりませんし、ハッキリ言ってしまえば、一人で出来ることなんてたかが知れています。頼ることは恥ずかしくありません。
大きな力が無いからこそ、小さな繋がりを大切にしながら、強い繋がりを作っていくこと。それを意識していくと、自分の行動が変わります。特に、会社組織でやっている場合は、ブランドというのは一つの共通する目標としてわかりやすくなります。さらに、それが評価していただけるようないい結果を残した時には誇りになります。結果が悪くても同じように悔しがったり、自分事として取り組んでいけるようなチーム作りを行える環境こそが、目指すべきところだと考えています。だからこそ、取り組んできたことに対する結果は必ず共有することをお勧めします。私もそうします。
⑦ちょっとだけ向こう側をみよう
商品であっても、サービスであっても、買ってくださるお客様がどう感じるか、買ってくださるお客様に対してどう伝えるか、ということだけに意識を向けてしまいます。お客様にどんな価値を提供して、どうなってほしいか。これを大切にしつつ、その結果、売上が上がったり結果が出たあと、自分たちにこそできるような社会的な価値はなんだろうか。どんな世界が広がっているのか。そのあたりを考えてみると素敵な現象が起きるような気がしています。
立体的に考える頭を持っていると、また新たな道が開かれる可能性があるのではないでしょうか。