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2018年10月12日
 

百貨店や紳士服販売店の花形としてあったネクタイ売り場も年々縮小していき、生産背景も数年で大きく変わってきました。

今シーズン商品の生産が終わってないのにも関わらず、次期商品の量産が始まるくらい隙間のない生産計画を立てていた時から、明らかなるオフシーズンが出来るようになってしまった。

いわゆる閑散期というやつです。

どんな業界でも閑散期は存在するのでしょうが、2ヶ月近く開店休業状態になるくらいの事態なのだから、量産前提で運営してきた機屋、縫製工場からすれば予断を許さない状態です。

昔は物量対応に合わせて、第3工場くらいまで営業していたような大きな工場も一つ減らし二つ減らし、最後は廃業といった流れが生まれてしまいました。

物量が減り、固定費は年々上昇していく中で。量産前提で設定されている相場加工単価は据え置き状態。

このようなことでは、体力が持たず淘汰される企業もまだまだ生まれてしまうということは容易に想像できます。

ネクタイに関わる業種は時代の変化に対応出来ず、消えてしまうのは必然的との見方もあることは当然の流れだと感じています。

現場目線からすると、機屋も縫製工場もネクタイ関して言えば特化した工場です。

薄利多売で運営してきた現場になればなるほど、事業転換させられるような小回りの効いたことは難しく余力もない。

変えるに変えられないという環境はあるのです。

知り合いの工場さんは、その時代を見越して、どんな仕事でも受けられるように工場の設備や人材を増強し、対応の準備を万端にしていますが、

結果的に想像以上の閑散期に苦しんでいるようです。

昔から「痒いところに手が届くような便利に使ってもらえる工場になりなさい」と教えられ、それを信じて技術を磨き、対応し、邁進してきました。

結果的に「都合よく使われる工場」となっている場合は多く存在しそうな気がしています。

時代が移り変わる中で、物量が減っているのなら今までよような大きな物流システムはいらないし、作り方も変えていかないといけない。

省くところ、簡素化していける部分はあるはずなんですが、それをしない。

今までをキープしているから共に落ちて行く。

変革期はとっくに来ているのに、それから目を背けるのはいかがなものなのだろうか。

私たちはこんな時代にブランドを立ち上げました。

できるはずがないと笑われながら進んできました。

大切なものは「人」「環境」「感性」です。

それは今まで表舞台に立つことはなく、黒子の存在でした。

そこから脱却し、顧客に魅力的なモノを届けることで自分たちの存在している意味を価値化していきたい。

そのためにもがきながら生み出したのがネクタイブランドSHAKUNONEなんです。

おかげさまで大切にしてきた「人」「環境」「感性」を具現化し、高い評価をいただいたことから、都市部での展開に繋がるようにまでなりました。

多くの人に支えられ、環境を提供していただき、感性を磨いて、形にすることができています。

適した服装での仕事。

生産性を向上させられる装い。

その中でシンプルに男性を魅力的に演出することができるネクタイを発信していくこと。

それによって根っこの部分から大切に作り上げていく。

これが我々のミッションなんだと考えています。