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2017年12月5日
 

内職に出す。

と言って、どんなイメージがあるだろうか?

多くのパターンがあるのだろうと思うのだが、縫製の内職というのは、商品が完成品になるまでの一部の工程を在宅の作業者に、一点、一作業でいくら。という風に作業加工費を決めて依頼をすることだ。
最近の言い方で言えば、在宅ワークともいうのだろうか。

 

過去の縫製の仕事において、この内職は生産を助ける大きな軸になっていたのではないかと思う。

 

実際に、小さなころは、近所の方から、山奥に住んでいる方のお宅にダンボールをたくさん積んだ車の助手席に座って回った記憶がある。

当時、山奥に住んでいる山奥さん、、川下の川上さん、カエルのシールが貼ってある通称カエルのおっちゃんのお宅に伺ったりと、内職回りみたいなことをしている姿を見てきたが、記憶はその程度だ。

拙い言葉で簡単に説明すると、

内職のメリットとしては、固定費を削減し、生産数をUPさせられる。
デメリットとしては、目が行き届かない部分もあり生産品質管理がおろそかになる場合がある。

 

やり方次第なのは承知の上で書いているのだが、近年、内職に頼る生産してい工場がどれくらいあるのだろうか?
また、技術内職ができる、やりたい人がどれだけいるのだろうか?

 

作るアイテムによりけりだろうが、少なくとも、頼り切るというのは、今後足かせになることは間違いないと感じる。

内職に出すということはプラスアルファなわけであって、内職に出すから作業工賃下げますよとか、
内職が居ないと生産できませんよ、という状況だと、生産が出来なくなってくる将来があるのではないだろうか。

ただでさえ、縫製加工従事者が少なくなり、今現役で働いている世代の年齢層が高くなっているのに、
内職作業者だけ豊富にいて若返っているということは無いだろう。

しつこいかもしれないが、作業にはよる。
子育て世代の在宅ワークとして有効に活用している場合もあるのかもしれないが、
自社内で生産して利益を残していける環境づくりをしておらず、

内職に出さなきゃ利益が出せないなんて、工場として、また、加工単価設定としていかがなものなのだろうか?

 

実際に我々も内職作業や外注に出す作業を減らした。

本音を言えば、作業者や委託先がない、ということも大きな要因なのだが、現実がそうなのである。

特に、大なり小なり、製品製作において何らかの技術を要する縫製において、外に頼り切る生産方法をとり続けているようだと、継続して生産できない状況に陥る危険性はあると感じる。

 

ネクタイ生産においても、昔ながらの工場さんは、

裁断(工場)

ミシン掛け(外注)

機械掛け(工場)

プレス(工場)

カンドメ(外注)

ネーム付け(外注)

帯付(外注)

検品出荷(工場)

 

など、細分化と言えば聞こえは良いが、外注、内職に頼り切った生産方式と、それありきの価格設定にしてしまっている。

だから、自社内で技術力も育たない。
急遽の作業にも対応できないなど、多くのデメリットを抱えてきたのではないかと思う。

 

 

我々はネクタイ生産でいえば後発の工場だが、それを自社内で完結させられる人材育成とライン構築をしたことにより、ネクタイ生産工場らしからぬクイック対応を実現させたことが、大きな強みになった。

ネクタイ業界自体が外界との接触をなかなかせず、孤立している古い習慣を守っている業界に思えてならない。

そのあたり、常識知らずというか、あまり凝りのない私は、いろいろ動き回っているのである。