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SHAKUNONEのネクタイの生地を選び、配色をし、織りあげてお仕立てするまでに、3つのテーマがあります。

 

これは私が生まれた国、日本。

育ってきた環境。

支えてくださった皆様が居て構築されたモノです。

 

①【謙虚】→→→〔デザイン〕

奥ゆかしい、謙虚、日本人は海外と比べてもこのような言葉が似合います。

さらにはネクタイは決して主役にはならない。身に着けてくださる方の魅力を引き立てる素敵な共演者であると位置づけています。

ですので、総じて派手なデザインはありません。

決して主張しすぎず、しかし、身に纏う人の中心で共演するモノです。

その為に色使いが多少の及ばず、シンプルなデザインとシンプルな配色でお仕立てしています。

 

 

 

②【品格】→→→〔ディティールと素材〕

時計、財布、鞄、ベルトetc・・・

男性の身に着けるモノとして、唯一体の中心、そして印象を決めるVゾーンを彩るのがネクタイです。

身に纏う人の品格を引き立て演出する為にも、ディティールや素材にこだわりを持っています。

 

素材は、国内でも有名な富士吉田地方のシルク織り。京都丹後地方のシルク織りを使用しています。

人肌に一番近いと言われ、美しさを放つ光沢をもった美しい天然繊維を使用しています。

仕立ても「身に着ける方の姿」を想像しながら、一本一本お仕立てを致します。

柔らかなお仕立てで、身に着ける方自身の気持ちよさ、他覚的に観た時の風合いのある男性を演出できるよう、醸し出される品格を細やかなディティール感で演出しています。

 

 

 

③【モノガタリ】→→→〔色と技術とミッション

一つのモノが出来上がるまでには、必ず「ヒト」が関わっています。

織り成すヒト。

お仕立てするヒト。

身に着けるヒト。

たくさんのヒトが関わって、ヒトはモノを使います。

そのヒトそれぞれに歴史があり、想いがあり、願いがあります。それをフィルターを通さず、直線的に繋げることが、私たちのミッションです。

多くのヒトが紡いで繋いできたモノガタリを伝えたい。

そんな想いで、今まで構築してきた技術を大切にし育てていきます。

独りよがりで自己満足なモノではなく、成長する技術。そして後世に伝える技術として育んでいます。

そして製品に影響を大きく及ぼし、その人の印象を大きく左右する「色使い」。

見えている色は同じかもしれません。

しかし感じている色は十人十色。

私たちが生まれた国、育った環境、見てきた景色。それを育んだ世界観と歴史。
そんな色使いをテーマにし、「和色」を使用しています。

レッド=赤。  ブルー=青。  グリーン=緑。

といったような、平面的なものではなく、和の色の表現に着目し、

天色。金茶。濃藍。萌葱色。葡萄。などの、日本人独特の色彩感覚、色表現をコンセプトにしています。

 

日本国内でのネクタイへの価値観は、ひと昔前からは変わり、

 

《当たり前》から《あえて》に変わってきています。

 

 

当たり前だったからこそ軽薄になってしまっていたコトもあるのではないでしょうか。

私たちは不器用にしか伝えられません。

 

だからこそ、シンプルに魅力を伝えていき、それを感じてほしいと願っています。

 

 

 

 

2017年4月7日
 

2世紀初頭にローマ兵達が防寒の為に首に巻いたウール布がネクタイのルーツと言われています。

 

「フォーカル」と呼ばれたこの布は、妻や恋人達が戦地に行く兵士たちの無事を祈って贈った大切なお守りと言われています。

 

17世紀後半に、王に使えるべく駆けつけたクロアチア騎兵が、揃って首に巻いていたこの「フォーカル」という布。闘志を表現しながらも、エレガントなこの首飾りが宮廷に広まり、いつしか一般市民へと広がり「クラバット」と呼ばれるようになりました。

19世紀初頭にファッションの主流であった英国で稀代の洒落者と言われる詩人のオスカーワイルドによって、現在のネクタイ「フォア・イン・ハンド・タイ」が考案されました。

 

そのシンプルさと完成された美しさから今の形のネクタイが主流となり、100年以上経過した今でも形を変えず、紳士に許された嗜みとして受け継がれています。

 

洋服や靴や鞄などは意味のあるものとして捉えられているが、 ネクタイは機能性にも乏しく意味がないモノという話もチラホラ聞くが、 何百年もの時を経ても現在に残っている理由があります。

 

それは、数あるファッションアイテムの中で唯一、男性のエレガンスのみを追求した存在だからです。
特にビジネススタイルにおける、男性ファッションは一般的には非常にエレガンスさに欠ける。

 

その中で、唯一、彩りを加え、スタイルを整える重要な役割を成すのがネクタイです。

 

歴史の中で兵士がネクタイを巻き戦場へ向かったように、 企業で戦う男性の象徴として現代へと受け継がれています。 ネクタイの大剣(表面の幅広部分)と小剣(裏側に回る幅狭部分)。

 

その呼び名も受け継がれた歴史を物語っているのではないか