「家業を継ぐ」と聞いて、どんなイメージをもちますか？
親の七光り、御曹司、お坊ちゃん。そんなイメージを持っている人もいるかもしれません。
ですが、地域の小さな会社では真逆の事態が起きています。

株式会社笏本縫製代表取締役 笏本達宏です。
祖母が創業し、母が守った岡山県のちいさな縫製工場を2021年に継いだばかりの社長1年生です。
順風満帆で事業を継いだとは決して言えません。むしろギリギリアウトの状況だったと言っても、言い過ぎではない感じです。
そんな中で、どうして家業を継ぐことを決意したのか。

その点について、少し書かせていただきます。

 

アトツギの覚悟

「私の代で潰すから、絶対に継いじゃいけん」
物心ついたころから母に言われてきました。
多額の借金を抱えた小さな縫製工場。技術には自信があるけど、お先真っ暗。
未来に繋いでいきたい仕事ではあるけど、あんたには背負わせたくないという親心。

すこし下を向きながら僕に言う母。
子どもながらに、ずっと僕たちのために母が戦ってくれているのは感じていました。
強い母がもらす弱音。だけどその目は、ずっと生きていました。

だったら僕も戦う。
そう思い、家業を継ぐ覚悟をしました。

 

ごめんな。親の心子知らずで。

 

決断を正解にする力

人生には様々な決断があります。
苦しい決断をせまられることもありますし、ベストじゃない判断をせざるを得ないことだってあります。

だけど、自分で決断をしたことは、自分で正解をしていくしかありません。
誰かがしてくれるなんてありえないのです。

 

 

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